2019/10/13

Mary Janeの心の内がわかる秀作、1989年のSPIDER-MAN Parallel Lives  アメコミ タイムマシーン

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これも読むアメコミがない時用にとっておいた1989年に出版されたSPIDER-MAN のグラフィックノヴェル、Parallel Livesを読み終えたのでレビュー。

筋書きをGerry Conway、画をAlex Saviuk、インクをAndy Mushynskyがそれぞれ担当。添付画像はBob Larkinの描くSPIDER-MANとMary Jane Watson (“MJ”)。LarkinはAlex Lossが世に出る前は表紙画をよく描いていた記憶あり。ググったら、SUPERMAN and SPIDER-MANの表紙も彼の作品のよう。

読みながらSaviukの画を見てやはりこれまでと同じ結論になっちゃう。人物は非常に良い。特にMJの表情は非常に良いな。John Romitaの正当な後継者であることは間違いない。とくに元々Romitaが描いたMJの初登場シーンをSaviukが描き直したものは大好き。”Face it, tiger. You just hit the jackpot.” 後に出て来るMarcos Martinの画もRomitaの影響というよりはSaviukの画に影響されたんじゃないかなと思う。一方SPIDER-MANのアクションシーンはそれ程だな。

粗筋から。物語の構成は、交互にPeter Parkerの半生とMJの半生が繰り返されるもの。後半から、この物語の敵役Dr. Octopus (Doc Ock)のSPIDER-MANとPeter Parkerの関わりが加わる。この本の題名、Parallel Livesとはこの3人の人生。そして、1988年に出版された二人の結婚記念号の直後のSPIDER-MANとDoc Ockとの直接対決へと繋がっていく。

流石Conwayと思ったのは、Doc OckのSPIDER-MANとPeter Parkerへの憎しみの描き方。SPIDER-MANはともかく、Peter Parkerに対しても非常に悪意を持っていたことに正直ビックリした。自分は常に正しく過剰な自信を持っているが故に、悪いのはこの二人の人間であるという他責。そして、SPIDER-MANのwisecracking(からかい)にまんまと乗せられ自分の墓穴を掘ってしまう結末。わかってらっしゃる。最近までSPIDER-MANを担当していたDan Slottもこの話読んでいるはず。だから、SPIDER-MAN だけでなく、Peterに執着していたんだな。

気に入った台詞やシーンを書いていく。この話がPeterとMJの結婚の直後ということもあるが、MJの伯母さんの予言的な台詞。”She’ll make someone very happy one day.”

新聞社の編集長J Jonah Jamesonのケチ振りを表した台詞Peterに対する台詞。”You deserve a bonus. Miss Brant, give Parker of my personal bars of milk chocolate.” 特ダネの報酬がチョコレートとは恐れ入った。

Steve Ditkoの描いた素晴らしいシーンへのhomageとして、Saviukが描いた画も良いかな。Amazing SPIDER-MAN (ASM) 33号の思い機械を持ち上げるシーンね。Ditkoのことをそんなに好きでないオイラでもこのシーンだけは例外。このシーンがSPIDER-MANの強い意志と伯母さんへの愛の力の象徴であるから。

この本での一番大きな出来事とは、MJがSPIDER-MANの正体をPeterと正式に出会う前から知っていたこと。そして、Peterがマスクを被るように、自分も無責任な人物であるというマスクを被っていることをだぶらせていること。ASMを読んでいるだけではこれはわからない。

そもそも、この話を買おうと思ったのは、大好きなポッドキャスト、SPIDER-MAN Crawlspaceのコメンテーターの一人JRが読むべき本と紹介していたから。2、3ヶ月前にね。状態の良いものを買ったというのもあるが、これは買って大正解だったな。もし財布に余裕があったら、このブログを読んだ人にも是非とも読んでほしい1冊。
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