昨年はDVDが見れる部屋のクーラーが壊れたため、夏場はほとんど映画が見れず、かわりに読書量が増えました。(笑)昨年はベスト3でしたが、今年はベスト5まで選んでみました。昨年は65冊読みました。
「読書編」
第1位 「嘔吐」
ジャン・ポール・サルトル著 人文書院
☆☆☆☆★
実存主義の哲学者であり、作家であるサルトルの代表作。「無神論的実存主義」をテーマにした難解な内容ではあるけれど、小説としてかなり面白く読む事のできる作品でもあった。物事の存在の「吐き気」を催させる様な偶然性。主人公ロカンタンの話を聞きながら、「本当にあなたはお馬鹿さんなのね」と彼の髪をなでる昔の恋人アニーはボーヴォワールがモデルなのかしら?
http://diary.jp.aol.com/0471/178.html
第2位 「われはロボット」
アイザック・アシモフ著 ハヤカワSF文庫
☆☆☆☆★
サルトルと同じ点なのかよ!と怒らないでくださいまし。この作品には、私の愛する世界の全てがつまっていたのですから・・。(涙) 女性天才ロボット工学者によって語られるロボット発達史。アシモフのロボット物は全てお勧めですよ!こんなにも面白いとは思いもよらなかった。
http://diary.jp.aol.com/0471/113.html
第3位 「ニュルンベルク・インタビュー」
レオン・ゴールデンソーン著 河出書房
☆☆☆☆
終戦記念日あたりに、NHKで見た「ニュルンベルク軍事裁判」の特集を見て、すっかりとりつかれてしまった私。この作品は、当時被告達の精神安定のために派遣されていた精神科医によるナチス戦犯達のインタビュー集。多くの事を考えさせられました・・・。
http://diary.jp.aol.com/0471/140.html
第4位 「暗号解読」
サイモン・シン著 新潮文庫
☆☆☆☆
戦争の歴史は暗号開発と解読の歴史でもあった。知的好奇心をくすぐる、いつもながらの卓越した取材力と文章力のサイモン・シン。とても勉強になりました。ナバホ・コードトーカーのエピソードは泣けたよ〜。
http://diary.jp.aol.com/0471/155.html
第5位 「外国映画ぼくのベストテン50年」
双葉十三郎著 近代映画社
☆☆☆☆
私の敬愛する映画評論家、双葉十三郎氏による、年度別ベスト10。50年に渡り計500本が
紹介されています。映画評論家とはかくあるべきなのだ!
http://diary.jp.aol.com/0471/78.html
http://diary.jp.aol.com/0471/79.html
おまけ
特別賞 桐野夏生の諸作品
ホントはそうしても1作ベスト5入りさせたかったのですが、ならず!ムリやり特別賞とさせていただきました。(笑)先日「アイム・ソーリー・ママ」を購入。まだしばらく桐野夏生ブームは続きそうです。
クーラー買うお金がないので、今年の夏も読書の夏か!?(笑)

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