「ロック、ストック、アンド トゥー スモーキング バレルス」
映画
Lock Stock & Two Smoking Barrels
1998年/イギリス (監)ガイ・リッチー
(演)ニック・モラン ジェイソン・ステイサム ジェイソン・フレミング
スティング ニコラス・ロウ
☆☆☆★★
本作で一躍名を成したイギリスの俊英、ガイ・リッチー監督・脚本によるクライム・ムービー。
一言で表現するとかなり面白いコメディ映画でもあります。
ギャンブルに負けて、恐ろしいマフィアのボスから50万ポンドの借金を負ってしまった4人の
若者達。返済期日は1週間。返済出来ない時には、4人のうち、ギャンブラー役だった青年の父親(スティングです。)が経営するバーを差し押さえると脅される。若者達は、隣の部屋のギャングの一味がマリファナの強奪を計画している事を知り、彼らから、それを強奪する計画を立てるが・・・。
4人の若者達、隣のギャング一味、マリファナ王の一味、子連れの取立て屋、マフィアのボス、値打ち物のアンティークライフルを狙う一味等が、入り乱れてのドタバタが展開されるのです
が、ストーリー展開は巧妙だし、ガイ・リッチーお得意のおもろい映像に、独特のテンポの演出。キャラクター設定も面白いし、とにかくかなり楽しめる作品ですよ!
イギリスっぽくもあり、彼独特でもあるユーモア感覚も、素晴らしく、ま、とにかく若者にはたまらんであろう、かっこいい作品です。笑えるし。
で、つきつめて行くと、イギリス作品にはかならずテーマとして浮き上がってくる、「大英帝国の落日」(私が勝手につけた。笑)が、ここでも姿を表しますが、ま、そんな事はどうでもよろしい・・。とにかく、イギリスの映画は、テーマはこれに尽きるんだよな〜・・といつも感じます。(007シリーズを除く 笑)私は、イギリスの作品が大好きだよ〜!何だか、いつもヘンテコで。
次の作品「スナッチ」は、まったくこの作品の延長線上にある作品。
主演が、ブラピと、デル・トロなんで、やたらかっこ良い作品。しかし、ガイ・リッチー監督は、その後マドンナと結婚したせいかわかんないけど、今ひとつパっとしませんね。この路線だけでは難しいので、新しい境地を開拓して、また面白い映画を見せてもらいたいものです。
尚、「ロック・ストック〜」は、最初の啖呵売のシーンが素晴らしい!イギリスの悪い寅さんだ〜!

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