あまりの寒さに目が覚めた。
思えば夢の中で何故か水の流れる公園らしき場所で
足首まで水に浸かりながらトイレを探す、という
シュールな感覚を味わったばかりだ。
とにかく体が冷えきっている。
それもそのはずで布団をかぶってない。
トイレを探す夢は尿意そのものだ。
時刻は4時。
群がる猫を蹴飛ばさないよう、
注意しながらトイレに向かう。
用を足した時にそれは起こった。
それは下腹を絞るような激痛。
大概寝りゃあ治ると横になるも
横になろうが縦になろうが
収まる気配のないこの痛み。
このままでは横に寝ているダンナを起こしてしまい
更に面倒な羽目にあうと
再び群がる猫を蹴飛ばさないよう頑張りながら
キッチンに向かう。
ひとまず猫は猫缶で黙らせながら、
しばらく様子をみた。
痛むのは下腹。
そこにあるのは膀胱か子宮。
排尿直後の痛み。
疑われるは膀胱炎。
助けて抗生物質。
いくら待ち望んでも抗生物質の助けも入らず
時刻は午前5時半
痛みはまだまだ治まりそうになく
猫は猫缶に夢中で
もう仕方なくダンナを起こして病院に向かう事に。
この辺のド田舎では救急病院など洒落たもの等無く、
あるのは車で10分の総合病院の救急外来か
もっと大きいが車で30分かかる総合病院の救急外来しかない。
行く前にどちらの病院にも電話を入れてみれば
どちらの病院にも外科の先生しかいないという
素敵な答えが帰ってきた。
何てこった。
もし心臓麻痺やら脳梗塞やら起こしちまった暁には
田舎もんは9時の外来開始まで生き延びよと申すか。
これでも都会と同じ税率を払ってんだぜと苦しい息のなか
独りごちていると
ダンナが横からガァガァ起こりだした。
どっちの病院に行くのかと。
時刻は午前6時にならんとしていた。
どちらの病院に行こうと、
待っているのは外来に回されることだけ。
ならば家で猫に癒されながら
近所の病院の外来に行くよと決断をかましたっつーのに、
どちらの病院の対応にキレたダンナは
構わず大病院の方に向かってしまった。
狙うは緊急外来の診断後なら
外来の開始後でも優先して貰えるんじゃないかと。
そこの待合室で先に来ていた患者さんで
具合の悪い奥さんを気遣いながら
横にならせて膝枕しつつ
看護婦さんとの応対をしてあげている
優しい旦那さんを横目で見つつ、
車を駐車場に回すと言いながら横についてもくれないダンナを持つ身としては、
己の不幸にちょっぴり涙ぐんでみる。
…やだな〜病むと気が弱くなんだからな〜
外科の先生は尿検査の結果を見て
膀胱炎の疑いありとやっぱり外来に回された。
外来の受付開始は午前7時半。
近所の病院の受付ロビーとは
似ても似つかぬホテルみたいなロビーで
受付開始を待ちだしたのは7時。
そこまではスムーズだった。
駐車場に止めてあるダンナの車の中で
シートを倒し外来開始まで待っていた。
うとうとしていると時刻は8時50分になり、
泌尿器科は2階でエレベーターを上った先だと
受付表は出しに行ってくれたダンナに告げられながら
駐車場から病院に向かってとぼとぼ歩く。
解ってたよ。
ダンナが付き添ってくれようはずはないと。
ちょっぴり目に染むのは
朝の光が眩しかっただけやい。
果たして、
泌尿器科の前に来た私が見たものは
椅子を埋め尽くす予約患者の群れであった。
例え予約患者が溢れようと
こちとら午前7時半に受付したんだぜ。
緊急から回された患者様だいべらんめぇと
待って
待って
待って
待ちくたびれた10時頃には
同じく駐車場で待ちくたびれたダンナがやってきた。
ひとしきり怒った後
窓口であとどれくらいで診て貰えるかと
尋ねていたらまだ私のカルテすら回ってないらしい。
何てこった。
病人を効率良く診るには予約システムはとても大事だ。
ここで憤っている私とて
持病持ちだからして
普段なら予約システムのお世話になっている。
それはとても有難い事だし。
だが今の私は急病に喘いでいる身の上だ。
その頃にはだいぶん楽になっていたとはいえ、
まだまだ痛みは断続的に続いている。
そも初診患者は
それぞれよんどころない事情を抱えて
病院に訪れるものではないのか?
そんな患者を後回しにしてまで
予約患者を優先するのは心情としてどうよ?
だが病院としてはいかんともしがたい問題なんだろう。
早いもん勝ちの診療だと
私のような仕事持ちやら
一時もじっとしていないガキんちょを抱える親御さんやら
各種事情持ちが
なかなか病院にかかれない。
予約システムも重要だが
初診患者も少しは憂慮して欲しい。
てか待合室で待っている間に
倒れてやろうかこの野郎。
結局厚生労働省やら
都会と田舎の格差を埋めようともしない政治家やら
言いがかりにも程があるが民主党やらに腹を立てつつ
待って
待って
待ち続けて
やっと私の番がきたのは午前11時半だった。
その頃には何度もトイレに通ったお陰か
尿検査は異常無しだと言われる始末。
たぶん炎症もかなり落ち着いていたんだろう。
一応一週間分の抗生物質を処方されて
病気よりも待ちくたびれてぐったりしながら病院を後にした。
診断はやはり膀胱炎。
糖尿といい
つくづく尿に関連して病むこの忌々しい身体め。
とにかく膀胱炎の症状とその有効な対処法は分かった。
膀胱に雑菌が入り込み炎症を興すのが膀胱炎。
とにかく水を飲んでトイレに通えば
膀胱の菌は流れ炎症を抑える事が出来るなら、
もう病院なんて行かない。
(まぁ繰り返す病気でもあるし他の方には病院行きをおすすめする)
今はかなり楽になりました。
水はいつも4リットルは飲んでるし、
まぁ頑張って治す!

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