2017/3/30  22:39

刻字第16作「道元禅師の歌」  刻字

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不断にご依頼を賜るお客様より、道元禅師の歌の刻字を。
有名な「春は花 夏ほとぎす、秋は月 冬雪さえてすずしかりけり」です。

材は前回の「帰家穏坐」に同じく拭き漆仕上げの栗材。木目が美しくこの木目を殺さないようにできるだけ空間をぽかりと開けたく前後ちらしにしまました。月は高く添えたかったので一呼吸おいて天高く飛ばしました。
落款も本文に融けこむように自然にしたつもりです。

仮名は門外漢ゆえオーソドックスな行成調にて、どれだけ仮名の線質を細部まで表現できるか、全てデザインナイフで線を切るように彫り進めました。まあまあ仮名の表情は出たような出ないような。
篆書と違ってリズム、スピードが結構文字や連綿に乗っていますので、ナイフもスピードを意識して緩急を変えて彫りました。難しいですね仮名の刻字表現は。。。
色は完璧なパールホワイトでなく少しくすんだ落ち着きのある胡粉色を入れ間ました。
ちょっと落ち着き過ぎたかな。

まぁ篆刻家の仮名ですから…許してくださいね(;´∀`)
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2017/3/20  23:55

展覧会参観  篆刻

学部生時代の大先輩にあたる星野岑山先生の個展が銀座は清月堂画廊にて開催されています。26日まで。
先ず上手い!不断の鍛錬を重ね、確固たる技術に裏打ちされた馨しい文字達が、殊更な抑揚なく呼吸するように自然に運び出される。だからこそ何に邪魔されることなく言葉の深い滋味を味わわせてくれる玉作群。師はたかむら会の吉田鷹村先生と、私自身も学部時代に担任していただいた今は亡き中村閑葉先生。両師の閑雅な趣と禅僧的な深い精神性を見事に受け継いだ薫香高い作品を是非観るべき。佳いものをこうしてこの世に残している人がある。
僅かでもその存在を確認できた喜びというのは自分への活力になる。
ありがたいことです。眼福。

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これ、書けないから。まず書けないから。やれるもんならやってみな!

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表具も品があり、その書が醸し出すオーラで会場の空気が格調高い

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どーよこれ。
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ええ?どーよこれ。劇蹟でしょこれ。
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陶淵明の桃花源記。誰もがやはり全文書きたくなる古代ユートピアの物語。
私もまた一印に刻し込めてみたいと思いました。
ご本人は生真面目すぎてユートピアっぽくないと笑っていましたが、いやいや坦々と書き進めた
佳き姿の文字達がちゃーんと物語ってくれてます。

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星野先生と。いい年してあたしゃ大人らしい落ち着きというか深みってもんがないですねw

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さてこちらは本家「木木屋」の消しゴムハンコ展。スカイツリータウン五階イベントスペースにて29日まで。木木屋さんは私の大学院時代の後輩でいきなり消しゴムハンコやりだしてはや十余年。もうベテランの消しゴムスタンプメーカーになってしまいました。
篆刻にはない技術ですが、その技術の高さは私が見ても驚くもの。凄いのひとこと。
あっという間にサクサク彫り上げてしまう。デザインナイフで切って剝がしていくのですが、篆刻と共通する点は完璧なV字薬研堀で切っていること。この印面も素晴らしい。
日替わりで実演販売の先生は変わりますが、ご興味ある方ぜひ行って目の当たりにしてみてください。驚きます。あたくし元テッチャン宜しく特急列車の先頭車に希夷斎の名を入れてもらいました。「特急希夷斎」w急ぎのお仕事の速達の印として捺そうと思っていますw

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本家「木木屋」の図
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