すみません、ここ最近クルマの話が多くて・・・。多忙なのに加え、鉄道のネタ自体が、やや枯渇気味な上、「アウトランダー」を乗り回したために、電車に乗る機会が減っているのも、理由の1つなんですけどね・・・。
で・・「今日はクルマの何の話や?」ということですが、前に一度触れた「ベスト・カー」という雑誌。その今号に、ちょっと面白い記事が掲載されておりました。題して
「販売不振にはこれしかない!! 今国会でクルマトレード法成立!!」
というもの。
端的に言うと、未曾有の新車販売不振の中、国土交通省の法案として、「メーカー同士、欲しい車種があったら、自由に取り換えっこすれば、販売が伸びるんじゃないの?」というもの。皆さんもご存知のとおり、「オッティ」「クリッパー/クリッパーリオ」「モコ」「ピノ」を有して、「日産の軽」として大々的に販売する日産自動車は、いつの間にか軽の販売台数が、本田技研工業を抜いて3位に躍り出ています。
まあ、販売力や営業力は、確かに三菱の比ではないですし、「ワゴンR」が「自動車販売ナンバー1」を誇るだけに、日産が「モコ」を出して初めて、「MRワゴン」の存在を知った人も、いるような気がします。しかし・・、「他人のフンドシ」と言いましょうか、「日産の軽」は知ってのとおり、全て三菱自動車工業と、スズキからの「OEM供給車」、つまり日産の工場では、軽を生産していないんですね。
これはマツダも同様で、「AZワゴン」をはじめとしたマツダの軽は、全てスズキからのOEM供給ですが、バブル期には「オートザム」として、独自に開発もした上での撤退、供給形態変更ですから、これはまあ・・。
このほかにもOEM供給の事例としては、日産の「セレナ」を今年から、スズキに「ランディ」として供給し、スズキになかった「8人乗り」を埋めているほか、三菱もグループ各社には特に必要な、「デリカ」のバンやトラックは、マツダからのOEM車を、「デリカ」ブランドとして販売していますね。
もっとも、トヨタ「カムリ」のOEM車に、「ダイハツ」唯一の3ナンバー車、「アルティス」があるようですが、ようするに「ダイハツの社長が乗るクルマがない」ということだそうで、ダイハツのディーラーへ行っても「アルティス」の看板を見ることは少なく、「ダイハツ関係者」以外はほとんど買わないようですが・・。
まあそれはともかく、記事で触れていた「交換トレード候補」を見て、これが「うむ、言われてみればそうだ」と、何度うなずいたことか。特に理解が出来るパターンについて、いくつかピックアップしてみましょう。基本的に記事の大意を要約し、私の感想も織り交ぜます。
1.トヨタ・・レガシィ/スバル・・ノア
トヨタは、いろいろなジャンルのクルマが売れていて、「エルグランド」や「ストリーム」には、「アルファード」や「ウイッシュ」をぶつけたり・・と。ところがなぜか、「レガシィ」に対向するワゴン(「ステージア」「マーク2ブリット」のクラスは、日本では需要そのものがなかったのでは・・・?とのこと)がことごとくコケ、「カルディナ」も絶版になっちゃったんですよねえ・・。
一方でスバルには、「ミニバン」がない。今はスバルも、トヨタと協力関係にあるようですし、モデルチェンジした「ノア/ヴォクシー」は確かに、欲しがりそうな気はします。もっとも、燃費を改善させた上で、「フォレスター」を少し手直しして、3列シートってムリなんですかねえ・・?
