「The Songs I Love 男性ボーカル編」
音楽
私が自分のおこづかいで買った最初のレコードは、映画「タワーリング・インフェルノ愛のテーマ」のサウンドトラック・シングル・レコード。(笑)確かその次が、フランク・シナトラの「マイ・ウェイ」のシングル。シングルしか買えなかったものの、どれも毎日擦り切れるほど聞きこんで幸せな気分に浸ってたものでした。
私は小さい頃から、アメリカのポピュラーボーカルものが大好き!大学に入ってバイトをはじめてからは、ジャズボーカルレコードをひとしきり収集していました。(中でもペリー・コモは大好きで、ほとんどコレクター状態でしたが、彼の作品は多すぎるのでとりあえずパス。)
そんな中から、お気に入りで今でもよく聴き、口ずさんでしまう曲を収録したアルバム3枚をご紹介します。いずれも超名盤です。
「チェット・ベイカー・シングス」 Chet Baker Sings
彼はトランペッターだが、歌手としても有名で、このアルバムは歌手としてのデビュー作。歌声がかなり中性的なので好みはわかれてしまいそうだけど、収録曲はどれも名曲揃いで、その女性的な声音がうっとりするほど美しい。1曲目の"My Funny Valentine"が白眉ではあるけれど、私は"I Fall In Love Too Easily"という曲が一番好き。この曲はミュージカル映画「錨をあげて」の中でシナトラが歌っている名曲。ジャッケトの写真は有名写真家ウィリアム・クラクストンの写真。
「カム・ダンス・ウィズ・ミー」 Come Dance With Me!
で、そのシナトラのアルバムの中で一番のお気に入りなのはこれ。1959年度グラミー賞「アルバム・オブ・ジ・イヤー」受賞作。ダンスシーンにからんだ明るい曲を集めた作品で楽しい。
映画「バンド・ワゴン」の美しい曲"Dancing In The Dark"をアップテンポにアレンジしたものも良いけど、私は"Saturday Night"というナンバーが最も好き。この曲は、しょっちゅう口ずさみます。(笑)
「メル・トーメ・シングス・フレッド・アステア」 Mel Torme Sings Fred Astaire
3枚の中で多分これが一番聴きこんだアルバム。フレッド・アステアが映画の中で歌い踊ったナンバーを集めたもので、ソフトネス、ソフィスティケーションの極みの様な内容にただただ酔いしれてしまう名盤です。池波正太郎が著作の中でこのアルバムの”The Piccolino”を何度も聴くくだりがありましたが、私の好きなのは、同じアステアの映画「トップハット」からでも、やはり”Cheek To Cheek” と “Top Hat”の2曲。粋だよ、あまりにも粋だ。(涙)
最近はとんと新しいアルバムを買っていないし聴いてもいないので、又、良いアルバム探しでもしようかしら。良い新人っていないのかな〜?とんとご無沙汰なもんで。

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