おはようございます。
先日、山元加津子さんが、講演のため、倉吉に来られました。
ちょうど、娘達の卓球の大会が倉吉であり、講演会場まで、車で5分くらいの所なので、大会が終わったら、講演会に行くぞと思っていました。
ところが、娘や東山中学の仲間達が勝ち上がり、氣がついたら、無常にも講演会の終了時刻を既に過ぎていました。
今日は、山元加津子さんの絵本をご紹介します。
主人公のきいちゃんは、高校生の女の子です。
小さいときに高熱が出て、それがもとで手足が動かなくなってしまいました。
きいちゃんは、親元をはなれ、遠くの養護学校に通い、夜は寄宿舎にとまっています。
きいちゃんは、お姉さんの結婚式に出席することを楽しみにしていました。
ところが、お母さんから結婚式に出ることをとめられてしまったのです。
きいちゃんのことで、お姉さんがかたみがせまい思いをするのではないかと、お母さんは心配したのです。
「おかあさんは、お姉さんのことばかり考えている」と言って、きいちゃんはお母さんをせめました。
「生まれてこなければよかったのに」とまで言いました。
きいちゃんの先生は、きいちゃんを結婚式に出さない決心をしたお母さんの思いをくみとっています。
お母さんが、きいちゃんをどんなに思っているか、よくわかっています。
出席させないと決めた苦しさ、「生まれてこなければよかったのに」と言われたつらさも。
きいちゃんは、養護学校の先生といっしょに、お姉さんへの結婚プレゼントを作ることにしました。
不自由な手足で、ゆかたをぬうのです。
きいちゃんは、練習布が血で真っ赤になってもぬい続けました。
体をこわすのではないかと、先生が心配するほどでした。
きいちゃんは、結婚式の十日前に、夕日色のゆかたを仕上げました。
宅配便で送って二日後、おねえさんから電話がかかりました。
お姉さんは、きいちゃんに、結婚式に出てほしいと言ったのです。
きいちゃんと先生は、お姉さんの結婚式に出席しました。
お母さんが心配した通り、出席者の中には、きいちゃんを見て、ひそひそ話をする人もいました。
そんななか、お姉さんは、お色直しで、夕日色のゆかたを来て現れました。
きいちゃんがぬったゆかたでした。
お姉さんは、きいちゃんを会場のみんなに紹介し、ゆかたはきいちゃんがぬったことを話しました。
そして、「妹はわたしの誇りです」と言い切ったのです。
もはや、きいちゃんを差別や偏見の目で見る人はいませんでした。
ゆかたにこめたきいちゃんの思いを、お姉さんはきちんと受けとめていました。
きいちゃんは、まわりの人から支えられ、きいちゃんもまた、まわりの人に力を与えていました。
きいちゃんのまわりには、ありのままのきいちゃんをまるごと受け入れる人たちがいました。
きいちゃんは、ハンデを乗りこえ、自分の夢を見つけ、夢を実現する強さを持って生きています。
ありがとうございます。