皆さん、NHKの【課外授業ようこそ先輩】っていう番組をご存知でしょうか。
30分くらいの番組で、各界の第一線で活躍する人々が出身校である小学校を訪ね、その専門とする世界と自らの人生について授業し、後輩の子どもたちに熱いメッセージを送る。
という番組で、毎回、本当にたくさんの学び・気づき・感動をもらえるのです☆
今回紹介したい【先輩】は、
全日本女子バレーボールチーム監督の柳本昇一さん。
低迷続きだった日本女子バレーボールチームを勝利に導いた監督。
この、一見こわそうな全日本の監督さんが、小学生の子どもたちにどんな風に何を伝えるんだろう??
と興味深く思っていました。
この時の授業のテーマは、
「失敗のとなりに チャンスがある」
まずは、
子ども達が、10人1組で4チーム作り、
それぞれ円陣パスをします。
バレーボールを経験したことのない子もいて、
どのチームも、ほんとに数回しか続かない。
それで何をするか、っていうと、
輪になって集まり、【どうしてうまくいかないか】という失敗の原因を
みんなで書き出していきます。
そして、そこから、
自分達のチームの失敗の原因を確認し、全員で共通認識して、
何を課題とするかを決め、
それぞれのチームの名前、【テーマ】 を決めます。
お互いお見合いすることが多くて、ボールを見逃すグリーンチームの名前は【どんまいチーム】
逃げないで、ボールを取ろう、ということが目標。
脳性まひで、動きが制限される男の子がいるオレンジチームの名前は 【優しさチーム】
みんなが取りやすいパスをしていこう、というのが目標。
そんな感じで、
自分達がテーマを決めて練習を再開したのだけど、
はじめは、全然テーマ通りになってない。
【逃げないでボールを取ろう】の 【どんまいチーム】は、
運動がニガテな子たちなど、やっぱりお見合いしているし、
【みんなが取りやすいパス】の、【優しさチーム】は、
結局、脳性まひの子とかには、全然パスがいかなくて、
出来る子だけで、まわしてしまっている。
そんな子ども達の姿をみて、
柳本監督は、子ども達を集めて、こう言いました。
「みんな、自分達で考えて、自分達のテーマを決めたんだよね?
先生から「こうしなさい」って、言われたものじゃないよ。
なのに、みんな自分達で決めたテーマを忘れて、ひとまかせにしてるよね。正直、がっかりしています。
今日、私がここに来たのは、バレーボールを上達させたいからじゃない。
バレーボールなんて、こんな1日2日でうまくなれるもんじゃない。
ここで学んでほしいのは、うまい下手ではなくて、
【失敗を恐れずに やってみること。】
そして、やってみたことから、失敗したりする中で
自分が感じたことから、いろいろ考えてみて
やるだけやってみること。
自分が変わらなければ、何も変わらないよ。
できることからやっていくんだ。」
そのようなことを、真剣に子ども達に伝えていかれました。
そして、次の日の授業の時。
子ども達は、変わっていました。
自主的に 練習を始め、バレーの経験のある子が、ニガテな子に 個人指導したり、脳性まひの子が、ボールを受けられるように、まわりの子が カバーできるような フォーメーションを考えたり、
それぞれ、
みんなが考えて、練習をしていきました。
そして、最後に、それぞれのチームで、【何回続けてパスをするか】 という目標を決めて取り組んだのです☆
お見合いが多かった 【どんまいチーム】 の子ども達は、
ボールをさけていた子も、積極的に声を出し、ボールを取りに行って、目標達成☆
できる子だけでまわしていた 【優しさチーム】 の子ども達は、脳性まひの男の子を中心にして、その子が出すどんなパスでも受け止められるようにまわりの子ども達がカバーしあって目標達成♪
そして、
【連続100】を 目標とした 【ガッツチーム】 の子ども達なのだけど、これが なっかなか、100続けてできない。
そして、
何回か できないことが続き、
あ〜あ・・・って 雰囲気になった時に、
柳本監督が、
【とにかく あきらめないこと!】
できないことが続いたら 不安になってしまうけど、
あきらめかけた時、そこにチャンスがあるからね。
失敗が、恥ずかしいんじゃないよ。
あきらめることが、恥ずかしいんだよ。
って、おっしゃいました。
そして、
いける!
できるよ!
そうそう!
って、声をかけながら、子ども達を見守っておられました。
そこから、このチームの雰囲気が変わりました☆
失敗しても、大丈夫! 次、やろう! って、雰囲気になり、
それから、数回目のチャレンジの時、
ついに、連続100パスが、達成できたのです。
もう、この時の子ども達の表情!!
みんなとっても晴れ晴れとした、本当に素晴らしい顔をしていました。
後から、柳本監督が話されていたこと。
「もうダメだ」って思った時、
それは 【自分が変わる瞬間】 でもあるんだよね。
でも、「もうダメだ」って思うことが続く時がある。
その時、そこで指導者が必要になってくる。
そして、この指導から自分が納得する瞬間があるから、そこで変われるんだ。
こういう話を インタビュアーに向かってされ、
最後、クラスみんなが円陣になって、パスをまわしているところで、番組が終わったのでした☆
30分の本当に短い番組だけれど、
その道のプロの方が、今までの自分の人生で、つかんでこられたものを
体当たりで真剣に伝えてくださるメッセージには、毎回、本当にたくさんの心に響く、素晴らしい学びがもらえるのです。
最後まで、読んでくださってありがとうございます。