The Notebook
2004年/アメリカ (監)ニック・カサベテス
(演)ライアン・ゴズリング レイチェル・マクアダムス ジーナ・ローランズ ジェイムズ・ガーナー ジョアン・アレン サム・シェパード ジェームズ・マースデン
☆☆☆★★
世の中は、今や純愛ブーム。映画でも本でも、純愛が溢れてますが、この作品もまさに純愛という言葉がふさわしい作品でした。アメリカの中流階級以上のカトリック系の人が涙しそうな作品で、愛の奇跡を描いた物語です。今風に言えばとってもベタな作品ですが、私はアメリカ人の、こういうリーダーズ・ダイジェスト的な、愛に対するナイーブな感性がとても好きなのです。原作は、「メッセージ・イン・ア・ボトル」のニコラス・スパークス。
初期の認知症になっている年老いた女性(ジーナ・ローランズ!お婆さんですが、とってもきれい。)のもとへ、物語を聞かせに来てくれる年老いた男性。(ジェームズ・ガーナー)彼は、若い男女の恋愛の物語をはじめる。その物語に、ジーナ・ローランズは、少しづつ反応を示しはじめるのだが・・。そして迎える愛の奇跡とは・・。
物語の中の若い男女は、ライアン・ゴズリングとレイチェル・マクアダムス。二人とも好演なのですが、特に女の子を演じるR・マクアダムスはとても魅力的。製材所で働くライアンの父にはサム・シェパード、大金持ちのレイチェルの母親を、「ボーン・アルティメイタム」でかっこ良い女性CIA局員を演じたジョアン・アダムスが演じます。レイチェルの婚約者を演じたジェームズ・マースデンは、私の大好きな「X−メン」シリーズでサイクロプスを演じてる人。
この映画は作品的にそれほどと言う事もないし、ほとんど赤面してしまいそうな程の内容。それが、出演者の演技力によって感動的な作品へと高められているのを感じました。物語に息を吹き込むのは役者さん達なんですよね。
今回驚いたのは、この作品に関する色々なレビューで、これを「愛の裏切りの物語」ととらえている人たちが少なからずいた事。これが裏切りなら、この世界は裏切りのみで構成されている事になるよ。

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