スカさんとはマヨミさん(仮名)を通じて知り合ったのだった。三人ともまだ18の頃。
当時スカさんはバンドをやっていて、私が、バンドマンならベースがイチバンだ!と思うようになったのはスカさんのパートがベースだったせい。…だと思う。
東京の大学に通っていたスカさんは、そのまま東京で仕事を始めて、今に至る。
そして今、年に1,2回くらいのペースで私とスカさんはゴハンを食べに行く。
だがしかし、私とスカさんの歴史にはナント10年以上のブランクがあるのだ。
私はもちろんマヨミさん(仮名)よりも先に、スカさんは結婚したのだった。
確か結婚後すぐだと思うが、なんの因果か、私とスカさんとヨメの3人でゴハンを食べに行くことになった。忘れもしない、渋谷のスペイン坂にあるスペイン料理屋だった。シャレじゃなくて。
ヨメはとってもキャシャなかわいい人で、私は自分が和田アキ子になったような気分だった。
スカさん夫婦とゴハンを食べたあとに取引先の人と飲みに行く約束になっていた私は、約束の10時にはまだまだ余裕があったのに、「ごめんね、もうそろそろ行くね」と言って立ち上がった。
「リリコさんもがんばってね!」
とヨメは笑顔で見送ってくれた。ヨメは私がこれから彼氏と会うと思っているようだった。
……がんばるってナニをだよ……と思ったが、今から会うのは取引先の人であって、彼氏じゃないのよ…とはどうしても言えず、
「ウン、ありがとう」
と言って別れたのだった。
それからなんとなくスカさんと連絡とるのをためらうようになってしまった。
そのまま10年以上たった。
一昨年のお正月、マヨミさん(仮名)と会っている時、スカさんの話になった。いろんな面で幸薄いことになっていた私を見かねて、マヨミさん(仮名)がスカさんの実家に年賀状を出してやる!と言ってくれた。スカさんとマヨミさん(仮名)は同じ高校だったのだ。
20代半ばに会ったきりだったのに、待ち合わせ場所で一目でわかった。
まったく変わっていなかったからだ。ちょっと、イヤかなりドキドキした。
その再会以来、私の出張の時スカさんに予定がなければゴハンにつきあってもらったり、お茶を飲んだりしている。
お互い飼っている猫の話とか、昔の知り合いの話とか、もちろんマヨミさん(仮名)の話とか、最近は身体の不調の話も多くなった。スカさんの本厄の話で「『初老祝い』って言うんだよ〜」と言われた時は、爆笑すると同時に昔のスカさんの面影を思い出し、なんとなくシミジミしてしまった。
先日久しぶりに会った時はボワ〜っとした時間が流れて、なんだかすごくユルい気分になれた。
店選びも、待ち合わせも移動も、スカさんはさっさと決めてくれてホントに頼れる。
こーいうことをササッとイヤミなくやれるのってオトナよね〜と思う。
おまけに今のスカさんは、結婚・離婚・再婚、とフルコース経験されている。
私はなんの経験もないとゆーのに。
オトナだ〜……。人生の先輩だ。
だてに初老祝いやってないよな。てか、私も初老ってことだが。