2.日産・・パジェロ/三菱・・ラフェスタ
日産は先ごろ、「サファリ」の国内販売を打ち切ったもので、ここ最近「デュアリス」「エクストレイル」(夏)と、立て続けにSUVを充実させている中で、「ハードクロカン」がないのは、「画竜点睛を欠く」かも知れませんね。また「パジェロ」は出足は好調だったものの、今の日本では「パジェロが必要な人」の需要に限界があるのか、苦戦しているそうですから、日産の販売ルートは大きいかも知れません。
一方で三菱ですが、確かに「ディオン」が一代で絶版になった後、「5ナンバーの3列ミニバン」がないんですよね。「ラフェスタ」はぶっちゃけ、私も、うっすらながら候補に入れたほどですし・・。なお雑誌では、「パジェロは三菱の顔だし、1車種では不満もあるだろう。ランサーワゴンも絶版になった今、ウイングロードをセットで・・」とありましたが、すでに「ランサーのバン」については、その「ウイングロード」ベースの「ADバン」が、供給されることが決まっていますけど・・・。
「ウイングロード」は個性的とは思うけど、あのクネっとした屋根の好き嫌いがハッキリ出るのでは・・。私自身は、イマイチしっくり来ないデザインで、「スリーダイヤのワゴン」としては買わないでしょうね。というか、バンは不可欠だけど、「ステーションワゴン」自体が冬の時代の今、貰っても苦戦しそうな気が・・。
3.三菱・・フーガ/日産・・アイ
三菱自動車の益子社長は、私的には私と同じ「アウトランダー」を愛用されているそうですが、公用車は「グランディス」だそうです。考えてみれば、「生きた化石」こと「デボネア」も、GDIを搭載した「プラウディア」もなき今、「社長さんが乗れるクルマ」つうたら、いよいよ「グランディス」くらいしか思いつかない・・。
そしてなによりも、「三菱グループ」のお偉いさんの公用車・・・、今から開発しても、「プラウディアにいつまでも・・」でしょうし、急場を凌ぐ方法としては、間違っていないかもねえ・・・。フーガはそんなに売れているようには見えないし、ムチャクチャ新しいクルマでもないですから、「交換相手」が「三菱自動車の技術」を結集して製作された「アイ」でもええかな・・と。「アイ」もさすがに台数が伸び悩んでいるようですし、今のところ日産には「これはユニークだ」と言わす軽がないですからねえ・・。
4.三菱・・S2000/ホンダ・・デリカD:5
三菱は「GTO」「FTO」なき今、「スポーツカー」がないですからねえ・・。「エクリプス」は北米でないとダメみたいですし。一方のホンダも、「SUV的感覚のミニバン」が、やや乏しいですし、「雪道」などの4WDへの評判が、イマイチよくないみたいです。
・・と、記事自体は、非常に興味深く拝見させていただき、「もっともだ」とうなずいた例も多いのですが、一言で言わせて貰うと「できるわけね〜だろ・・」と言うところでしょうか。やはり「看板」クラスのクルマは、簡単にはOEMできないしょう・・。トヨタだって、いくら「ダイハツのお偉いさんにいるから・・」と言っても、「セルシオ」(今は「レクサス」格上げでない)や、「いつかはクラウン」つうわけにもいかないから「カムリ」なんでしょうし・・。
「パジェロ」だって長い間、日産と「パリ・ダカ」で戦いましたし、「フーガ」の三菱供給は、発想の理解はできるものの、「三菱のお偉いさんのクルマが、他社供給」のクルマだと、逆に屈辱的な思いがして、かえって敬遠されそうな気がします。いくら会社の状態が厳しい三菱とはいえ、いざとなったらスポーツカーくらい、自社で造ると思いますけど、日本でのスポーツカー市場が、これほど冷え込んでいるようでは、望んでも無理です。
まあ言うならば、「利害が一致する」だけでは、OEM実施はムリ・・と言いましょうか、やっぱりその「会社の顔」みたいなクルマ、三菱で言うなら「パジェロ」や「デリカD:5」、「ギャランフォルティス」なんかはやっぱり、「門外不出」なんでしょうね。
でも「トレード」というよりは、(記事でも触れていましたが)「このメーカーにこんなタイプのクルマがないから売れないんだよ」と言っているような気にさせられたことは確かで、「ホンダにパジェロがないからと言って三菱に・・行かなくて、買わない」・・という指摘もありましたけどね・・・。
まあ構想の実現は、ほとんどないでしょうけれど、「大胆なアイデア」は気に入りましたんで、またこういった、「あ〜」と言わせるような企画を、読んでみたいですね。

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