2020/6/21

MagnetoがNEW MUTANTS の先生になっちゃった1986年の珍事  アメコミ タイムマシーン

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今回のThe NEW MUTANTS (“NM”)は御用達Mycomicbookshop.comが一時的に営業を停止していたため、やむなく新しい小売店から注文したもの。初めてであまり冒険しちゃいけないな。最初はNM 35号。

筋書をChris Claremont、画をMary Wilshire、インクをBill Sienkiewiczがそれぞれ担当。添付画像は中身と同じコンビによるもの。Sienkiewiczにかかるとインクでも鉛筆描きした人の力量を圧倒しちゃう。Wilshireがちょっと可哀そう。彼女はPower Packとか担当した人みたいだ。

本編に行く前に、この前の号の話をサラッと紹介。KARMAがShadow Kingに憑依されNMの面々を子分にして好き放題。Shadow KingはX-MENの敵としてはあまり好きじゃないのと、画の担当がSteve Leialohaって人で、好みから外れた人なのでレビューを飛ばした。Shadow Kingの話はいつも後味が悪い。

そして今回の粗筋。突然Magnetoが現れXavierに代りにNMを教える教師となると宣言する。元々悪人である彼を信用できないRobertoを筆頭とするNMのメンバー。そして、彼を受け入れることになるある事件が発生する。

Magnetoが、自分がNMの先生となることを納得させるために伝えた台詞。”Consider it in a sense that the path I walk to my redemption.” これまでの過ちへの贖罪らしい。ちょっと自分視点で相手から見た場合の視点が欠けている。そしてそう言っている割にはまた、この数年後に再び悪人になっちゃう。笑える。

Daniは1985年のSpecial Editionで、Valkyrieになっちゃっている。Special Editionを持っているのだが、昔読んだっきりなので内容を覚えていない。そのころのArt Adamsの画はそりゃ素晴らしかった。今の彼の画風より昔の方が好きだな。

そのValkyrieとしての彼女の一面が再度現れたのがこのNM 35号。Daniが暴漢に襲われた時に、どこからともなく現れたのが、彼女の愛馬。しかし、不意を突かれたからと言って、これまでのトレーニングで培われた運動能力を発揮できないのは納得できない。この馬の登場のための設定だとしたら渋々受け入れることはできる。

トレーニングで言えば、Dougが最初のトレーニングから外されるシーン。Daniだとて外面的なミュータントとしての能力があるわけじゃない。それなのに、Dougだけが外されるのはおかしい。

それから、Robertoに対してHellfire Clubの一員になっちゃえば的な軽口を叩くのだが、それは彼らしくない。

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2020/6/14

CLOAK and DAGGER登場篇、80年代のNEW MUTANTS 23号、24号  アメコミ タイムマシーン

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コロナの影響からアメリカでは新刊が発売されない。いよいよ読むアメコミがなくなってきて、緊急避難的に買ったThe NEW MUTANTS (“NM”) 23号、24号をレビュー。

筋書をChris Claremont、画をBill Sienkiewiczがそれぞれ担当。添付画像は24号のもので、同じくSienkiewiczの作品。今回は特に考えがなかったな。NMを襲う謎の敵とNMの図。

いつものように粗筋。Robertoに憑依する何者か。彼を屋敷に連れ帰ろうとしたCOLOSSUSとの間で戦いが始まり共倒れに。この事件にはRhaneの悪夢にも関連があった。夢遊病のRhaneの後を追ったDaniとSamは、力を失ったCLOCKとDAGGERに行き着いた。

次に気にいった台詞やシーン等を紹介。まずはCOLOSSUSことPeterがチェスが得意なこと。超ステレオタイプな設定で笑える。ロシア人はみんなチェスが好きなのか。もう一つステレオタイプな表現。バーでの喧嘩。酒も呑んでないのに喧嘩とは。

