Danny The Dog
2005年/フランス・アメリカ (監)ルイ・レテリエ
(演)ジェット・リー モーガン・フリーマン ボブ・ホスキンス
☆☆☆★★
「ロミオ・マスト・ダイ」「キス・オブ・ザ・ドラゴン」に続くリュック・ベッソンのプロデュースによるジェット・リー主演アクション映画。監督は「トランスポーター」のルイ・レテリエ。
冷酷な男によって殺人マシーンとして育てられた一人の男が、盲目のピアノ調律師との出会いを通して次第に人間性を取り戻していくが…。幼児の頃より、戦う犬として育てられてきたジェット・リー。なぜかピアノに心惹かれる彼。彼の出生の秘密とは?
私はジェット・リーが好き。ただ、リュック・ベッソン作品はどうも好きになれないのですが、この作品は、ストーリーがドラマチックなので、前2作よりも楽しめました。ジェット・リーのアクションには、毎回何の文句もないのですが、いかんせんドラマがね。彼は背も低いしハンサムでもないので、極力恋愛シーンをあっさりとさせ、アクションとストーリー中心にして、よく西洋人のキャストの中でがんばっているとは思う。
今回は特に脇を固めた、盲目のピアニスト、モーガン・フリーマンと、悪いギャングのボブ・ホスキンスの演技が素晴らしかった。脇に演技派が揃っていると、作品全体がひきしまりますよね。バカらしいお話を、納得のいく正常なドラマへと引っ張っていく力がある。この二人の演技に★ひとつオマケです。
ジェット・リーこと、リー・リン・チェイは、何と私と同い年の1963年生れ。11歳の頃より5年連続で、中国の国内武術大会で優勝をおさめ、19歳の時に「少林寺」で映画デビュー。
とにかく、アクションのきれは凄いです。40歳を過ぎて、尚、「ダニー」でもなかなかのアクションを見せてくれましたよ!
ごみつ特選! ジェット・リーお勧め作品ベスト3!!
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズ。
全3作。彼を一躍スターダムに押し上げた作品で、とにかく最高!の作品です。監督ツァイ・ハーク 清時代の実在の伝説的武術家、黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)を主人公にしたフィクション。色んなところで勧めてるのですが、誰も見向きもしてくれん・・。騙されたと思って見てみて〜。ジェット・リーの最高傑作です。やっぱ、彼には中国語を喋っていて欲しいわ〜。ちなみにサモ・ハン・キンポー監督による外伝、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ・アンド・アメリカ」も超面白いよ!
「英雄 HERO」
チャン・イーモウ監督による、中国のトップスター総出演の歴史大作。クリストファー・ドイルによる映像も美しい。やっぱり、時代劇はアジア映画の花形だな〜とつくづく思います。私は「グリーン・デスティニー」なんかより、こっちの方がズッと好きです。ジェットもだけど、トニー・レオン、マギー・チャン、チャン・ツィイーも良いですよ!
「リーサル・ウェポン4」
唯一、洋画出演作で満足できた作品。ま、人気シリーズだしね・・。ここでは、ジェット・リーは、チャン・ツィイーとともに、極悪非道の中国人を演じます。物凄く強いので、かなり怖い悪役ですよ〜。
彼もあと何年、アクションをこなせるかな・・。
やっぱり、大枚はたいて「ワンス・アポン〜チャイナ」のDVDボックスセット、買っちゃおうかしら〜。この記事作ってたら、物凄く見たくなってきちゃいました。(笑)

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