2016/5/30  10:15

(再続)黒檀組印  篆刻

先日のエントリーでupした黒檀組印ですが、箱を作って収めてみました。
なかなかいい出来です。最近は印を固定する中台紙は黄ボール三枚を貼り合わせ、印の寸法ぴったりに切り抜き、ベルベットを貼る様式にシフトしています。くりぬきの大きさの塩梅が分かったので失敗が無くなりました。
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先日のエントリーでupした黒檀組印に刻印してみました。
自分の姓名斎号などですが、これ一つあれば、全紙半切から半紙の類の揮毫まで、落款印として充分に間にあいます。
それにしても黒檀は硬く目が詰まっているため、想像以上に労力を要しそれは石材の比ではありません。
かつて生き物であった証か入刀に対する抵抗が半端なく、大変な難儀を強いられます。
またどれほど厳しく精緻に刻そうとしても、微妙な揺らぎを伴い線がどうしてもあまくなりがちです。しかし穏やかでもあり木が持つ独特の柔らかさと風合いに魅了されたりもします。

これもありかな?…と。

数十年あるいは百年単位で自らの重みと風雪に耐え抜き生き延びてきた「木」は死してなお人の所作への抵抗を止めず、また自らの生きてきた年月を遥かに超える悠久の時を、建築や工芸品として後世をまた活き延びます。
先日、ある収蔵家さんのご厚意で目の当たりにした関野香雲刻の組印が、人の掌で長らく愛撫し続けられてきた理由が、自分でこの組印を手掛けてみて少しだけ分かったような気がします。

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先日、ある方より所蔵されている関野香雲刻木製組印を見せていただく機会がありました。
印面は言うに及ばず、その印材自体の美しさと精度に圧倒され、掌で覚えるように愛撫すること暫し。悪い癖で制作意欲が沸々と湧いてきてしまい、ちょうど手元に、木工を趣味としていた義父の遺品の中に立派な黒檀の木塊があったので、早速それをもって作ってみました。
黒檀は木目の詰まった非常に硬質の材で、加工し辛いこと鬼の如し。
先ずは組み合わせる印材を全て切り分けて、全面を鉋で成型していきます。
それが仕上がったら、子印のサイズよりもほんの気持ちだけ大きな穴を母印にあけるのですが、
これが大変な苦労を強いられるもので、まず小さい穴をドリルで開けてそこからノミで四角く穴を広げ、鑢で綺麗に整形し仕上げていきます。
その硬さゆえ遅々として作業が進まず、肩こりや首の痛みと共に疲労は極限に達します。
手の勘だけを頼りにしているだけなので塩梅が分からず、なかなか子印が嵌まらなかったり、逆に穴を広げすぎたりして、ちっとも綺麗に仕上がりませんでした。┐(´д`)┌
ただ、作業手順や鑢のかけ方など反省点もあぶり出すことが出来、この次はもう少しうまくいくかな?と思うところです。
いや、しかし昔の刺し物師さんたちは、電動工具もないのに本当に素晴らしいものを拵えて居たんだなと、自分で作ってみて改めて感慨深いものがありました。

さて、これに何を刻そうかな?印面は一寸が天地二面。その一寸冠房型が二面、六分が二面、その六分の冠帽型が二面の計八面あるので刻し甲斐がかなりありますね。

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2016/5/20  19:42

萌古石8分のみ限定値下げ  篆刻

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希夷斎推奨 「萌古石」8分(2.5p角) のみ、在庫多数のため、1個480円から450円に値下げいたします。高校書道の篆刻授業教材に最適です。品質が一定ですので当たりハズレが殆どありません。
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2016/5/18  10:55

屋久杉土埋木の雅印  篆刻

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とあるネット記事を読んで、そう言えば(・・?と思い、雑然とした押入れの奥を掘り起こしてみると、出てきました。

もう二十余年前にもなろうか、鹿児島の屋久杉土埋木の工芸家さんとひょんなことで知り合い、印材になるか分からないが…と3cm角の角材を頂いたまま押入れの肥やしにしていたものがありました。当時木材の印には全く興味がなく、試しに一つ彫ってはみたものの、柔らかすぎて精緻な表現が不可能で、意に副わぬと放って置いたのでした。

そのネットの記事には屋久杉の土埋木がもう枯渇の危機?とあり、1980年代に屋久杉の伐採は全て禁止され、以後、それ以前に切り倒された株元や倒木などを切り出し、加工して工芸品にしているとのこと。

屋久杉土埋木とは普通の材木にする杉と異なり、屋久島という高温多雨の自然環境の大変厳しい地域で樹齢1000年を超す大木となり、伐採や台風による倒木後、何十年何百年放置されても、自らが分泌する抗菌効果の非常に高い樹液(ヤニ)が腐食から守り、その姿を変化なくとどめて来たものだけを言います。
その土埋木が今年中には全て搬送が終わり、以後この逸材の取引はなくなると言う事のようです。

屋久杉は非常に細かく美しい年輪と、香木かと紛うほどの素晴らしい芳香により貴重な木材として現在でも工芸品に利用され人気の高い材です。

ただ、かなり柔らかく加工はし易いのですが、印材には向かないようで印判にされている事例は管見では見当たりません。印面の細かい細工にはあまりに柔らかく、使用頻度によっては摩耗し細かい文字などは崩れてしまう可能性があるからでしょう。

そこで1文字印白文印に限れば、印章に仕上げることが可能かと思い立ち作ってみました。
ヤニの成分で印面出しや頭頂部の研磨をしているだけで夢心地の香りに咽びます。緻密な年輪は、磨くほどに浮き出て来てタガヤサン材のような微細な文様を呈しています。
印面は柔らかですが、白文漢印調で1、2文字であれば薬研彫を施せば大丈夫と言う事が分かりました。
ヤニを多量に含んでいるにも関わらず、松や杉のヤニのようにベタつかず、掌に優しくシットリとした感じです。また愛撫するほどに磨きがかかり益々艶が出てくるようです。

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3cm角で高さは6cm。
現在、20顆ほど作れる分量があります。
白文、2文字までで、20顆限定。価格は15,000円。
もしご入用の方がありましたらこちらの注文フォームから、屋久杉と明記してお願い致します

尚、材のみのご注文はお請けしかねますゆえご了承くださいませ。
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タグ: 屋久杉 土埋木 木印



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