2015/1/18

一押しはやはりこの表紙か、今月のSPIDER-MAN  アメコミ

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先月も書いたのだがこの季節はアメリカの到着が遅れがち。しかし今月も無事到着し、ひと安心。まずは、定石のAmazing SPIDER-MAN (”ASM”)から。今回はASM 11号、それからAnnual 1号について。

ASM 11号の筋書きをDan Slott、本編の画をOliver Coipel、Annual 1号の筋書きをSean Ryan、Cale Atkinson、Jai Nitz、画をBrandon Peterson、Cale Atkinson、Rico Renziが担当。

まずは手短にASM 11号の粗筋。悪魔家族Inheritorsの攻撃を受ける多元宇宙に存在する蜘蛛の力を持つもの達。リーダーは、Earth 616(Marvelのヒーローが活躍する世界)のSPIDER-MAN。しかし、悪のSPIDER-MANは、自分がリーダーとなることを主張し、本物のSPIDER-MANと戦う。悪魔家族の家長Solusは予言通りいけば自分達を破滅に追い込む3人のうち一人を捕まえるため、安全地帯と思われていた場所を急襲する。立ち向かう蜘蛛の力を持つものたち。その場にリーダーであるSPIDER-MANは、いない。彼は悪魔家族の世界に行ってスパイ活動をしている。

冒頭の正義のSPIDER-MANと悪のSPIDER-MANの戦闘シーンは良いな。悪のSPIDER-MANは自分が打ち負かされることも知らず、本物のSPIDER-MANは過去から来たと信じている点が面白い。その仮定が正義のSPIDER-MANの勝利に繋がることもね。

SPIDER-MANことPeter Parkerのクローン、KaineとPeterとの会話がしゃれている。次元を超えて会話のできる電話機で会話している二人。普通の携帯と違いトンネルの中で通信が切れることはない。それにも関わらず、Kaineはあたかも通信が切れたかのように通信を切ってしまう。これまでKaineにユーモアのセンスがあるなんて想像もしなかったけど、こういうジョーク好きだな。Peterのユーモアのセンスは遺伝子に組み込まれているのかな。

蜘蛛の力を持つものの中に別次元のGwenがいる。(Earth 616のGwenは映画ASM 2でもわかるように死んでしまっている。)彼女のコスチュームがカッチョ良いな。このコスチュームを考えた人すごい。それに引き換え、SILKのコスチュームデザインは最悪。

悪魔家族の一人Jennixのが生まれ変わるシーンに登場するのが、科学者Smythe、Madison、Warren。Smytheは蜘蛛殺しロボットの開発者WarrenはPeterの天敵でクローンの専門家。Madisonだけは知らなかった。しかし、全てがSPIDER-MANの敵で今回は悪魔家族の協力者という設定が面白い。

続いてAnnual 1号。3話からなるオムニバス。1話目はPeter Parkerが、自ら経営する会社を退社して寛ごうとしているのに、パトカーのサイレンを追いSPIDER-MANとして事件を解決しようとする。そこで拾った携帯電話を持ち主に返すまでの珍騒動。2話目はAtkinsonの描く見開き2ページの中でMay伯母さんを中心にかわいいSPIDER-MANと悪人達が仲良く喧嘩する話。ほのぼの系。3話目はDr. Bongをリーダーとする三流悪人軍団とSPIDER-MANの対決。

今回の添付画像は、Simon Bianchiの描いたAnnualのVariant(毎度書いてるけど、売上を増やすため中身が同じでも表紙を替えて売る手段)。Bianchiと言えば、Astonishing X-MENの表紙画が印象的だったのだが、SPIDER-MANも良いね。彼のデッサン力が花開いている。躍動感も秀逸。カッチョ良いの一言。この画1冊で完結しているのかな。何やら、他の作品の表紙と繋がっているかのような印象だ。いずれにせよ、ご用達から送付された漫画の表紙の中では一番の出来。

1話目を描いているPetersonの画も凄く良い。何が良いって空中を蜘蛛糸で飛行するシーンの連続。一つ一つのコマの中のSPIDER-MANのポーズが決まっている。インクも彼がやっているのが良いのかな。見開き2ページで、マンハッタン島の地図を描き、その中で彼がどこからどこへ移動していき、どのような活動が行われたかが、わかるように説明されている。この表現が非常に新鮮だった。彼の画は結構これまでも見て来たが一段と彼への評価が上がったな。Antonio Fabelaの彩色に助けられた面もある。

結局彼はこの一夜で何をしたかったのかな。穿った見方をすれば、彼はParker Industryという自分の会社(Doctor Octopus (“Doc Ock”)に脳を乗っ取られた時に作られている)への執着心はないんだよね。だから、外へアクションを求めているってことなのか。

ASMだか、Superior SPIDER-MANに出て来た間抜けな三流悪人集団Managerieが再登場したシーンも良いな。正直カバとかウサギとか、どうみても悪人じゃないし、全然強くもない。そういう三流感がこの物語でも活かされている。

AVENGERSのメンバーHAWKEYE登場シーンも良し。知らなかったけど、今HAWKEYEって耳が聞こえないんだね。SPIDER-MANとのコミュニケーションが取れないことに関しムッとしているHAWKEYEの台詞が良し。

気に食わない点。人に質問されると”’Cause I have to.”って答えるけど、携帯電話を持ち主に返すことに執着するシーンは、最後までしっくり来なかったな。物語を進める上で必要だったのかもしれないがけどね。「そんなこと、警察に任せなさい。」ってAnna Maria (Doc Ockの彼女)に怒られること必至。

また、後半2話は、正直どうでも良い作品だな。収穫はAtkinsの画が上手だったことぐらいか。最近のMarvelのAnnualはどうかな。昔は良かったとかあまり言うつもりはないけど、このブログでも紹介したASM Annual 13号(年代が古いのに今回紹介したものより号数が多いのは、何度もリブートしたから。)なんて、すばらしかったもんな。

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