昨日のエントリーで「アフガンでテロが起きるのは人々が望まない形で解放が行われたから」と書いたが、あまり適切ではなかったので削除しました。
「生還」報道の直後に誤報が発覚、翌日には遺体で発見と、情報が錯綜し伊藤さんのご家族の悲しみと苦しみは一層強いものになってしまっただろう。合掌。
アフガンは多民族国家で、王政が滅んだ後に一部勢力がソビエトと手を組み社会主義化を目論むと、アメリカの援助でタリバンが全土を掌握、イスラム原理主義を強めると今度はアメリカが戦争を仕掛ける、など混迷している。
その背景にはアメリカが石油利権と麻薬問題でアフガンを掌握したくてたまらなかった、という事もある。
タリバン政権の仏教遺跡破壊はアルカイダをかくまった事で経済制裁を加えられ、窮地に立たされた事に対するプロパガンダとして行われた。アメリカのアフガン侵攻もアルカイダがらみだ。アフガン侵攻など「反テロの戦い」には日本も積極的に賛同し協力している。
現在NATOが指揮し外国軍が駐留しているが、反米反キリスト教勢力にとってみれば、欧米キリスト教勢力による軍事制圧であり、現政権はその下で興された傀儡政権だ。
ソビエト軍駐留の10年で混迷を極めた国土は荒廃し、その間隙をついてタリバンが急成長した背景があり、そのタリバンを攻撃する側に回っている日本は、必ずしも好意的に迎えられているわけではない。タリバンは息を吹き返しているのだ。
もちろん他民族国家で、一筋縄には行かないし、日本のNGOが行っている復興支援が好意的に受けとめられていた事実はあるだろう。
今回のテロ事件を「アフガンのために頑張ってるのになんて事しやがる」としてしか見られないようでは、「太平洋戦争で日本はアジアを開放した」と宣伝する勢力とあまり代わり映えしないし、表層的だ。一部が肯定的であるからと言って、全てが肯定的であるわけではない。