2014/1/20  11:14

再びお弟子さんとの稽古公開  篆刻

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鹿児島にお住まいの、私のたった1人のお弟子さんとの通信篆刻稽古も、今回で40回目を迎えました。
展覧会をするわけでもなく、ただ制作〜添削の繰り返しのつまらない稽古ですが、よく続けて頂けていると改めて驚きます。
刻すという行為そのものを愛して已まないがゆえ、上のような図画印も細部にわたるまで神経の行き届いた秀逸な作品を制作され、毎度驚嘆させられています。

ここで少しまた、ブログをご覧頂いている皆様に稽古の公開をさせていただきたいと思います。以前のエントリーでも、確か10回目の稽古のやり取りを公開しましたが、先ず最初にお弟子さんが自由に刻す題材を決めて、それを自運で刻して私に送付し、それを私が同じ題材で刻して返送、それを参考にまた再刻するという勉強方法です。
いつも5分前後の比較的小さい印材にてご自分友人知人の名前を題材にするという稽古を選ばれており、自分の好きな文字面を選べないのでなかなか印にしにくいものでも否応なしに刻さねばならず、ご苦労をされている様子です(笑)

さてでは先ず、下の「道弥」の印。朱文小篆を好まれ、それに特化されているのですが、これは私の指導は一切なしに刻された初刻。
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流石に40回の稽古を超えると初刻でこのくらいのレベルまで持ってこられるので、私も嬉しいやら、困るやら次にどういう指導をしたら良いのか、私も正直大変勉強になります。
この印に対する私のつけた稽古のコメントは次の通り…

「これは困りましたね。ここまで作って来られると、もうあまり言うことがなくなってきてしまいます。佳品にして秀逸です。件の日展入選作家でも自運でここまで彫れる人はそれほどいないと思いますよ。「弥」の旁の中の小さな×四つですが、シッカリと交差点が2/3の高さで、腰高になっており、且つ内側に湾曲させて空間を見事に明るくしている。申し分ありません。小篆のセオリーをシッカリ捉えて強い結体を産み出しています。こういうのを見ると私もうれしくなります。あとは、弓部のヌデレバお尻でしょうか。お尻の下の臀部の引き上げ。ここです。ご理解いただいているとは思うのですが、やはりいまひとつ作品に反映できていない部分ですので、筆書きにてやっていただくよう、簡単な部分手本を書いておきましたのでご参考ください。必ず作品に凛とした溌剌感を与えることが出来るはずです。」


聞きなれないヌデレバのお尻とは、マラソンランナーのキャサリン・ヌデレバ選手のお尻のこです。私は常日頃から、篆書は自然物とくに人体に例え、美しい人体のフォルム、骨格や筋肉のつき方から美を抽出して欲しいといっているので、特に指摘している「弓」部のお尻に相当する部分はヌデレバ選手のお尻と直下の臀部の抉り込まれるような美しいフォルムに着目して欲しい、という意味です。
総じてそれは、線で囲まれた内側の空間を明るく張りのある溌剌とした空間にして欲しいという意味になります。下はそれを練習するために朱書した手本です

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そして、ヌデレバのお尻、内側の空間を意識して作った私の刻。

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私の刻も大して良くないのですが、ちょうど地図上でツンドラの中を流れる大河が大きくうねり込みながら蛇行するような、ゆったりとした美しい空間と同時に、鍛え上げられた筋肉が見せる緊張感のある美を同時に持つような、そんな凛とした美しい姿を文字の中に封入して欲しいのです。自然のなかに営々と刻み込まれてきた美を発見したら、自分の好む物に注入していく。それが我々物を創る人間の仕事ではないかと私は思っています。

さて以下三点は、そういったかなり抽象的な概念を、よくよくご理解いただいたお弟子さんの作。線の充実感、張り、緊張感と伸びやかさ。そういうものを非常によく捉えて刻されていると思います。
自然物のなかに直線は存在しません。全ての物のフォルムは曲線で構成されています。直線というものは自然界に存在しない、人間の作った概念世界の産物です。篆刻は方寸という唯一人間の作った直線による人為的概念世界を許し、その中にいかに自然物から得た曲線美を表現していくかにかかっているようなそんな気がします。

毎回このようなやり取りが稽古で行われているのですが、如何でしたでしょうか?

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2014/1/15  21:07

インパンマン  篆刻

昨年のエントリーですが、ちょっと一息ついてみました。双子のおじょうちゃんへのプレゼントと言うことでのご依頼で、アンパンマンの紐をつけたハンコです。結構遊べますw




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印ぱぁーーーんちっ!
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