2021/7/4

映画ロッキーVを見倣って敵を打ち倒せ、1988年のSpectacular SPIDER-MAN 135号、136号  アメコミ タイムマシーン

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Sin-eater篇の最終話1988年のSpectacular SPIDER-MAN (Spec)、135号と136号についてレビュー。

筋書をPeter David、画をSal Buscemaがそれぞれ担当。Buscemaがインクも入れている。添付画像は136号の表紙を採用。135号の表紙はElectroでどうもしまらない。

まずは粗筋。前号でElectroに敗れたSPIDER-MAN。動けない彼を救ったのはSin-eaterことStan Carter。後に彼が出演したテレビのワイドショーにElectroが出現。しかしSPIDER-MANはElectroに立ち向かうことができない。

気に入ったシーンや台詞等を紹介。135号。SPIDER-MANを助けたCarterの手にした銃を手放すよう促したSPIDER-MANに対するCarterの台詞。”You want this gun? Go to Toy’s r’ us.” 彼が手にした銃は玩具の銃。Toy’s r’ usは当然玩具店というオチ。このチェーンは米国では破産したんじゃなかったかな。こんな表現は既に昔のものになってしまった。

Electroがニューヨークの地下鉄の線路の上を滑っていく様は結構カッチョ良い。

135号の最終ページでは、ワイドショーの観客がElectroの電撃で怪我をするのを恐れ手出しができないSPIDER-MAN。彼に唾を吐いて退出するElectro。2号続いてElectroの勝利。ファンとしては見ていて辛い。

Peterを思い遣るMary Janeのシーンは、135号、136号に溢れている。彼女のユーモアが顕著なのは、Electroに敗れた記事を切り抜いた新聞をPeterに渡すところかな。Buscemaの画がここでも冴えている。

Peterは彼のパンチのお陰でCarterが吃音と歩行に支障が出ていることに責任を感じている。そんな彼にMJは映画ロッキーVを例えて心理的な障害物に打ち勝つようアドバイスする。(ロッキーV観てないんだよな。)

PeterはロッキーVに活路を見出すことに対し、”That’s like learning opera from Twisted Sister.”と評するのだが、本当にその作戦を後に使うことになる。Twister Sisterは80年代に活躍したハードロックバンド。つい最近ボーカルのDee SnyderがNetflixのドラマCobra Kaiに出演したのには驚いた。そして楽しかった。

心理的な障害物を指してa demonと言っているのも面白い。Carterは彼の別人格Sin-eaterを同じように a demonと言っているのが上手い対比だね。

最後にCarterはその悪魔を祓うために取った行動が興味深い。Davidの話の進め方は唸らせる。

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