「New Horizons ブリヂストン美術館コレクション」
アート
友人からチケットをいただいて、職場の近くにあるブリヂストン美術館のコレクション展へ行ってきました。
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/
石橋財団のコレクションより、20世紀の美術を展示した今回の展覧会。平日の夕方、雨の降る中ということもあり、中はガラガラで、ゆっくりと作品を楽しむ事が出来ました。
今回、はじめて入ってみたのですが、清潔な空間で、ゆったりとしたスペース。規模的にも、先日の大丸ミュージアムと同様に、会社帰りにちょっと楽しんで帰るのに丁度良い感じでした。
すいている事を利用して、今回はちょっある試みを試してみたのです。それは以前読んだ本の中に書いてあって印象的だった絵画の見方。
沈滞しきっていたアメリカのメトロポリタン美術館を、アメリカ屈指の人気美術館に再生させたMET元館長、トマス・ホーヴィングの著作、「ミイラにダンスを踊らせて- メトロポリタン美術館の内幕」(白水社)
1967年、彼はMETの第七代館長におさまると、様々な改革を断行していく。その中で彼自身が作品の買い付けにいくシーンがあるのですが、彼はまず作品には目を向けずに心を空白にする。そしてやおら作品に目を向け、その作品にどれだけのパワーがあるかを心で感じるのです。
この鑑賞方法に憧れていたのですが、混んだ美術館ではままならずにいたので、今回ガラガラの場内で、巨匠の作品に囲まれながらこれを試すことが出来たのは、とても楽しい経験でした。
とは言っても、まず気がついたのは、本当に力のある作品は、その場所に入っただけで、かなりのオーラを発しているという事。著名な作家の作品が多いだけに、それぞれの主張たるやなかなかのもので、タイトル等見なくても自身の作品である事を声高に訴えてくるのは、やはり流石だと思いました。
やっぱり、芸術鑑賞は落ち着いた空間でゆっくりとしたいものですね。今回、あらためてそう感じました。あ〜あ、モジリアーニとか行きたいけど混んでるんだろうな〜。
今回心に残った作品のうち、ショップでハガキが売っていたものを購入。1枚、50円!安い!
カンジンスキー(このコンポジションには参ったよ。笑)ルオー(20世紀最大の宗教画家!)マリー・ローランサン(そんなに好きじゃなかったけど、本物はやはり美しかった)
今回最も琴線に触れたのはベン・シャーン。これは展示されてませんでしたが、きれいなので購入しました。


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