2011/6/30  21:54

短い遊印六種(右読み)  篆刻

短い遊印六種(右読み)オール4,000円7/3まで

全く売れる気配がない(爆)ので抽選で一名様に6顆全部差し上げます。締め切りは4日午前零時まで。もしご要望の方が居られましたらメールiwanami-k@mtf.biglobe.ne.jpにてご連絡くださいませ。抽選の結果は本品の発送をもって替えさせていただきます。

締め切りました
3名の方からご応募いただきました。厳正な抽選の結果、せっかくですので応募いただいた3名の皆様に2顆ずつ適宜選んでお送りすることに勝手に決めました。あしからずご了承下さい。


クリックすると元のサイズで表示します
いつもながら、二顆印の製作などで、印材の高さ調節のため、切り出した短い端材にて、遊印を六種作りました。
何故か全て右読みで作ってます。
常識的に扁額と同じく、篆刻も左読が常識ですが、秦漢古璽には右読はおろか、四文字をクロスさせて読んだりとバラエティーに富んだモノもありますゆえ、右読印が在ってもよかろうと…
最近では小字数書作品にも右から読ませているものも散見されますが、印も右側に捺しているのに、印文は左読。それなら印文も右読に刷ればよかろうにと思ったりもします。
だからといってそういう作品の為というわけではありませんが…
袴なしオール4,000円にて、これらも販売させて頂きます。
ご入り用の方が居られましたら、このコメント欄かあるいは
iwanami-k@mtf.biglobe.ne.jpまでご連絡いただければ幸いです。

クリックすると元のサイズで表示します
@「由己」(主体的に生きること) 7.5分

クリックすると元のサイズで表示します
A「大吉」この巻物…構造的にありえないw 8分縦

クリックすると元のサイズで表示します
B「周済」(スケールの大きな聖人の徳のこと) 7分

クリックすると元のサイズで表示します
C「玄遠」(奥深いさま。または偉大な篆刻家の号w) 7分

クリックすると元のサイズで表示します
D「鋳人」(人品を磨くこと) 7分横

クリックすると元のサイズで表示します
E「三楽」(さては南京玉簾) 6分 これは右読ではありませんが、逆さまにすれば、あ〜ら不思議…

追記。さてもうお気づきの方もあるかもしれませんが、この遊印六種の文言や順番、右読みも含め、四駒漫画のようにある一つの意思表明みたいなものになって居ったんですが、お分かりでしたでしょうか?
へへへ。
1
タグ: 遊印 篆刻 雅印

2011/6/25  17:29

蠅頭印(遊印)頒布  篆刻

蠅頭印を頒布させていただきます
三名の方にお買い上げ頂くことが出来ました。何とも忝く心より篤くお礼申し上げます。これをもちまして蠅頭印頒布を終了させて頂きますm(_ _)m


クリックすると元のサイズで表示します

先般、極小印、いわゆる蠅頭印三十顆の印譜(大心歳印譜)を限定17部にて発行販売いたしましたが、限定17部と言いながら私がその印を所持していたら、また幾らでも印譜を編めてしまうだろうとの指摘を以前から受けておりました(笑)
しかし、蠅頭印ゆえ時間も労力もかけた印ですので、印現物を手放そうとは思っていませんでしたが、私も仕事が来ませんし、少々行く先不安ですので、前述の理由も含めて手放そうと思い立ち、ここに頒布させていただこうと思います。
いずれも一顆10000円。「ハエの頭が一万円かよっ!」という苦言もあろうかと存知ますが、それ以下では申し訳なくもご勘弁願えれば幸甚であります。
また、もし買っていただけても、余りにも小さく細かいため、何かにご使用いただける場面が全くなかろうかと存知、果てしなく使い道のない印ではございます。もしご購入いただけるものがありましたら、ここのコメント欄かあるいはメールiwanami-k@mtf.biglobe.ne.jpに、ご連絡いただければ幸いです。
以下全十九顆、数字の単位はoです。