Daniを抱え空を飛んでいるSam。二人の会話。Daniの絶対的信頼を表す台詞、”I have faith in you, Sam.” それに対しいつも自信がないSamは、”That makes one of us.”と答える。英語の常套句、”That makes two of us.” を捩った言葉。

CLOAK and DAGGERの出現は読んだことがないMarvel Team Up Annual 6号から続いてらしい。そして、伏線のMagnetoの登場は読んだことのあるUncanny X-MEN #150の後日談。この号が発売されたころはいつも金欠だったので、NMまで手が回らなかった。買っていればもっと世界が広がったな。

NM 24号はそれ程進展なし。どうやら、Robertoに憑依していたのはCLOAKの力らしい。同じくRhaneにもDAGGERの力が宿っていて、それが顕在化すると彼女が大人の女性に変っちゃうのが良いな。

逃げ腰なCLOAKに対し力を失っていてもDAGGERは前向き。そもそもの本来の彼等の目的をCLOAKに説得しようとする台詞。”We say we champion kids in trouble. Yet we’re not doing a blessed things for the two who need us most!” “champion”は所謂チャンピオンじゃなくて、この場合は擁護するという意味の方。こっちの意味をわかっていると会話に使える。

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2020/6/7

MJに怪我を負わせたのがTombstoneの痛恨のミス、1988年のSpectacular SPIDER-MAN 141号、142号  アメコミ タイムマシーン

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前回のSPIDER-MANの回に続いて1988年に出版されたSpectacular SPIDER-MAN (“Spec”) 141号、142号。

筋書きをGerry Conway、画をSal Buscemaがそれぞれ担当。添付画像は、Buscemaによる141号の表紙。142号のTombstoneの画も良いのだが、前号より登場のPUNISHER大暴れの図がBuscemaの力を表しているような気がしたので採用。

兄弟で漫画家のBuscema。アメリカのちばあきお、てつや兄弟だな。Spec 141号のMary Janeを、綺麗とは言わないが、ファッションモデルらしくエレガントにな描いていて、気に入った。また、一件澄ましてPeterと接しているが、Peterを本当に心配しているMJの表情なんかも良いな。物語に入り込める。

粗筋。編集長Robbieがテープに入れたTombstoneの悪事の数々。これがあれば、Tombstoneを刑務所に送ることができる。それを知ったTombstone、そして、刑務所にぶち込みたいもう一人、PUNISHER。TombstoneはMJにまで怪我を負わせSPIDER-MANをおびき寄せる。

いつものように、気に入った台詞、シーンを順不同で紹介。Kingpinの部下にMr. Tombstoneと言われた彼の返事。””My name isn’t Mr. It’s Tombstone.” その後に今度そう読んだら、足の骨を折ってやるとまで言う。怖すぎ。

もう一つ。どうやって情報を聞き出したのかをSPIDER-MANに説明した時のPUNISHERの台詞。”My friends were very helpful.” この台詞の後ろでは、PUNISHERが力に任せて情報を聞いた後にチンピラが気絶している画が描かれている。Conwayの手柄だな、この皮肉な面白さ。

MJに怪我を負わせたのがTombstoneの痛恨のミス。SPIDER-MANを怒らせるは、Robertsonの弱気の虫を克服する起爆剤となってしまった。Conwayの話の進め方は面白いな。

肝心な時にPUNISHERがいないことに関するSPIDER-MANの台詞。”Just your luck, Pun. You will miss the fun.”アメリカ人的駄洒落。PunはPUNISHERの略。運がないからお楽しいを見逃したみたいな感じ。

不意を襲われ劣勢だったSPIDER-MANが攻撃に転じた時の台詞。これはカッチョ良い。”Strong as you are, (and) fast as you are, I’ll always stronger and faster.” この見開き2ページの一連のアクションと合わせ、139号からのArc(一連の話)の中で一番好きなシーンだな。
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2020/5/31

