AKIRA-NEWS 小説「ザ・ハングタン」はこちらから
blogram投票ボタン blogramランキング参加中!どうぞよろしく。 Instagram

2008/11/15

パパがパパを殺した?  ザ・ハングタン

盛岡市は北上川と中津川によって城下の河北と繁華街の河南に分け隔てられた。
この世界で言うとショパンこと横田夏子の住むマンションなどは河南地区、盛岡ジャーナルや東北日報岩手総局、盛岡テレビのある内丸などは河北地区となる。

中津川の川べりで事件が起きた。佐藤という会社員が腹を刺されて死んだ。佐藤は腹を刺される前に男の携帯電話のストラップに手をかけた。

翌朝、佐藤の死体のそばに盛岡学園高等部2年生の秋元若葉が駆け寄ってくるのをマッキーが見ていた。
「おじさん、どうしてこんなことに」
若葉は泣いていた。そこにクラスメートの田村愛里が。
一方、この事件の犯人は不逞の若者だと言うことでかたがついたが、その若者はやっていないの一点張り。確かに携帯のストラップはこの若者、坂本弘樹のものだったが、ナイフが坂本のものだと言う証拠はなかった。

「若葉ちゃん、大好きだったのね。佐藤さんが」
若葉はショパンに叔父である佐藤慶明の話をした。現在の秋元家には養女として引き取られたと言うのだ。現在の父親は秋元勝、55歳。ショパンは前にスティングから彼の名前を聞いたことがある。
「秋元勝さんって、確か北貿易の秋元専務」
「パパを知ってるの?」
ショパンはうなづいた。そして佐藤の仇はきっと取ってやると約束した。

ショパンはその足でゴッド、つまり理事長の大谷正治にこの事件を売り込んだ。しかしゴッドはいまいち乗り気でない。
「すでに坂本と言う若者が逮捕されたんじゃないのか?」
「でも本人は否定していると警察は話しているそうです。それに…」
「それに?」
「佐藤慶明さんは元北貿易のトレーダーだったんです」
ショパンは佐藤慶明の履歴書を見せた。かつてはシルバーマンブラザーズ系列の商品取引会社でドバイやモスクワで働いていた。そんな人材を秋元が引っ張ったということらしい。
「つまり秋元専務があやしいのか、と言いたいのだな」
そこへマッキーがやってきた。ウイングこと高橋弥生、そして愛里も一緒だった。
「秋元専務が怪しい?そんな馬鹿なことが」
「これは事件よ。万が一と言うこともあるわね」
「そんな、若葉ちゃんがかわいそうよ」
しかしゴッドは愛里の必死の訴えも退けた。
「そんなことを言うのなら、ハングタンの出番はなさそうだな」
「えっ」
「まぁ勝手にやっても構いませんが、その場合の責任は…」
ゴッドの非情な通告もショパンは理解していた。どうせ命は神に捧げた身だ。



続きを読む
0

2008/11/12

不正を始末する偽りのハングタン!?  ザ・ハングタン

絶対に許してはならない、偽りのハングタンだけは…絶対に

ある晩、盛岡学園の教諭栗山和正がある女子生徒の凶刃に倒れた。しかし盛岡学園に今中と言う生徒はいない。
「栗山和正、女子生徒への不義密通の罪で処刑する。ザ・ハングタン」
栗山の死体のそばにはこういう書置きがあった。

実は10日ほど前に盛岡学園の不良生徒と卒業生のカップルがスーパーセンターの駐車場で排気ガス自殺を図るという事件が発生。その後教諭や生徒への暴行が後を絶たなかったが、ついに犠牲者が出たとなると話は大事だ。しかも「ザ・ハングタン」と名乗る集団が存在しているのだから、マッキーもショパンも気が気でない。

マッキーとショパンは栗山の葬儀に参列した。葬儀が行なわれたのは北山の報恩寺、五百羅漢で有名な寺である。
「まったく、栗山先生を殺してなんかいないって言うのに」
「生徒が殺したと言う証言があるわ」
そこへスティングこと原俊彦がやってきた。何やら慌てたしぐさである。
「大変だ。おたくのクラスの生徒が逮捕された」
「えっ!?」
「どういうことよ」
「実は昨夜の栗山先生の事件の前に、ハングタンが通り魔事件をやったと言うんだ」
それを聞いたマッキーとショパンはすぐに盛岡中央警察署へ。
「すいません、ちょっと通りますよ」
「担任の牧村です。逮捕された生徒と言うのは…」
なんと逮捕されたのはウイングとアロー、そしてホワイトだった。
「美雪、それに高橋!?」
「葵ちゃんまでいる」
「何だ、やっぱりおたくの生徒たちみたいだな。ハングタンというのは」
刑事たちは根拠もなしにマッキーたちをハングタンだと断定したようだ。当然マッキーとショパンは浮き足立ったが、そこは別に知らないと白を切って見せた。
「知りませんよ」
「ハングタンって、どういう人たちなの」
刑事はハングタンの書置きについて説明する。3日前には通り魔事件で市の職員が犠牲になったが、その市の職員は競馬の金を着服して自分が馬券を買う金にしていたらしい。それからその前に襲撃された放送局のアナウンサーはフットサルの選手と交際していることが新聞で話題になっていた。さらに不正が噂される企業の重役も刺されて一時重体となった。
「でも殺人事件なんてね」
「ハングタンというのはね、人殺しは決してしないんですよ。それに」
「どうした」
「ハングタンという存在自体が知られる筈はないんです」

