8月11日、室蘭を離れて次に立ち寄ったのは千歳市。北海道の外周沿いに一周する目的からすると、少し内陸寄りにある千歳を訪れるというのはちょっとだけ寄り道ということになる。
その目的は、「千歳さけのふるさと館」を見学することにあった。北海道各地に点在する水族館を巡るのも今回の度の目的の一つなのだ。
道の駅の中にある水族館なので規模は大きくないが、看板通り鮭の展示にこだわった水族館だ。実際の川底を見学できるようになっており、産卵シーズンには川を遡上する鮭の姿も見られるらしい。
千歳鮭のふるさと館を後にすると、再び海岸沿いのルートに戻り襟裳岬方面へと向かった。
霧が出てきた。北海道で霧は珍しくないが、冷夏のため例年より多いような気がする。
余り先に進まず、この日は静内の海岸でキャンプ。
なぜあまり先に進まないかと言えば、奥さんの夏休みの日程と交通機関の事情を考えると、13日に襟裳岬より約40キロ手前となるJR様似駅でお別れということになる。様似より先に鉄道が続いていないためだ。先に進みすぎると様似まで戻る距離がそれだけ大きくなるわけだから、先を急いでもあまり意味がなかったのだ。
早く焼けないかな。待ちわびる小僧。
匂いを嗅ぎつけてキタキツネが寄ってきた。
翌朝の静内の海岸、天候は優れず波高し。
ちょっと戻ることになるが、急ぐ旅ではないので新冠町にあるホテルヒルズで朝湯に浸かることに。
いい温泉だったよ。午前5時から朝湯のできるホテル、いいね。ホテルヒルズのアドレス載せとこうか。
http://www.hotelhills.jp/
近くにはひまわり畑。
牧場も。静内と言えば有名な競走馬の産地だからね。
ただ今調教中。
さて、この後だが時間に余裕があるなら寄りたいところがあった。平取町の二風谷というところにある「二風谷アイヌ資料館」と「二風谷アイヌ文化博物館」だ。北海道生まれの私は子供の頃から自然とアイヌ文化に興味を抱いていたのだが、さらに興味を持ったのは大人になって、アイヌでありアイヌ民族研究家でもあった萱野茂のアイヌの文化や迫害の歴史について綴った著書を読んでからだ。
萱野茂は、考えを著書に表すだけでなく、その後参議院議員にもなりアイヌ民族の生活向上・地位向上のために活動している(2006年没)。
特に二風谷アイヌ資料館には、彼がアイヌ民具の散逸を防ぐために40年来に渡り集めてきたアイヌ民具が展示おり、生前は萱野茂自身が館長を務めていた。
幸いに時間はあったので行ってみようということになる。
道路地図によると、遠回りをして国道を行くルートと新冠町から山間の細い道を行くショートカットルートがあった。遠回りだと約50キロ、ショートカットなら約30キロということでショートカットルートを選択する。
ところがこれがいけなかった。手持ちの道路地図が古く、途中まで行ったところで道が廃道となっていることがわかった。目の前にある建設中の道路が、それに替わる新しい道路だったのかもしれない。
今から元の地点に戻り、さらに遠回りルートで二風谷に行くには時間がかかりすぎると言うことで、心残りだけれども断念した。
回頭し、襟裳岬を目指す。
途中、ちょこっと休憩しながら、静内から約100キロ進む。
やって来ました、襟裳岬。
たなびく髪や膨らんだ服で判るかな、風光明媚なだけでなく強い風が吹くので有名な所でもある。
霧の深いのが残念。
と、思ったら強風のためか少し霧が晴れてきた。
おっ! 岩礁の上にアザラシの群れを発見!
ね、いるでしょ!
え? わかんない?
ほら、ここだよ。
これ以上はアップにできない。7匹並んで横たわっているのがわかるかな。
「襟裳岬 風の館」という襟裳岬から海を一望できる展望台がある。中には「えりも風体験」という施設があり、時に襟裳岬に吹くという秒速25メートルの強風がどういうものか体験することができる。
これが風速25メートルの世界!
襟裳岬を後にすると様似まで引き返し、「アポイ山麓ファミリーパークキャンプ場」に本日はテントを張ることにする。
リヤカーを借りて、荷物を運ぶ。
じゃんけんで勝ったほうがお客だ。
久しぶりにバドミントンラケットを握る。腕が鈍っていそう。
アウトドアで料理の腕を振るう奥様。
いただきます!
懐中電灯のビーム避けごっこ〜
しぇ〜! のポーズでかわす。
翌朝は強い雨。
テントの中でごろごろ、本を読んで過ごす。
隣接するアポイ山荘の開館を待って入浴。
貸し切り状態の休憩室で、予定より進捗の遅れている夏休みの宿題を進める。たまには雨で足止めも良しということか。
この後、様似駅まで行き、そこで奥さんはJR日高線に乗って青森へと向かう。青森から深夜バスで東京へ戻るのだ。安いけど、けっこう大変そうな帰京ルート。
我々は様似を後にして、道東へと向かった。
連載が滞っている間に、北海道1周旅行からすでに1年が過ぎてしまった。
2010.9.28
つづく
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