ディズニーアニメのような表紙、80年代のNEW MUTANTS 21号、22号  アメコミ タイムマシーン

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コロナの影響からアメリカでは新刊が発売されない。いよいよ読むアメコミがなくなってきて、緊急避難的に買ったThe NEW MUTANTS (“NM”) 21号、22号をレビュー。

筋書をChris Claremont、画をBill Sienkiewiczがそれぞれ担当。添付画像は22号のもので、同じくSienkiewiczの作品。ディズニー・アニメのような表紙が気に入ったので採用。

Sienkiewiczはこれまで何回も褒め称えたのだが、今日も褒める。背景にいる人物の輪郭だけが描かれているコマがある。手抜きかもしれないが、輪郭だからこそ芸術的に見えちゃう。同じページ。DaniとIllyanaが喋っている背景の少女達が、次のコマでは同じポーズで拡大されて会話している。テレビの手法で最初は手前の人物に焦点があり、次第に後ろの人物に焦点が合わさる手法が、漫画の中で行われている。楽しい。

粗筋から。地域の少女達を招いてパジャマパーティ中のNM女子メンバー。男子メンバーが隕石を拾って持ち帰ったが、それは異星人Warlockだった。一般人が屋敷にいる中、Warlockが暴走する。22号の前半はSamや他のメンバーの訓練、後半はRhaneのお伽噺。

売上を立て直すためなのか、いきなり新キャラを登場させたClaremont。準メンバーだったDougまで担ぎ出して、何だか唐突感半端なし。ちょっとWikipedia見たら、当時の画家たちは、Dougが邪魔っけだったらしいことが書いてあった。それは、話を作り手の好み次第だな。オイラはこのキャラ悪くないと思っている。そもそもみんなが凄い戦士ってのに無理があるよ。

21号は新たな始まりみたいな話で、大事件でもないな。その中でちょっと好きなX教授の台詞。”I can see from their thoughts that they act from their best and most noble of motives.”教える立場であるX教授が感心するほど、NMを評価している。Warlockを保護してメンバーにしたことに関してね。

続いて22号も次からの話への伏線多数でそれ程大事件は起こらない。コーチ役であるNIGHTCRAWLERと生徒Samの会話。N ”You’re scared of heights?” S “Yeah a little.” 空を飛ぶことのできる彼が、高所恐怖症なんて面白い。しかし、会話が進むにつれわかってくるのは、Samが恐れているのは彼の力がもうピークでこれ以上何も進歩しないこと。Samは年上でありながら、自分自身に自信が持てていない。こういう内面を描いているシーンは良いな。

後半部分のお伽噺。ClaremontはKittyやIllyanaを話し手にしたお伽噺をこれまでも世に送り出しているが、三番目のドジョウ的な作品だね。(Kittyのそれが1982年、Illyanのそれが1984年の作品。そしてこの作品も1984年の作品。)

そして、このお伽噺が次の号への伏線となっている。銀の魔女と黒い騎士。そうか、そういうことか。CLOAK and DAGGERね。

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2020/5/24

Robbieが正体を知っている状況証拠、1988年のSpectacular SPIDER-MAN 139号、140号  アメコミ タイムマシーン

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兎に角、アメコミが御用達から発送されない。(アメコミのトーハンみたいなところが業務を停止していたから。)困ったオイラはまたまた古いアメコミに手を出した。今回は1988年に出版されたSpectacular SPIDER-MAN (“Spec”) 139号、140号。

筋書きをGerry Conway、画をSal Buscemaがそれぞれ担当。添付画像は、Buscemaによる139号の表紙でTombstoneの図。恐らく彼がこれまで殺してきた犠牲者が足元に描かれている。顔が怖い。この頃のBuscemaが一番好きだな。インクまで自分でやっている。

いつものように粗筋から。Peter宛に新聞社Daily Bugleの編集長Robbieから電話があった。SPIDER-MANとなり、新聞社へ向かったものの彼の部屋はもぬけの殻。残された音声データを頼りに彼を見つけるが…。