盛岡学園の理事長室、ゴッドこと大谷正治理事長はスティングとエースに話をした。
「牧村先生、横田君、それに斉藤、白澤、高橋。彼女たちが逮捕された。そこでだ、彼女たちを抹殺してもらいたい」
ゴッドのこの話にエースは黙り込んだ。スティングはそりゃ無茶だと訴えたが、ゴッドの決心は固かった。
「原君、ハングタンは人を殺めたりしないとか言うけれど、そんなことで何になる」
「はぁ」
「わたしが危惧しているのは、ハングタンの存在が公になった場合だ。そうなるとわたしの立場もある、わかるな」
「確かにゴッドの意見はもっともでしょう。でも…」
「そうだ。もし本当に彼女たちがやっていないというのなら、24時間以内に証を立て、真犯人をハンギングしてもらいたい」
「わかりました」
「牧村先生のためなら、クラスの垣根も越えてみせます」
こうして、24時間のタイムリミットの中でハングタンは偽者のハングタンをハンギングすることになった。

続きを読む
0

2008/11/11

不来方旋風スティンガー(続き)  ザ・ハングタン

<<口上>>
銀河の星が輝く裏で 鬼の雄たけびこだまする
村から町へ泣く人の涙を背負ってハンギング
不来方旋風スティンガー 悪の現場にただいま参上!


スティングたちは中間報告と言うことで清水町にあるショパンとマッキーのマンションの1階の部屋に集まった。ここがハングタンとザ・新選組のアジトである。
スティング「まず、高橋クリニックとバイエラン製薬東北支社の関係について」
ショパン「院長の高橋幸三は実はバイエラン製薬からリベート、つまり見返りを受ける形でモニターになろうと考えていたそうです」
マッキー「それを受けて承認したのが松岡さんね」
バトラー「バイエラン製薬の日本法人の東北支社をこの盛岡に建てたと言うだけでも勇気がいるのに、それでよく地元の医師に取り込めたなぁ」
ショパン「松岡典明、40歳。バイエラン製薬のドイツ本社でも働いていたエリートです。そして現在厚生労働省への便宜を図る部署に在籍しています」
マッキー「じゃあ高橋クリニックのような開業医の1軒や2軒なんて」
スティング「そうだな。だから厚生労働省の村上と言うのが橋渡し役だろうね。ただ、彼については厚生労働省の東北厚生局の官僚であること以外何一つ不明なんだが…」
マッキー「何か?」
ショパン「その村上さんが明日にも盛岡に来るかもしれないのよ」
マッキー「でもこの3人と例の事件は結びつきそうに…」
スティング「いや、待てよ。高橋と松岡が会っていたときに誰か見たような気がする…あれが多分リーダーかな」
バトラー「違うな。確か松岡が病室で挨拶していた女性、渡辺って言うんだが」
マッキー「そうよ、あたしも見たわ。渡辺さんの息子さんが何か言ってたのよ。バイエランの治験がどうとかって」
スティング「なるほど。これでわかったぞ」
ショパン「つまりこうなんです、法人設立にあたって治験に協力する開業医を全国から公募する」
スティング「そして協力した病院に厚生労働省認可のバイエラン製薬の薬を売り込み、治験の結果を参考に販路拡大を狙う」
マッキー「よくある話だけど、バイエランって世界最大級のメーカーじゃん。そんなことまでしなくても…」
スティングはくしゃみしながらも説明を続けた。
スティング「日本の製薬会社と行政はつながっている。だから既得権益のために新規の、例えば後発の会社とか、外資系とかには冷たいんだ」
ショパン「そうだったの」
マッキーとバトラーは腹を立てた。
バトラー「俺たちがやるときが来たようだな」
マッキー「やりますか?」
スティング「やろうじゃないか!」
マッキー「イェーイ!」
スティング「出陣だ!!」
ショパン・マッキー「イェイ、イェーイ!!」

続きを読む
0

2008/11/11

不来方旋風スティンガー!?  ザ・ハングタン

これは僕の「ザ・ハングタン」のキャラクターを利用したパロディものです。

<<オープニング>>
ハングタンって知ってるかい!?盛岡で粋に暴れまくってるって言うぜ。
今も世の中荒れ放題、ぼやぼやしてるとあの子達にやられるぜ!!
どいつもこいつも、どいつもこいつも!

