The Fall Of The Roman Empire
1964年/アメリカ (監)アンソニー・マン
(演)ソフィア・ローレン スティーブン・ボイド クリストファー・プラマー アレック・ギネス ジェイムズ・メイスン
☆☆☆★★
昨年、NHK・BSで録画しておいたもの。3時間以上ある作品なので、見るのを先送りしていましたが、今回やっとこさ見ました。
「ベン・ハー」とか「クレオパトラ」みたいな、ハリウッド歴史大作は結構好きなので、楽しく見始めましたが、途中で私は気がついた!
これは「グラディエイター」ではないか!!
とは言っても、ディテールが異なっています。どっちが史実に近いのかわからないのですが、いずれにせよ、娯楽映画作品なので、両方ともかなりの脚色はされている事でしょう。
紀元前180年。ローマ皇帝マルクス・アウレリウスが、息子のとりまきにより毒殺され、不肖息子のコモドゥスが皇帝に即位する。アウレリウスより、次期皇帝にと根回しをされていた武将
のリヴィウスは、コモドゥスを助けローマのために戦い続けるが、コモドゥスが暴政をふるいはじめたため、彼を討ち、恋仲であったアウレリウスの娘ルチリアとともに狂乱のローマを後にする。
最後まで抵抗していた北方のゲルマン民族や、東方のアルメニアとの戦いのシーン、権力の腐敗と民衆の拝金主義と堕落により、滅亡への道を歩み始めるローマ帝国の姿を描いたスペクタクル映画で、3時間飽きずに楽しめました。
アウレリウスにはアレック・ギネス。国の行く末を憂う哲学者たる皇帝の姿を、シェイクスピア劇の様に見事に演じています。リヴィウスにはS・ボイド。心正しきメッサラです。ルチリアのソフィア・ローレンも美しい。特筆すべきは、暴君コモドゥスを演じた、若きクリストファー・プラマー!心さびしきいかれた男を、のびのびと演じていて私には新鮮でした。ハンサムだしね〜。
「グラディエイター」と見比べるてみるのも楽しいと思いますよ。あ〜、しかしやっぱりローマ帝国について、もっと勉強せねば・・とも思いました。とりあえず、マルクス・アウレリウスの「自省録」は絶対に読みたいな。

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