Robbieを狙った狙撃手と、彼を尋問するSPIDER-MANの会話。”That web might melt in all this rain.”とSPIDER-MANが説明して蜘蛛糸が溶ける前に真実を伝えるように促すが、聞き出した後は、彼が蜘蛛糸で吊るされたままで立ち去ろうとする。そこで犯人は “But the web. It will melt.”最後にSPIDER-MANは “Oh about that? I lied.” こういうの好き。

Spec 139号はRobbieとTombstoneの過去にほとんどが費やされる。正義感の強いRobbieがTombstoneに脅され犯罪を止められなかったことを後悔し続けているのが印象的。普通の人間のわりに何でこいつ強いんだろう?

また、Kingpinの部下The Arrangerが良い味を出している。汚い仕事をさせるために雇ったTombstoneがSPIDER-MANにどうされようが彼にとってはどうでも良い感じだ。居所教えちゃうしね。コマの一つってことなんだろうな。ちなみにTheを付けるのは英語の基本。Arrangerは世の中に何人もいるが、特定の人物だから。

Spec 140号で、TombstoneがThe Arrangerに向かって言った台詞。”He’s looking form me.”誰だHeって?と思ったが、物語の終わりに正解が登場。The Arrangerはこの謎の人物を狙っているようだ。

この物語にKingpinは出て来ない。The ArrangerはKingpinに敬意と畏怖を抱いている。だから、SPIDER-MANに電話を切られた後に、掛け直さない。面白い。今や携帯時代なんで、第三者に電話を切られるってことができないな。

最後に。RobbieがTombstoneの悪事の数々を語ったテープを有能なジャーナリストBen Urichには託さず、Peterに託したのがポイント。やはりRobbieはPeterがSPIDER-MANだと知っている。だから自分で自分の身を守ることのできる彼に渡したんだね。
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2020/5/10

Black Cat登場、1979年のAmazing SPIDER-MAN 194号、195号  アメコミ タイムマシーン

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円高で、かつアメコミ小売店を救う必要があると感じたため、古いアメコミを買い漁っている中の一つ。前から欲しかったBlack Cat初出号を入手したので、早速レビュー。1979年に出版されたAmazing SPIDER-MAN (“ASM”) 194号、195号。

筋書きをMarv Wolfman、画をKeith Pollard、インクをFrank Giacoia他がそれぞれ担当。添付画像は、Al Milgromによる194号の表紙。(実際にはインクカーの欄にM Handsと書かれていたMultiple Handsの略だね。)

まずは、今回のヒロイン、Black Cat。Wolfmanも含め当時のMarvelのスタッフが気合を入れている感じだな。デザインしたのは本編を描いているPollardと思いきや、何とX-MENの中興の祖Dave Cockrum。彼のデザイン画は画像が小さいながらえらくカッチョ良い。本当はSPIDER WOMANの敵役として出す予定だったらしい。

粗筋をさくっと舐める。武器の密売をしている男の元で、SPIDER-MANはBlack Catと遭遇。彼女を追うSPIDER-MANは彼女の父親が刑務所にいることを調べ刑務所へ向かった。そこで、彼女と遭遇し、一戦を交えた。

いつものように気に入った台詞、シーン等を順不同で紹介。まずはCatの身体能力を自慢する台詞。”As for my gymnastics, I’d put Nadia Comaneci to shame.” ビートたけしのネタ、コマネチの元。ルーマニアの体操選手である彼女を引き合いに出しているのが味噌。

SPIDER-MANを目の敵にしているJ Jonah Jameson。彼はPeterを首にしている。そしてPeterがライバル紙で写真を採用された後のJJJの台詞。”If he were here now, I’d fire him again!” 悔しがっている様がよく出ている。

