ここんとこ「○○みたいな」とか「○○的な」とかのヤワい言葉が流行っている。
流行っているというより、もう普通に使われている。
私もつい使ってしまうことがある。
クリスマスイブイブに、年配の女性が一人でお茶をしにきてくれた。
「コーヒーおいしいね。こーいう店だから期待してなかったけど、おいしかったわー」
と微妙な褒め言葉のあと「夜は食事できるわよね?」と聞かれた。
ハイ、お惣菜プレートというのがあります。お惣菜とゴハンのセットですけど。
「じゃあ明日娘に来させるから」
あ、ありがとうございます。
「予約した方がいい?」
いえいえ!全然ダイジョブです。
というわけで翌日イブ。
娘さんがお友達と来てくれた。
カフェの黒板には「鶏カラの野菜甘酢あんかけ」だの「ピリ辛きんぴらごぼう」だの「カボチャとブロッコリーのゴマ味サラダ」だの、クリスマスカラー一切排除のメニューが書かれている。
059がメニューの説明をしていたのだが、うんうんとうなづきながら娘さんは聞いていた。
「じゃあ後ほどご注文伺いに来ます」説明を終えた059が下がろうとしたら、娘さんが言った。
「ここは、ディナー的なものは?」
……ディナー的……。
ディナー的なものってなに?!まあ、考え方によっちゃー、娘さんもメニューのメンツを見て「ディナー」とはっきり言い切れず「的」とにごしてしまったのかもしれないが。
おかーさん、説明しとくって言ってたじゃんかー。
まあこれはまだいい。
ついこのあいだ、巻き髪の女子二人を連れて来た彼はすごかった。
小指を立てんばかりにスカした彼は、レジで会計する際059にこう聞いたのだった。
「ここって、トイレ的なものは?」
……トイレですか?
「ええ。トイレ的なものはありますか?」
トイレ的なものってなんだーーー!
なんでそこにごす?にごす必要ありますか?
あいまいにしてなんになる?
にごすなー!