「The Bottom Billion 最底辺の10億人」
洋書案内
The Bottom Billion: Why The Poorest Countries Are Failing And What Can be Done About It
Paul Collier著 Oxford University Press刊 £16.99
ISBN: 9780195311457
今年7月7日から9日にわたって開催される「北海道洞爺湖サミット」にちなみ、オックスフォード大学出版局日本支社では、「G8主要国首脳会議関連書籍」フェアを展開しています。
今回のサミットでの主要テーマは「世界経済」「環境・気候変動」「開発・アフリカ」「不拡散をはじめとする政治問題」の4つ。
フェアの資料用に外務省から送ってもらったパンフ。無料ですよ。「洞爺湖サミット」のホームページからダウンロードも出来ます。
その中から、6月8日(日)付けの日経新聞の書評で紹介された書籍をご紹介させていただきます。以下、書評の解説からの抜粋です。
一日1ドル以下の所得しかない極度の貧困層は世界に十億人ほどいる。彼等を「底辺の十億人」"The Bottom Billion"と呼ぶ。彼らは現状の経済成長パターンでは救えない貧困のコアにあたる人々で、そのうちの三億人はアフリカにいる。この本はそのアフリカに焦点をあて、アフリカが貧困におちいってしまう理由を4つの罠、「紛争・資源・内陸国・ガバナンス」にわけて説明し、昨今のアフリカ経済成長の現状に警鐘を鳴らす1冊。
この本は6月末に翻訳も出版されます。
「最底辺の10億人 - 最も貧しい国々のために本当になすべきことは何か」
日経BP社刊 ¥2,310(税込み) ISBN 9784822246747
著者のポール・コリアーは、現在アフリカ経済研究のメッカとなっている「オックスフォード大学アフリカ経済研究センター」の創設者。
その他,ノーベル経済学賞受賞者のアマルティア・センの"Development As Freedom"(邦訳 自由と経済開発 日経新聞社刊)、同じくノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・E・スティグリッツによる"Fair Trade For All"(邦訳 フェアトレード/格差を生まない経済システム 日経新聞社刊)他、多数のタイトルがラインナップされています。もし洋書店でコーナーをみかけたら是非ご覧になってみて下さいね!

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