Clash Of The Titans
1981年/イギリス (監)デズモンド・デイビス (特殊効果)レイ・ハリーハウゼン
(演)ハリー・ハムリン ジュディ・バウカー ローレンス・オリヴィエ マギー・スミス
クレア・ブルーム バージェス・メレディス ウルスラ・アンドレス
☆☆☆★★
同じく1981年に公開となった「レイダース 失われたアーク」とこの作品のステキな2本立てを2番館落ちしてから見にいたのも今は懐かしい昔。
実は、「レイダース」よりこっちの方が、趣味的には気に入ってしまった程でした。私は、それ位レイ・ハリーハウゼンのB級特撮物が好きなのです。特にこの作品は、出演陣がやたらビッグなのが笑えます。
ギリシャ神話の「ペルセウス」のエピソードの映画化作品なのですが、やっぱり、ギリシャ神話は面白い!星座や星(恒星、惑星、銀河等)の名前でなじみ深い、伝説の神々。その物語に目を向けると、西洋文化の底流としてそれらが今も生き続けている事がわかる。そして神様と呼ぶには、あまりにも人間的な物語。それは、超越的な物語でもあり、人間社会の縮図でもある。
アングルの「最高神ゼウス」えらそうじゃな・・・。映画ではローレンス・オリヴィエが演じました。
アルゴスの王アクリシオスは、美しい娘のダナエを、誰の目にもふれさせない様に幽閉してしまうが、好色なゼウスは美しいダナエに心を奪われ黄金の雨となって彼女のもとを訪れ交わった。そして生まれた息子がペルセウス。
クリムトの有名な「ダナエ」です。雨が降る中、恍惚の表情を浮かべるダナエ。
怒り狂った王は、娘と孫を箱に入れて海に流してしまうが、ゼウスにより無事に島に漂着。
成長したペルセウスは、嫉妬に狂った正妻の最高女神神ヘラによって修羅場へと投げ出される。
修羅場=エチオピアでは、王女のカシオペアが神を冒涜した発言の罰を受け、娘のアンドロメダ
を海の怪物クラーケンの生贄に出す様に命じられていた。
生贄の儀式の日まで、後1ケ月。ペルセウスは美しいアンドロメダを妻にめとる事を条件に怪物退治を引き受けるのだった。クラーケンは不死身の怪物で、倒す方法はただ1つ。見たもの全てを石に変えてしまうという怪物メデューサの首をクラーケンに見せる事だ。果たしてペルセウスは、自分が石にされる事なくメデューサの首を持ち帰る事ができるのだろうか!!!
おもろいで〜。(ただし映画はストーリーをわかりやすくするためにかなり変更している様でした。)
またまたカラヴァッジオの「メデューサの首」石になっちゃいそうで、こわ〜い。
レイ・ハリーハウゼン特撮の魅力
主に1950〜1960年代に活躍したストップモーション・アニメーター。人形を一コマづつ撮って行く地道な特撮方法ですが、CGでは味わえない手作りの魅力がいっぱいです。
私が好きな作品を2本ご紹介
1963年「アルゴ探検隊の大冒険」
これもギリシャ神話物ですが、ガイコツの兵士と人間達の戦闘シーンが有名。巨人の人魚が出てくるシーンも最高!
1973年「シンドバッド黄金の航海」
これは作品的にはC級レベルですが、インドのカーリー神の彫像が動くシーンが凄いのよ!ハリーハウゼンの最高の仕事との呼び声も高いので、是非見てね。
昔の特撮物は、ホント味わいあるわ〜。

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