あ、そうそう。俺はスティング。ハングタンを影に日向に見守り続ける男さ。
いつもの地酒バーで俺を見かけたら、声をかけてやってくれ。


その日、スティングこと原俊彦は盛岡市内の病院から出てきたばかりだった。
「ヘクション、ちょっと今夜は早く寝よっと」
そこにピアノ教室を終えたばかりのショパンこと横田夏子がやってくる。
「まったく、こんな風邪引きさんがチームリーダーなんて…どうなってんのよ、この糞団体は!!」
「ちょっと待て、そんなこと一言も…」
「あ、原君。来てたのね」
「風邪引きさんだかなんだか知らないけど、」
ショパンはそう言ってのど飴をスティングに手渡した。
「ありがとう。で、何か事件ないの?」
「あるんだったら、あんたが事件を売り込みなさいよ。病院とかって、白いなんとか…」
ショパンは白い巨塔と言いたかったのだろう。それはさておき、スティングはショパンに猛省されて病院のネタがないか盛岡市内の盛り場で話を聞くことになった。

さて、スティングが出てきたのは盛岡市の上田にある岩手県立中央病院。その近くにあるある医院で事件は起こった。
「困ります、製薬会社の変更なんて急に言われても」
「世界トップクラスのバイエランが日本法人をつくるんだ、うちも協力することになった」
「ですがこの臨床試験に患者さんを利用するなんて…」
「まるでモルモットみたいじゃないですか」
高橋クリニックの院長と薬剤師、看護師が口論を起こした。世界トップクラスの医薬品メーカーであるバイエランの日本法人「バイエラン・ジャパン」が設立されるにあたって全国でモニターとなる病院を探していたのだ。しかし厚生労働省などがうるさくて大々的なことが出来なかった。そこで1県1病院規模でモニター病院を公募することにしたのだ。
「確かにバイエランという名前は信頼が増します。けど、それによる患者へのリスクは…」
「千葉君、心配するな」
院長の高橋幸三は薬剤師の千葉にバイエランのことを説明した。千葉は納得して高橋院長を信用したが、看護師は腑に落ちない表情だった。

「しかし、まったく医療行政もどうなってんだかね。医療費の高騰の元凶は行政に賂い出してる国内大手の薬屋も一枚噛んでるって言うのに…」
スティングは経済新聞を読んでこうぼやいていた。そこへショパンがマッキーこと牧村環を連れてやってきた。だが、マッキーも風邪気味だったのだ。
「お待たせ〜♪」
「あ、原さんも風邪?」
「うん」
「そっか、それじゃ景気づけに一杯」
マッキーは酒で景気づけと行こうとしたが、それをスティングは自重する。
「お酒で風邪薬飲んだら死んじゃうよ」
ところが、ここでさきほどの高橋クリニックの看護師が三人の横を通り過ぎた。さらに彼女を付け狙う3人の男の姿もあった。
「おや?裏道なのに、こんなに大挙して何を…」
スティングは怪しい3人の男たちについていくことにした。
「あいつら・・・」
スティングは看護師に危機が迫っていると予感した。案の定、看護師はパーキングの陰で3人組に犯されそうになった。そこへスティングは石を投げつけたが、それに気付いた男がスティングに襲い掛かってきた。だが、3人組のところに別の男が飛び掛った。
「何だ、あいつは」
「バトラー!」
バトラーこと国分繁治、彼はスティングとともに「ザ・新選組」というユニットを結成していた。バトラーの姿にスティングも負けていられないと男に抱きついてタックルをお見舞いした。
「よかったな」
「それより彼女を」
そしてスティングは看護師を自宅まで送った。バトラーはショパンとマッキーに説明した。
「リーダーは助けた女の人を送ってきましたから」
「そうなんだ」
「あんたがやれよ、バッキャロー!!」
マッキーの言うとおりかも知れないが、とにかく今夜はここまでということで…

高橋クリニックでは高橋幸三が電話をしていた。
「しくじったと言うのか」
「申し訳ありません」
「ならば明日、例の場所に来てくれ」
「わかりました」
高橋の電話の相手はさっき看護師を襲った一人(バトラーに蹴飛ばされた若者)だった。

