カラヴァッジオ、本名ミケランジェロ・メリージ
は16世紀、イタリア生まれの画家。
私は下記の「メドゥーサの首」の絵で幼少の頃
から知っていた名前でした。
このところ立て続けにこの画家について触れる機会
があり、すっかりその魅力にはまってしまっています。
映画「私が愛したギャングスター」 2000年/イギリス
(監)サディウス・オサリバン (演)ケビン・スペイシー
コリン・ファレル ☆☆☆★
アイルランドを舞台にした泥棒映画で、作品そのものは
大した事ないのですが、泥棒達が、「カラヴァッジオ展」
から白昼堂々と絵を盗むシーンがある。
そこで、カラヴァッジオが貧民街の娼婦や酔っ払いをモデル
に宗教画を描いていたことを知り、「へ〜」と思ったのが
最初のきっかけ。
映画を見たすぐ後にNHKの世界遺産の番組で、偶然「ボルゲーゼ
美術館」の回を見たところ、またまたカラヴァッジオの紹介。
自画像である、「病めるバッカス」の気持ち悪いほどの迫力に圧倒
されてしまう。
またまたNHKの「迷宮美術館」でもその生涯を特集。
問題ばっかり起こしては、ついに殺人を犯し、おたずね者になってしまう
遍歴に心を打たれた。
39歳で熱病のため病死。
レンブラントに先立つ事約半世紀、光と影のコントラストを駆使し、スキャンダラスで挑発的な絵を描き続け、破滅したこの天才画家への興味はまだ続きそうです。
私の最も好きな作品「ゴリアテの首を持つダヴィデ」
晩年の作品で、若き自分自身であるダヴィデは絶望の表情で、罪人と
なった自らの首を持つ。
「カラヴァッジオ」タッシェン・ジャパン刊 1,575円(税込み)
表紙は「勝ち誇るキューピッド」 カラヴァッジオはご多分にもれず同性愛者だった。
デレク・ジャーマンの作品で「カラヴァッジオ」という映画があるのですが、
レンタル屋になかった・・。いつか見たいな。

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