2017/10/29

Charles Vessの画に圧倒される、SPIDER-MAN  アメコミ タイムマシーン

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5月のComiconnで状態の良いThe Amazing SPIDER-MAN (“ASM”)277号を手に入れたので、レビュー。NM (Near Mint、新品同様)と書かれているが、そこまでじゃないな。だけど十分品質の良い状態。$6で購入。1986年6月と書かれているが、実際にはもう少し早くに出版されたはず。大好きなアーティストCharles Vessが本編も描いているのでどうしても欲しかった一冊。

豪華二本立てのこの号では、最初の話の筋書をTom Defalco、画をRon Frenz、インクをBob Layton、二話目の全てをVessが、それぞれ担当している。

粗筋をさらっと紹介。邦訳されたDAREDEVILとKing Pinとの戦いのまさに真っ最中。DAREDEVILことMatt Murdockに呼び出されたPeter Parker。MattにKing Pinに手を出すなと言われるのだが、King Pinを訪問するSPIDER-MAN。二話目はニューヨークを襲った寒波。豪雪のニューヨークでカナダの外交官の子供の誘拐事件に遭遇。それを解決するSPIDER-MAN。

今回も気に入ったシーン、台詞等を紹介。一話目は派手なアクションなし。SPIDER-MANとKing Pinとの会話のみ。King Pinの言うように、彼はSPIDER-MANのことをよくわかっている。面白いのは、SPIDER-MANの活躍が、結果、King Pinの利益に繋がっているという理屈。みかじめ料は、SPIDER-MANから守るためという名目でKing Pinが巻き上げているのには参った。

そういった論法で、SPIDER-MANをイラつかせるKing Pin。完全に今回は彼の勝ちだ。最後に蜘蛛糸を椅子につけておき、King Pinが座った瞬間お尻と椅子がくっついてしまい、溜飲を下げたSPIDER-MAN。しかし、King Pinが言うように、これは、取るに足りない勝利(petty triumph)だ。

最近お気に入りのインカーLaytonのインクが良いな。Frenzの画が一級品へと早変わり。

二話目のVess。圧倒的な品質。これ見ちゃうと、他のアーティストの画が子供の落書きに見えてしまうほど。(一話目のインクがLaytonで本当に良かった。)勿体ないのは紙の質と印刷技術が彼の技を十分表現できていないところ。もう一度彼にSPIDER-MANを描いて欲しいな。

表紙に出て来る怪物は、Wendigoらしい。X-MENに度々出て来る怪物とは随分違う。どちらかというと、アメリカのクリスマスの定番Grinchのようだ。

少女とSPIDER-MANの会話が良いな。少女は少女で、弱っているSPIDER-MANを助けたのは自分だと言わんばかり。

少女を通じてカナダの先住民族の民話Wendigoを説明させるところは上手い。

また、最後の悪人を血祭に上げたのは、Wendigoというオチも良いな。

一話目と二話目がすっと繋がっているのは、編集の上手さかな。
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