ある晴れた日、私は小学6年生の息子と共に、もう1人の小学2年生の息子を学童保育室に迎えに行きがてらビールを買いに出かけた。
秋らしい高い天をふと見上げると、頭上に異な物が見えた。
「何だ、おい見ろよ」
私は空を指さして息子に言った。
「え!」
空を見上げた息子は目を丸くした。私もそうだ。
そこにはUFOとしか思えない物が浮かんでいた。いや、飛び回っていた。
しかし、UFOといってもアダムスキー型のような円盤ではない。タイヤのないオープンカーのような形をしていた。
地上50メートルくらいを輪を描きながら飛んでいるそれには、ピエロのような顔をした大頭の宇宙人とおぼしき者が乗っていて、地上に向かって手を振っていた。
一見ユーモラスでフレンドリーだからといって危険がないとは限らないとは思いながらも、私は手を振り返した。
気がつくと、UFOは次第に数を増し、7〜8機に増えぐるぐると回っていた。UFO形は様々だが、一様にピエロ型大頭宇宙人が乗っている。
それらは次第に位置を変え、私たちの頭上からやや離れたの保育園の上空へと移動していった。
遠目にも保育園の子供達や先生、父兄が驚きの目で上空に目をやり指さしているのが分かった。
「父さん、なんだろうねアレ」
と息子は言った。
私は無言のまままだUFOの群れを眺めていた。
“子供達を楽しませに来た宇宙人なんだろうかアレは”と私は思った。
「父さん、早くビールをかってお迎えに行こうよ」
と促され、私はその場を後にした。
2008.11.30
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