●売約済m(_ _)mC窹寐求之
●売約済m(_ _)mF大音希声
●売約済m(_ _)mG心如金石志似松筠
クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します
3
タグ: 蠅頭印 極小印 遊印

2011/6/7  22:01

印泥なんつのはどーでもいいんでい  篆刻

昨今、日展や毎日、読売などの大規模公募展や、各会派の社中展など、どの展覧会場に足を運んでも、篆刻作品は決まりきった額のなかに行儀良く印泥(朱泥)でもって、一寸五分から二寸を越す大印を押印鎮座させ、脇に落款を添えて展示するという当たり前の方法が見うけられます。
しかし、それが極々当たり前の普通のやり方だと思わされている節がないでしょうか?

「印は紅い印泥で捺す」。あまりに当然すぎて疑問を差し挟む余地がないとも思われますが、少し篆刻を勉強した方なら、封泥の存在は既知のことと思います。
「印印泥」(印は泥に印す)。本来「印」とは木簡など公文書を封印する為に縄で縛り、結び目に泥団子を乗せ、それを印で持って押し当て封をするというものでした。
朱泥(朱肉)で捺すようになったのは極最近のことで、秦漢時代、印は泥に押していたことは皆さんもご存知のことでしょう。
このことは高校の書道の教科書にも書いてあるようなことですから、誰しも頭では理解していることなのです。しかし実際に多くの篆刻に携わっている方々は、なぜか自らの作品に生かすこともなく、全くスルーしているといっても過言ではないのではないでしょうか。

さてでは、ここから復古主義的に「篆刻ルネサンス」ざんす。
実際に「より美しい封泥を得るため」というコンセプトに集中して刻すと、どのような印が出来るのか。実験して、実際に封泥にとり、朱泥による印影と比較してどの程度の差があるのか。
以下画像をご参考いただければ幸いです。

クリックすると元のサイズで表示します
邪馬台国、卑弥呼に渡され国内のどこかににあるはずの幻の金印、「親魏倭王」の文言で前漢代の様式で作ってみました。

クリックすると元のサイズで表示します
その印面。ここでも直裁法が威力を発揮します。刃角は殆ど90°近く。ヤゲン彫りのV字の谷底が線の中心(骨格)となり、どの文字もV字基底部の深さが同じになるように、細心の注意を払います。
普段我々は、刻した線のエッジが最重要ポイントだと勘違いしていますが、実は秦漢の古印はV字の谷底が最も重要なポイントなのです。(ヤゲン彫りでなく箱彫りも多いですが)とくに線と線の交差部分に段差が出来ないように。

クリックすると元のサイズで表示します
百均で売っている、「石粉粘土」(紙粘土のようですが、毛羽立たなくて秀逸)に押し当て、封泥にしてみました。これを見れば、いかにV字の谷底が重要であるかが一目瞭然です。本来「印」とはコレがやりたいために作ったのです。

クリックすると元のサイズで表示します
封泥を拓本に採ってみました。なかなか古味あり、また少しコケティッシュでもあり、愛すべき意匠となっているように感じます。

クリックすると元のサイズで表示します
最後になりますが、朱泥による印影も載せます。封泥の拓本と比較していただければその差がご理解いただけると思います。
この印影というものは本来なら余計なもので、朱泥で捺すこと自体が、ナンセンスの極みなわけです。
友人の印人益満丁庵氏曰く、「鯛焼きの鉄型を朱肉で捺してるようなもの」とw
この印影のような陰文の「満白印」は何故これほどまでに太く、線と線が触れ合うほどになっているのか?それは封泥をより立体的に美しく見せる為に、エッジの角度を均一にし基底部を線の中心、骨として際立たせる為に彫った結果として在る姿なのであり、最初からこの太さの線質を期待したわけではないことが良く分かります。
ただ、そんな印影ですら、美しく見えてしまう古印の凄さ、そして美しいと見立ててしまう、人間の美を発見する能力には、頭が下がるばかりです。
現在の篆刻芸術がこれほどまでに層の厚いものになったのはこうした印人達の賜物だと、心から感謝しています。


12



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