2010/7/31  2:02

うさぎ危機一髪  食い物

あるうだるような暑い日。
外出から帰ると、庭先に出しておいた兎小屋の中で、手足を投げ出したままぐったりと横たわる兎が見えた。この暑さでは流石にグロッキーになってしまったのだろうと、小屋を日陰に移動しようとした瞬間、思いもよらない光景に愕然とした。

なにやら太い紐状のものが兎の身体にぐるぐると巻きつけられている。
苦しそうに兎はクウクウと小さな声で呻き、鼻血まで流しているではないか。
兎に角、まずこれを解かなければならない。
小屋の上蓋をあけると、その太い紐は鎌首をもたげ、尚も兎を締め上げつつこちらを威嚇してくる。
こちらも怯んではいられない。
庭先の潅木の枝を折り、それで頭を何度も引っぱたき、相手がへたり込んだ隙に、首根っこを素早く掴み、そのまま一気に上に持ち上げると、まるで着物を着た女性の帯を手繰り寄せ、くるくると帯を解くように、兎は回転しながら地べたにどすんと転がり落ちた。

とりあえず一件落着だが、兎はショックで立ち直れないらしく赤い目玉は半分以上飛び出て、相変わらず鼻血を流しながら尋常ならざる激しい呼吸を繰り返し瀕死の状態だ。少し暗いところで落ち着かせなければと、ダンボール箱に新聞紙を詰め込み蓋を閉めて冷暗所に置いてやった。
一時間もすると箱の中からはびりびりと新聞紙を破く音が聞こえてきたので、蓋を開けると元気を取り戻した兎は先ほどの恐怖を忘れるためか、果てまた憂さ晴らしか、気が狂ったように新聞紙を口で破り続けている。
もう大丈夫だろう。

しかし、1.5mを越すオアダイショウ。兎を丸呑みにするつもりだったのだろうか?
いくら蛇の口は大きく開くといっても、兎は無理でしょうよ…

この蛇、食べてみないか?家族に相談してみたが、全員の反対と顰蹙買い、私のささやかな希望は実現されなかった。
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タグ: うさぎ 青大将



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