ネコが前を横切ると不吉みたいな西洋の諺。”Never let the black cat cross your path!”はASM 194号の副題となっているが、その通りBlack Catとの戦闘で、SPIDER-MANは不運な事故に見舞われてしまうは楽しい。それから、Wolfmanの構想には彼女を次のガールフレンドにしようとしている節があるな。Peterがガールフレンドを欲しいと言っているそばから、キスされちゃうしね。

Wolfmanの意図に関する仮説を裏付けるもう一つの台詞。大きな声でのSPIDER-MANの独り言。”Something about her that I really like.”これをCatが聞きつけるのだが、この時点では彼女は歯牙にもかけない。この号は発売された5年後に実際二人が交際しているのだから面白いね。

オイラは常々ヒーローの正体は秘密であって欲しいと思っている。その理由の一つがSPIDER-MANの台詞で表現されている。”Too hard to explain if both Spidey and Peter Parker have broken arms at the same time.” ヒーローとその正体に同じ特徴があることを誰かわかっちゃったら一大事。その一大事でさえ、面白い話になる。

Catが怪我をした振りで騙そうとしたのに感づいたSPIDER-MANの台詞。”Not bad, cat. I almost believed you.” “almost”を上手く使っていて好きな表現。
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2020/5/3

やっぱりSterankoのデザイン力は凄い、X-MEN 49  アメコミ タイムマシーン

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1968年に出版されたX-MEN 48号、50号は前にレビュー(下記リンクを参照。)したが、その間の49号を漸く入手できた。最近乱高下している円ドル相場の波に乗って注文することが出来た。それから、アメコミの販売店支援の目的もある。
https://green.ap.teacup.com/amecomitoramen/1555.htm

筋書きをArnold Drake、画をDon Heck、Werner Rothが担当。添付画像は50号の表紙でSterankoのMesmeroなんだか何なんだか(Mesmeroだとして色が違うじゃん)の上にX-MENがいる図。兎に角、デザイン力が凄いんだよな。デッサンが運念なんてどうでも良い。惹かれちゃうんだからしょうがない。

Mesmeroが彼の催眠の力を使って、ミュータントをサンフランシスコに呼び集めた。その中にLorna Dane(ミュータント名POLARIS)の姿があった。その街に住んでいるICE MANとBEASTの元に他のメンバーも集まり、Mesmeroの部下たちと一戦を交える。

今回も気に入ったシーンや台詞を順不同で書いていく。知らなかったけど、この号はMesmeroの初出号だったんだ。POLARISが初めて出たのは知っていたけどね。因みにLornaの髪の毛は最初は緑じゃない。間違えかなと思ったら彼女は髪の毛を染めていた。何か設定が細かいな。

BEASTが携帯できるCerebro(ミュータントを見つける装置)を作り上げた、作動させた途端に、横の部屋にいたLornaに反応したシーンは良いな。彼女がミュータントだとそこでわかる寸法だ。しかし、彼女のミュータントとしての覚醒は次号まで待たなければいけない。だとしたら、この段階でCerebroに反応しないはずだが…。

ANGELとCYCLOPSと言葉の応酬を紹介。A “I’ve got me two at one time and with a little ricochet luck --- three!” C “Let’s not count our chicken till we’ve got them all fried, my friend!” 最初のANGELの台詞はわかりにくいが、二人を仕留め、その内の一人が倒れたら、3人目にぶつかって、仕留めることができるかも見たいな感じ。CYCLOPSの台詞は、今となってはお爺さんの台詞みたいだな。1960年代後半のセンスだからしょうがない。50号の彼の台詞もそうだったな。
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2020/4/26

