7月20日夕方のことでした。 天気は雨、気温21℃、湿度98%。
この日は朝から具合が悪かったのですが、TSUTAYAに借りていたDVDが返却期限がその日だったため、返すために家を出ました。 雨が降っていたため、傘を差して徒歩で家を出ました。 途中、ちょっと遠回りになりますが、まず青葉区役所に寄り、参議院選挙の期日前投票を済ませ、その足でTSUTAYA仙台駅前店を目指しました。 14日に仙台に新しいお店が出来たとのことは聞いていましたので、途中寄れるように、クリスロードに入りました。 クリスロード沿いの(東に歩いた場合)左手にあるはずでしたが………見つけられず、通り過ぎてしまいました。 しかし何度も行ったり来たりするのも疲れますので、とりあえずTSUTAYAに行き、レンタルしていたDVDを返し、新たに3本借りて、他の数軒の店に寄りCD3枚買いました。
もうその頃には、具合が悪いことに重ね、疲れもたまってしまい、もう限界が近づいていました。
それでも、帰り際に、もう一度新しいお店を探すために、今度はクリスロードの裏の道から探しました。 やはり商店街の数多の店の中から一軒の店を見つけるのと、裏道から一軒の店を見つけるのとでは難易度が違いました。 すぐ見つかりました。 ヨタヨタ歩きながらその店に入り、とりあえず初めてきましたので、品物の配列を把握するために一通りまわりました。 しかしその時すでに、DVDレンタルとCD購入のため、所持金は5000円しかありませんでしたので、何も買わずに出てきました。 しかし欲しいものの一つは見つかりましたので、いずれ買いに行きたいと思います。
そして帰路につこうとしましたが、そのときはすでに、頭はボンヤリ、視界は狭く、耳も遠くなってしまっていました。 貧血的な症状です。 過度の緊張感による多い発汗から、脱水症状か熱中症的なものだったかもしれません。 私は歩けなくなり、道端でしゃがみこんでうずくまってていました。 そのときです(性格には数分うずくまっていて、その後だったかもしれません)。
「…すか?」…「大…夫で…か?」 「大丈夫ですか!」
年配のご婦人が声をかけてくだすったのです。
はっ、私の飛びそうになっていた意識が戻ってきて、頭のボンヤリ感というのは少し残っていましたが、どこかそのご婦人の声が心をスッキリさせてくれました。
「大丈夫ですか?」 「立ち上がれますか?」
大丈夫の様な気がしましたので、立ち上がりました。 イタタ、頭痛が襲いました。
「顔色が悪いですよ。貧血ではありませんか? 立ち上がらないほうが良いのではありませんか?」
はい、それに近い症状を起こしています。 しかしここは道端、というか大通りと大通りが交わる他人の行き交いがとても激しい交差点の近く。 応急処置できそうな、ベンチのようなものは見当たりません。 しかも仮にあったとしても、雨で濡れているでしょう。 所持金は5000円、もちろん地元で、保険証など日常的に持ち歩いている訳はありません。 救急車を呼んで医者にかかることは到底出来ません。 タクシーで家へという選択肢もありましたが、初乗り運賃では微妙に届かない距離なので900円程度かかってしまいます。 家族に電話して迎えに来てもらうという選択肢もありましたが、こんなことで家族を呼んでしまっては怒られる、と思って恐くて出来ませんでした。 とりあえず今は、このご婦人さまの声がけによって精神的に落ち着いてきました。 ですから。
「声をかけていただきありがとうございます。」 「声がけしていただいたおかげで、少し楽になりました。」 「家へ帰るくらいまでならなんとか大丈夫かと思います。」 「お気遣い、本当に感謝しています、ありがとうございます。」
と感謝の気持ちを伝え、頭を下げました。
「いえ、どういたしまして。」
そして、ご婦人とバイバイし、ゆっくりそろりそろり歩き、何分たったかやっと家にたどり着くことが出来ました。
東北とはいえ、仙台の街中。 こんな風に困っている人や不調を訴えている人に対して、スルーする人が多いと思います。 そんな冷たい世界の中で、運良く人の温もりを感じられた瞬間でした。 私も出来ればそういう形で人に返していければなぁ…と思います。