2017/2/10  12:21

刻字第十四作  刻字

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不断のご愛顧を頂いているお客様より、刻字のご依頼を頂き仕上げました。
小篆にて「帰家穏坐」(455×255)。
本来は禅語として仏道修行における言葉ですが転じて、危険なことも多く心穏やかではない外界で精一杯過ごし、帰る我が家こそ心安らかな自由と安穏の世界が広がるのである。と言うような意味になります。

木目鮮やかで上品に輝くなめらかな肌触りのこの材は、ご依頼主様御贔屓の岐阜県は下呂の木工房「大鹿野工房」さんの拭き漆仕上げの栗材、細部まで大変丁寧な仕上げの逸材です。
お送り頂いた材のこのサイズに小篆四字と落款とを一般的な扁額様式で入れるのに大変苦労し、最後までうまく行かず、幅が狭いと思うより天地が余っているのだと発想転換してw落款を長めに下に入れると意外とうまくはまりました。

言葉の意味からどうしても落款に節分(鬼は外福は内)を入れたく思いましたので二月三日に書き上げました。ご依頼主様もいたく喜ばれて嬉しい限り。

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このサイズの小篆にはやはり薬研彫りが最も適しているようで、深めの薬研にて。

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色はこの拭き漆仕上げを邪魔しないように、アイボリーの強めの落ち着いた胡粉色をいれました。

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幅二分と三分の鑿で一打一打叩いて刻しました。鑿痕はわざと残しました。

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こちらおまけ。前回刻字の原本を自家表装しました。両脇に別の綸子で廻をいれ織り込むノウハウを会得。これで様々なアクセントをつけられると思います。まあ表具師さんにとっては当たり前の技法なのですがw
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