2016/10/21  15:22

刻字第八作(金石三吉)  刻字

刻字up八作目です。

木彫を趣味としていた義父の遺品に、材質の分からない根元部分であろう、老樹の輪切りの一部がありましたので日の目に当てたく刻字を施しました。硬質難刻で大変時間がかかりましたが、
「萬歳」を瓦当、「大吉祥」を古刀銭、「安寧」を布銭にし「金石三吉」と題しました。長さ30cmほどの小品ですが、ご高覧いただければ幸いです。

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木口になりますので木目は年輪様となり、ちょうど木印を彫るのに準じます。
表面は鉋で荒出しし、サンダーで磨きました。年輪が鮮やかなので浮かしの外堀は最小限にしました。

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古典中に現存する「萬歳」瓦当を縮小して入れました。なるべく忠実に刻し色は篆刻石材を研磨した時に出る石粉に松煙墨と朱墨を混ぜて灰赤色を調合し塗り重ね、古味を出すために鉄錆粉を少し撒き。最後に金箔を貼りました。

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古銭は青銅製の鋳造物ですので、緑青を少しザラつかせたような雰囲気がほしいので、アクリルのフラットベースを用い、これも最後に鉄粉を撒きました。辺縁もザラつかせたかったのであえて磨かずに金箔を置きました。落款は印友飯島俊城氏刻の私のあざなの印「子彊」がこの作にぴったりハマりました。
このような様式の金石木彫作品は初世、二世中村蘭臺や松丸東魚が秀逸な作を多く残しています。
佳いもの見るとついぞ真似したくなってしまうものです。

丸二日ぶっ通しで寝食忘れ、作品制作に没頭できる時間を持てるこの幸せ。
先人の恩恵はじめ、今回は色の調合など度々様々なご教示頂いている金子玄石師匠、全てに感謝ですm(__)m
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