2014/3/2

大団円への序章、Superior SPIDER-MAN  アメコミ

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Mail Order Comicsから商品を引き継いでDiscount Comic Book Serviceなる小売店からアメコミの束が届く。結構着くのが早いじゃん。ここも悪くないかもしれない。(もうしばらく、サービス振りを観察することにする。)さて、今回は、The Superior SPIDER-MAN(”SSM”)25号と26号についてレビュー。

SSM 25号の筋書きをDan Slott、Christos Gage、画をHumberto Ramosが、26号の筋書きは、Slottのみ、画をRamos、Javier Rodoriguez(Avengersとの対決)、Marcos Martin(SPIDER-MANの脳内で起こっていること)担当している。

筋書きをさらっと紹介。SSM 25号ではVenomに憑依された悪のSPIDER-MANは、AVENGERSとFlash Thompsonの協力により、かろうじてVenomを引き剥がすことに成功する。一方、Goblin一派と悪党の使用権を使わせて金儲けするHob Goblinと交戦。SSM 24号でGoblin formula(Goblinになるための薬)を飲まされた警察官Carlie Cooperは新たなGoblin、Monsterに変身してしまった。一大事だ。

今回も好きな場面、台詞等を順不同で紹介。SSM 25号から。悪のSPIDER-MANがAVENGERSと戦うに至るのを見たニューヨーク市民。彼らは悪のSPIDER-MANが街中にばらまいた監視ロボットを破壊し始めた。Slottは監視カメラ自体に賛成してないのかな。おいら自身は、気にならなくなってしまったが、それで良いのかと自問した。今のところ、監視カメラが証拠となり犯罪者が捕まっているのは事実で、必要悪かな。一方市民の声にも、最近の事件が反映されていて良い。即ち、”He’s worse than NSA.” アメリカ合衆国政府機関NSAの盗聴事件を皮肉っているね。

前半部分では、Venomに憑依された、Dr. Octopus("Doc Ock”)に乗っ取られた悪のSPIDER-MANが、雷神THORに対しても優位にある。その時のTHORに対する台詞、”I am your better.”この時点では、彼は相当頭に乗っている。後半部分でその傲慢な自信が崩れていく。自信喪失1、Doc Ockは、Venomを制御しているつもりが、知らないうちに逆に制御されていたことに気付く。自信喪失2、Venomを引き剥がそうにも、引き剥がせない。そんなDoc Ockの無力感が好きだな。そして、その時Peter Parkerが満を持して復活する。待ってました。Slottには、もっと巧妙な仕掛けを作ることを期待したけど、面白いから良いか。

PeterやSPIDER-MANの評判がかなり下がった状態でPeterがDoc Ockを駆除することになると思うが、かわいそうだな。

Monsterと化したCarlieの行動がわからない。Goblinの正体を探ろうとしている彼女は正気なのか、Hob Goblinの部下を暴力で制圧したのは、彼女は麻薬に影響され我を失っているからなのか。

続いてSSM 26号。Ryan Stegmanの表紙画が良いな。最近のSSMの表紙があまり面白くなかったので、この26号の表紙が妙に映える。

話としては25号より面白い。Hob GoblinとGreen Goblinの対決シーンでは、お互いの肉親をけなし合うシーンが好きかな。結局Green Goblinは父親のNormanだったのか。これまでの話が思わせぶりだったので、騙されたな。Normanの胸の傷に関しては、アメリカ人が言うところのContinuity Pornだな。(過去の話との整合性を意識過ぎていて、かえってそれが行き過ぎて嫌みに感じる。)

Doc Ockの部下や悪の科学者組織AIMが暴れ回っているのを見たCAPTAIN AMERICAの台詞、”AVENGERS disassemble!”が上手い。決め台詞”AVENGERS Assemble”(集まれ)ってことにかけて、その反意語を使って、敵の勢力を解体せよってことを言おうとしているね。その台詞が書かれているページの構図も面白い。放射状にコマを置き、コマの一つ一つには、AVENGERSの面々の身体や武器の一部しか描かれていない。手抜きと言えば手抜きだけど、印象的ではあるな。

Doc OckはAVENGERSの基地のコンピュータのデータを消去したが、完全に消去できていないことと、Peter Parkerの記憶を消去しても、それが完全には失われないという点が重なっているのが今回の話の味噌。こういう二つの事象がかけられているのは効果的。Slottの話に対する好き嫌いは人によってあると思うが、おいらは好きだな。

Martinの描くDoc Ockに乗っ取られたPeterの脳内で進行しているPeterの様子の最後の1ページもすばらしい。説明的台詞はSlottの言い訳みたいな気もするが、決してあきらめないPeter =SPIDER-MANがすがすがしい。最近のDoc Ockが劣勢になるとすぐ弱気になるのとは、対象的だよね。
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