Little Miss Sunshine
2006年/アメリカ (監)ジョナサン・デイトン ヴァレリー・ファリス
(演)アビゲイル・ブレスリン グレッグ・キニア ポール・ダノ アラン・アーキン トニ・コレット スティーブ・カレル
☆☆☆★★★
田舎町アリゾナに住む9歳のオリーブ。ちょっとポッチャリな彼女が、全米美少女コンテストでひょんなことから地区代表に選ばれた。オリーブと家族達はオンボロ車に乗り、決戦の地カリフォルニアを目指すのだが・・。
この作品は、2007年度アカデミー賞で、脚本賞(マイケル・アーント) 助演男優賞(アラン・アーキン)を受賞。低予算の小品ながら、物語の素晴らしさと、家族のキャラクターの面白さで、気持ちよく鑑賞できる秀作でした。
何と言っても一番素晴らしいのは、主役の9才の女の子オリーブを演じたアビゲイルちゃん。彼女は、助演女優賞にもノミネートされましたよね。監督も語っている様に、この作品が成功するか否かはオリーブ役の子の演技にかかっているので、まさにキャスティングの成功でもあったと思いました。
美少女コンテスト「リトル・ミス・サンシャイン」出場が決まり大喜びのオリーブ。
そして、オリーブの家族達のキャラクターがとにかくユニーク。人生の勝ち組になることだけに没頭する父親にグレック・キニア、上手いです。ニーチェに倣って信念で沈黙を貫く兄に新人のブルーノ・ダノ。現実に嫌気がさしてるだるい感じが良く出てます。、ゲイのプルースト研究家で自殺未遂の叔父は、その後「40歳の童貞男」で人気者になったスティーブ・カレル。ヘロインが原因で老人ホームを追い出された不良エロジジイにアラン・アーキン。そしてバラバラ家族をまとめようと奮闘する母親にトニ・コレット。彼女はいつでも素晴らしいです。
まったく意志の疎通のはかれていない家族達が、唯一家族全員と仲良しのオリーブのミス・コン出場に向けて、力をあわせていく様になる。
ギアの壊れてしまった車を全員で押して、エンジンをかけて飛び乗る一行。おもろいシーン。
ようやくたどり着いたL・A・でいよいよミス・コン開幕!オリーブの運命やいかに!?結果は是非ご覧下さいね。

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