脂がのっていた時期のByrneの表紙、1985年のSpectacular SPIDER-MAN 101号、102号  アメコミ タイムマシーン

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筋書きをCary Burkett、101号の画をJuan Alacantara、インクをJack Abelが、102号の画をLarry Lieber、インクをJim Mooneyがそれぞれ担当。表紙はJohn Byrneによる101号のもの。102号の表紙もByrneの作品だが、デザインで101号のものを選んだ。1985年と言えばByrneの脂がのっていた時期。ちょうどALPHA FLIGHTを描き終えたあたりかな。

Lieberは亡くなったStan Leeの弟。最近まで新聞で連載されているSPIDER-MANを描いていた。(今は知らない。結構年齢が高いはず。)新聞連載の画はクローズアップが多くこちらの方が得意なんじゃないかな。

粗筋をさらっと紹介。101号ででは、Gwenの誕生日が近づき彼女のことを思い出したPeter。Blacklashの人質となった女性を助けるべく無人のビルに潜入し彼と対決する。102号。バスの中で出会った女性がひき逃げされた。彼女は腎臓移植が必要となり、彼女の双子の兄だか弟がドナー候補に。彼のアパートにはKiller Shrikeが住んでいた。

いつものように気に入った台詞、シーン等を順不同で紹介。SPIDER-MANと時を同じくしてビルに侵入したのは、人質の女性の旦那さん。自分自身がGwenを救えなかったことと照らし合わせ、同様の苦しみを味会わせないように、旦那さんを足止めする論理展開はまずまず。

また、Blacklashの鞭攻撃に前半苦戦するのも良いかな。土壇場で逆転する話の展開は結構上手い。

ヌンチャクって英語ではnunchucks。ハサミと同じように複数形であるのは面白い。

テレビ中継で、救出された奥さんとその旦那さんがSPIDER-MANにお礼を言うシーンは、彼の努力が報われた数少ない瞬間で大好き。

因みに、Blacklashは1989年にMcFarlaneが描いた表紙が印象的だ。そして、102号で登場するKiller Shrikeと髪型が被っている。編集者Jim Shooterの怠慢だ。

ちょっと長いけど、102号の結構良い台詞を紹介。”When things are the worst, we can still reach out to others. (中略) In the process, discover just how important our lives are.” 女性の双子の兄だか弟が自殺しかけるのを止め、彼女を助けたことになぞらえ、人生を投げちゃいけないことを語っている。筋書担当のBurkettが訴えたかったことをPeterに語らせている。
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2020/3/20

Carrion篇が終わらなかった、1978年のSpectacular SPIDER-MAN 29号、30号  アメコミ タイムマシーン

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Frank Millerの作品を読んだら、悪人Carrionの続きが読みたくなったので、1978年のSpectacular SPIDER-MAN 29号と30号を読了。そいつらをレビュー。

筋書きをBill Mantlo、画をJim Mooney、インクをFrank Springerがそれぞれ担当。添付画像はSpec 30号の表紙。Keith PollardとBob Laytonの作品。29号の表紙はあまりにもつまらない。

粗筋からMaster Marauder率いるMaggiaとの戦いに辛勝したSPIDER-MANだが、その彼を待ち受けていたのは謎の悪人Carrion。彼はPeterの正体を知っていると同時にPeterを殺人犯であると断罪する。

次に気に入ったシーンや台詞等を紹介。Spec 29号の台詞から。Carrionの自信に満ちた台詞、”Our duel is rigged in my favor.” 最初から勝利はわが手にありみたいな感じ。こう言っている割には、手下や悪人を使って、SPIDER-MANを倒す邪魔もの(=White Tiger)を牽制している。

人生も学業の未来もなくなると宣言するCarrionに対するSPIDER-MANの台詞。“What are you? A guidance counsellor under that Halloween mask?”大学には授業に関する相談に乗ってくれる人がいるのだが、そのカウンセラーが引き合いに出されている。

それにしても、1970年代のアメコミは台詞が長い。

続いてSpec 30号。舞台は大学の体育館とその隣のプール。Mooneyの画は結構細かいところまで描けていて、ベテランの凄さを感じた。例えば、体育館のマットとかロープ等、小道具を沢山使っていて、面白い。

