2020/3/16 20:24
刻字第35作 刻字
不断のご愛顧をいただいているお客様より昨年に春にご依頼頂いた刻字を忙しさにかまけてやっとこさ晩秋に製作完了した刻字。春の好時節が秋になってしまい、ブログアップも忙殺しておった次第。
ご高覧頂ければ幸いです。幸いです。尚、製作の一部始終をインスタグラムのストーリーズにアップしてありますので、制作過程がご覧になりたい方はそちらが良かろうかと存じます。

桂材の赤味の多い部分を切り分けて製材しました。
行草タッチで「好時節」なるべく渇筆表現を忠実再現して臨場感を出しました。

雷文様の枠を一彫り一彫り丁寧に入れました。

彫りこみの深さは5mm程度ですが、影により文字の浮き上がりを期待します。

筆脈が途切れないように渇筆部分の毛の一本一本に神経を差し込んで斬って行きます。

色入れは胡粉ジェッソという日本画用の下塗り塗料を使いました。

印にはターナーのアクリル絵の具「和」シリーズの緋色を使いました。
この色は木の色に負けない強い朱色を発色してくれるので刻字の印にはベストな気がします。
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ご高覧頂ければ幸いです。幸いです。尚、製作の一部始終をインスタグラムのストーリーズにアップしてありますので、制作過程がご覧になりたい方はそちらが良かろうかと存じます。

桂材の赤味の多い部分を切り分けて製材しました。
行草タッチで「好時節」なるべく渇筆表現を忠実再現して臨場感を出しました。

雷文様の枠を一彫り一彫り丁寧に入れました。

彫りこみの深さは5mm程度ですが、影により文字の浮き上がりを期待します。

筆脈が途切れないように渇筆部分の毛の一本一本に神経を差し込んで斬って行きます。

色入れは胡粉ジェッソという日本画用の下塗り塗料を使いました。

印にはターナーのアクリル絵の具「和」シリーズの緋色を使いました。
この色は木の色に負けない強い朱色を発色してくれるので刻字の印にはベストな気がします。

2018/10/30 10:10
刻字第34作 刻字

私の育った隣町にお住まいの宇野雪村門下、奎星会の駒井光明先生からご依頼頂いた刻字作品。
最初玉作拝見したとき、宇野先生の書かとはっとしました。似ているとかそっくりとか言うより放つオーラがそのもののような気がしました。快作也!と。
60cm四方の大判の桧の厚板。なかなかこのサイズ板取が出来る材は少なく、相当高額だったと思います。5割は渇筆で構成されているため筆の毛先の跡を一本一本を刻さねばならず大変な作業となりましたがようやく完成。久しぶりの刻字のお仕事を頂き木に対する勘が少し戻ってまいりました。
さて一体何という字でしょう?

タグ: 駒井光明先生
2018/7/1 14:35
刻字第33作「般若心経木額」 刻字

前回お客様よりご依頼頂いた般若心経軸がまあまあの出来だったので、そのまま刻字額にしました。般若心経については分刻印譜に始まり全文刻印も手掛けましが、刻字額で一度は手掛けてみたいと思っていたので丁度良い機会を得たので少し頑張ってみました。

非常に細密な作業になりますので、なるべく赤味の多い桂材を使用。
最大限筆意がそのまま活きるように彫り進めました。

罫線も刻し入れて、写経のように文字には金色のアクリルを入れました。

全て切り出しの斜刀で薬研彫りに。頸椎の痛みや肩痛で一日一行も集中が続かないので、
大分時間がかかりましたがまあまあ良い出来となりました。

何時になるか分かりませんが次回の個展かあるいは何かの展覧会の折にお披露目できる機会があれば幸いなのですが…。


