ごみつ通信 

MOVIE LOVER'S DIARY

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のんびりCS放送のディスカバリー・チャンネルを観ていたら、面白い企画をやっていた。近代から現代までの戦闘機のベスト・テンだった。

第一位に挙げられたのは第二次世界大戦中の名機ムスタングP51だった。納得の一位だ。でも、ムスタングはアメリカで製造された時は、たいした飛行機ではなかった。イギリス製のエンジンに換装したら、途端に名戦闘機と化した変り種でもある。

ムスタングの凄いのは、長距離飛行を可能にしながら高高度飛行にも耐え、なおかつ攻撃能力も強烈なバランスの良さにある。半世紀以上たった今日でも、マニアが実際に空に飛ばしているという、きわめて使い勝手のよい戦闘機だった。ムスタングという護衛戦闘機なくして、アメリカ空軍お得意の長距離爆撃は有り得なかった。

興味深かったのは、我が日本の誇る名機ゼロ戦を八位にランクしていたことだ。私が唸ったのは、武装も装甲も強化された後期型ではなく、初期の21型を取り上げていたことだ。さすがだ。敵ながら天晴れというか、よく分かっている。

ゼロ戦という戦闘機の特徴は、長大な航続距離(3000キロ余り)を持ち、身軽な機体を生かしての格闘戦に秀でたところだった。しかし、そのために薄っぺらの機体となり、装甲性能はないに等しい貧弱ぶりであった。

そのため、当時の日本帝國海軍本部は、武装と装甲を強化した改良型を作った。ところが、この改良が実は改良ではなかったことを私が知ったのは、80年代も後半のことだった。第二次大戦中の兵器に関心が強かった私は、当然に初期型よりも、改良された後期型のほうが強いと考えていた。

ところが、雑誌BART(ユダヤ問題で廃刊)に載せられた著名な撃墜王である坂井三郎氏のインタビューは、私の考えを覆した。坂井氏は痛烈に非難する、改良される前のゼロ戦のほうが戦闘力は高かったと。初期のゼロ戦は、たしかに装甲は薄いし銃器も貧弱であった。またエンジンもアメリカのと比べると出力は低く、上昇能力は劣っていた。

しかし、その欠点を上回る美点を有していた。それが身軽な機体を生かして、軽快に旋回して相手機の背後を取り攻撃する格闘戦にあった。アメリカ軍はこの恐ろしさをよく研究して、決して同じ土俵では戦わなかった。P51ムスタング、F6ヘルキャット、コルセア、サンダーボルトといった戦闘機は、すべて頑丈な機体で急降下して、強烈な武装をもって一撃離脱でゼロ戦を襲い、強力なエンジンで上昇して逃げ、間違ってもゼロ戦と格闘戦などしなかった。

実戦を知らぬ参謀本部は、ゼロ戦を改良すると称して重くしてしまった。そのため改良された後期型のゼロ戦ほど弱かったと、坂井氏は憤慨する。アメリカはそのことをよく知っていた。だからこそ、ベスト8にランクしたゼロ戦は初期の21型だったのだろう。

不思議だったのは、なぜそのことが80年代まで知られていなかったのか、だ。坂井氏の弁解によると、尊敬する上司を非難することに繋がるので、その方の生存中は黙せざる得なかったそうだ。私としては、戦争の反省という意味で、もっと早くに明らかにして欲しかったと思うが、古武士としての気概を持つ坂井氏にそれを期待することは難しかったのだろう。

そのインタビューのなかで、坂井氏は名参謀として名高い源田実氏を強烈に非難していました。彼ら無能な参謀たちの愚作で死んでいった戦友に合わす顔がないと悲憤していました。いったい、何があったのか?戦後40年以上たってから、突如軍首脳を非難しはじめた坂井氏でしたが、すべてを明らかにすることなく死去されました。

最近、負けた太平洋戦争を美化する動きがあるようですが、何故負けたのか、何故多くの若い日本人が戦場に散ったのか、真摯に考える必要があると思います。謝罪などという安易な反省のポーズで誤魔化して欲しくないものです。
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