台詞では、CarrionとSPIDER-MANの台詞。C ”You cannot run from death forever, fool.” S “Why not? I’ve been avoiding the IRS for years.” 何度かこのブログに書いているが、アメリカ人はIRS(アメリカの税務署)が大嫌い。日本人が税務署をこうまで嫌わないのは子供の頃から洗脳されているからか。日本人の三大義務。教育、勤労、納税ね。

オヤッと思ったのはCarrionってJackalことMiles Warrenのクローンだったんだっけ、Peterのクローンじゃなく。いろいろ設定に関し思い込みあるな。

物語はSpec 30号で終わらなかった。また次を買わなきゃと衝動に駆られたが、優先順位は低いなと思い直す。

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2020/3/1

Cockrumの表紙とMillerの本編、何と贅沢、1978年のSpectacular SPIDER-MAN 27号、28号  アメコミ タイムマシーン

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ここ最近は、昔のSpectacular SPIDER-MANを買い漁っているのだが、今回は表紙じゃなく Frank Millerが描いた作品を読みたくて買った1978年のSpectacular SPIDER-MAN (“Spec”)をレビュー。Spec 27号と28号について。

筋書きをBill Mantlo、画を件のMiller、インクをFrank Springerがそれぞれ担当。添付画像はSpec 27号の表紙で、何とDave Cockrumが描いている。この当時は彼が担当したUncanny X-MENが飛ぶ鳥を落とす勢い。表紙が彼で中身がMillerなんて何と贅沢な作品なんだ。

Millerの画はこの当時は、しっかりとしているな。ちゃんとデッサンが出来ている。最近の彼の画とは大違いだ。ただし、彼の描くSPIDER-MANはカッチョ良くない。どちらかと言うと、DitkoチックなSPIDEYだね。

粗筋から。読んでいない前号から続いていて、マフィアMaggiaを率いるMasked Marauderが、銀行を襲った後に、ニューヨークをMaggiaに渡すか、水爆を落すかどちらかを市長に選択させる。DAREDEVILと前号で視力を失ったSPIDER-MAN がその計画を阻止する。それも束の間、CarrionがPeter Parkerの命を狙う。

Spec 27号はCarrionの初登場号のようだ。こいつ気持ち悪い。しかし、Spec 29号へと続く戦いを読みたい気がしてならない。まんまとMantloのCliff Hanger(続きを知りたくてワクワクさせるような絶体絶命のピンチ)に引っかかってしまった。

それから、WHITE TIGERも登場する。このキャラクターBLACK PANTHERと被り過ぎてて駄目なのかな。どうもMarvelはキャラを無駄遣いし過ぎ。

次に気に入った台詞やシーンを紹介。結構Mantloの話の展開は遅い。その分結構心の葛藤等にページを費やしている。例えば、視力を失ったSPIDER-MANが自暴自棄になってしまうシーンがある。それを見た(感じた)盲目のヒーローDAREDEVILの台詞、”I can imagine what he’s going through.”

視力を失ったSPIDER-MANが何故だかわかんないが、DAREDEVILと同じように視力に代わる特殊な感覚を得ちゃうのが笑える。特殊能力の説明が面白い。警察官が自分を捕まえようと迫ってくるのを感じ、”It’s like having a TV cop show translated into braille!” brailleは元々人の名前でそれが点字の語源になったと聞いたことがある。

ちょっと気が利いていると思ったのはSpec 28号の副題、”Ashes to Ashes”。ニューヨークを水爆で灰にするというのと、触ったら何でも灰になってしまうCarrionの能力をかけている。

しまった。最初に28号を読んでしまった。ま、27号も前号から続いているからしょうがないか。

本編とは関係ないのだが、1978年当時の広告にチャーリズ・エンジェルのCheryl Ruddのポスターがあった。懐かしい。
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