先日Yahoo Newsを見ていたら1つの小さな記事に目がとまりました。
ニューヨークのフリマで75セント(約87円)で購入したLPレコードがネットオークションeBayで15万5000ドル(約1800万円)で落札されたというニュース。
このLPは「ヴェルベット・アンダーグラウンド&ニコ」(1967年)のテスト盤でこの世に2枚しか現存しない超レアアイテムだったそうです。
私は一時、ヴェルベット・アンダーグラウンドの熱烈なファンでした。
毎日の様にVUや、ルー・リードのアルバムを聞き、枕もとにはヴェルベット時代の若きルー・リードの写真を飾り、あんまりにも好きなので写真を見て泣いたりしたものです。
もともとロックはそれほど好きではないので、私が夢中になった数少ないロックアーチストだったというワケです。
あの頃はやたらと60年代が憧れで、なぜ自分の青春時代が80年代なんだ!と腹がたったりしてましたが、それも今は昔。もう21世紀だしな!
もともとは「フォーリング・スパイクス」というバンド名だった彼等は、無名時代にアンディ・ウォーホルと出会う。
彼の”ファクトリー”に出入りを許された彼等はバンド名を「ヴェルベット・アンダーグラウンド」と改め、同じく”ファクトリー”にいた美貌のモデル、ニコをメンバーに加え、最初のアルバムを発表する。ウォーホルの有名なバナナのイラストがジャケット
ルー&ニコ
ヤク中、同性愛者、性倒錯者等、裏(アンダーグラウンド)社会で生きる人間達を題材に、暴力的なサウンドと研ぎ澄まされた緊張感でひょうげんされる彼等の音楽は、同時代のどのバンドとも違う。そしてその中に見えてくる、ガラス細工の様な弱々しさ。
あまりにも繊細ゆえに暴力的になっている、そのはかなさが私にはたまならい魅力なのです。
VUは解散までの4年程の間に4枚のアルバムを発表していて、どのアルバムも私は大好きですが、1番好きなのは3枚目の"The Velvet Underground III"
でも最高傑作はやっぱり1作目のバナナでしょうね・・。
オークションのニュースで、しばしVUに思いを馳せ、久しぶりにアルバムを聞きかえしたりして、やっぱルー・リードは良いなぁ〜と思ったのでした。
尚、ルー・リードのソロアルバムでは、"Transformer"がベスト。「ワイルド・サイドを歩け」と「サテライト・オブ・ラブ」が入ってます!


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