「N.N.Taleb And The World Of Uncertainty」
洋書案内
このところとっても良く売れている、一般向け経済書2冊をご紹介します。
2冊ともアメリカの理数系トレーダーにして、不確実性科学の大学教授であるナシーム・ニコラス・タレブ Nassim Nicholas Taleb の著作。
"Fooled By Randomness"
Penguin Books ISBN 9780141034591 Paper £9.99
ウォール街のプロが顧客に最も読ませたくない本!と絶賛された作品。トレーディング、そして人生における「運(まぐれ)」と「実力」の区別がどれほど難しいか、又それをとり違えるとどれほどひどい目に遭うかについてのエッセー本。プロのトレーダーの成功は、彼等の実力ではなくほとんどがまぐれである事を実証した書籍として業界を騒がせた本との事です。ダイアモンド社より「まぐれ - 投資家はなぜ運を実力と勘違いするのか」のタイトルで邦訳あり。
"The Black Swan"
Penguin Books ISBN 9780141034591 Paper £8.99

※ これはアメリカのハードカバー版の表紙です。画像がこれしかなくって・・。(汗)
普通、自然科学や経済学で確立を考える場合、ほとんどは正規分布を仮定している。しかし、実際に世界を動かしているのは確率論で予測できない極端な出来事であると説明した本。
例えば9・11のテロの様に、飛行機ごとビルに突っ込むという予測は、確立論的には評価外の出来事。この様にメタレベルで人の予想を裏切る現象がブラック・スワンである。
2冊ともなかなか面白そうな内容ですよね。統計学は、数学には入らないという意見もある様に、やっぱりこの世界は予測不能な事柄に溢れているのでしょうか。興味津々です。
尚、私はトレーディングには興味ありません。一攫千金はダメ。昨今のマネーゲームは本当におかしいよ。生産性がないし、ロマンもない。(と、私は感じる)でも、こういった数学的議論には、とっても興味があるな〜。

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