探偵ガリレオ
東野圭吾 著 文春文庫 ISBN 4-16-711007-5 ¥514(本体価格)
☆☆☆★★★
突然燃え上がった若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、池に浮かんだデスマスク、幽体離脱した少年・・・警視庁捜査一課の草薙俊平が、説明のつかない難事件にぶつかったとき、必ず訪ねる友人がいる。帝都大学理工学部物理学教授、湯川学。常識を超えた謎に天才科学者が挑む。(文庫解説より)
拙ブログでもリンクさせていただいているKinkachoさんの,「興味津々雑記」の記事の中で、昨年読んだ文庫のベスト作品に入っていたこともあり、早速私も読んでみました。
昨年放映されたテレビシリーズを見ていなかったので、まったくの予備知識もなく読めた事もあり、面白くてあっという間に読了。5つの怪事件を描いた短編集です。純粋な謎解きに物語が徹しているのがまず素晴らしい。グダグダとした人間描写はありません。不思議な現象を次々と、科学的に解明していく湯川教授と、彼をたよって難事件を解決していく刑事の草薙とのやりとりも楽しい。すぐに気がつく様にところどころ、まったくもって「シャーロック・ホームズ」のホームズとワトソンの様な描写もあり、エンターテインメントとして無条件に楽しめますよ。
すると、テレビ版では草薙刑事の役を(原作では男性)、芝咲コオが演じてるのかな?再放送されたら是非とも見ようと思います。後書きを見ると、作者は佐野史郎をイメージして湯川教授を描いたらしいです。でも、やっぱ福山の方がドラマ的には絶対ありですよね。(笑)
Kinkachoさん、面白い小説のご紹介有り難うございました〜。

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