続きを読む
0

2008/11/8

土曜ゴールデン劇場「音楽教師夏子・非情の調べ」  ザ・ハングタン

朝、肌寒くなった盛岡の街はもう落ち葉が道を埋め尽くしていた。ショパンこと横田夏子はマンションの秘密の部屋でピアノを弾いていた。
「すっかり朝は冷え込むようになったわね。あたしもちょっとあったかくしないと!」

横田夏子は音楽教師である。しかし、それは表の顔に過ぎない。彼女にはもうひとつの顔があるのだ。
彼女は盛岡学園理事長、大谷正治からの特命を受けてさまざまなトラブルを解決し、続発する凶悪な事件の真相を暴く「ザ・ハングタン」の一員なのだ。

ある日、盛岡学園の生徒・岩井智之の父、岩井勝彦が心中した。遺書には社会に疲れたと書かれてあったが、それが本人の筆跡かどうかは判明しなかった。
「父さん…」
智之は泣いていた。翌朝、智之は数人の生徒にぼろくそに言われていた。
「お前の親父はリストラされて死んだんだ」
「ヤーイ、お前も弱虫」
そんな言葉を耳にした智之はどうすることもできなかった。そこへ夏子が立ちはだかり、智之を野次る生徒たちを一喝。
「おい、てめぇ人の心を勝手に傷つけるんじゃねぇ!もうこれ以上言ったらこの子死んじゃうよ」
それを聞いた生徒たちは一目散に逃げ出した。
「大丈夫?」
「先生…ありがとう」
そう言って智之は去っていった。

昼休み、理事長室で夏子は大谷に岩井の父の不審な自殺の話をした。
「確かなことはわかりませんが、岩井智之君のお父さんは自殺していないと思います。多分…」
「偽装自殺、そしてリストラの核心は会社の重要機密か」
「岩井勝彦は確か滝沢の鵜飼だったな。念のため家庭訪問を頼むよ」
「はい」
こうして夏子は岩井勝彦の死の真相を暴くことになった。大谷は夏子の去った後にどこかへ電話した。
「わたしだ、よろしく頼む」
「わかりました」

岩井家は滝沢村の鵜飼、滝沢ニュータウンにあった。滝沢村は日本一の村として知られ、果物の栽培もさかんなところである。夏子は滝沢ニュータウンのバス停で降り、
「わざわざ学校からおいでくださって、ありがとうございます」
「実は岩井さんは自殺ではないと…」
夏子が岩井勝彦は自殺ではないと言うと、妻(=智之の母)のさちこは泣いてしまった。そこへ一人の初老の男がやってきた。
「来杉さん」
夏子はこの男に見覚えがあった。来杉章、盛岡学園の理事である。
「横田君、どうしてここに来たのかね」
「はい、理事長に呼ばれまして」
「来杉先生、ご焼香を」
さちこの案内で来杉は祭壇へ。夏子はすれ違いざまに岩井家を去った。

さて、来杉章は秘書兼運転手の桜井貴久とともに事務所へ。それを一人の若い男が見張っていた。彼こそ夏子の知人でさきほど大谷が電話した相手、スティングこと原俊彦である。
「あれが村議で盛岡学園理事の来杉章か…」
俊彦は来杉の資料を読んでいた。滝沢村内の地主らしく、その土地に商品価値が生まれたために大金持ちになったという。現在はキスギ開発という会社にケイワンという商品流通会社を設立。村長選挙にも出馬経験がある。
「村の名士というわけか。地主で運び屋」
来杉と桜井は事務所の2階へと消えた。そして俊彦も事務所の中へ。俊彦は来杉に取材と称して接触、地域経済のあり方について問うと言うタイトルで俊彦は来杉に話をした。
「とにかくミクロだマクロだ言っても、経済の本質と言うのはね…」
「失礼します」
「おっと、お客様だ。失礼するよ」
来杉はそう言って別の来客に対応した。この来客は福田直也と言う盛岡銀行の滝沢南支店長だった。福田は来杉の後援会の幹部が自殺したことに心を痛めていた。
「岩井さんがあんなことになって、お気の毒です」
「いや、別に」
来杉は平静を装ったが、俊彦は岩井勝彦の死の真相の鍵を握る男イコール来杉章とこの段階で考えていたようだ。だがここはビジネス優先で
「社長、地域経済の本質を教えてください」
「おお、そうだった。ちょうどいい先生がいるので、教えてあげましょう」
来杉は地域経済の本質は民力にありと解く人だった。民力とは金だけでなく心の力、情熱なのだと来杉は力説した。俊彦はそんな来杉に感銘を受けた。
「確かにそうですね。わたしもスポーツライターとかやっていますけど、確かに民力は大切だと思います」
「ありがとう」
そう言って俊彦は事務所をあとにした。


続きを読む
0
タグ: ハングタン



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