2020/10/20

しまった久し振りのハズレ籤、1987年のWeb of SPIDER-MAN Ann 3号  アメコミ タイムマシーン

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Web of SPIDER-MAN Annual 2号を飛ばして3号を短く紹介。購入動機は大好きな画家Charles Vessが表紙を描くSPIDER-MAN を読みたかったら。

ところがである。まずおもて表紙がVessじゃない。見てすぐガックリ。しかし、失望はそれだけじゃなかった。中身に話はなく、Peterや周辺を取り巻く人物の紹介。そしてさらに酷いのは、過去の忘れ去られた悪人共の紹介に全てのページが費やされたこと。は?SPIDER-MAN関連のComic Bookで久し振りにお金をドブに捨てた気分を味わった。

救いは、添付の画像の通り裏表紙はVessの作品だったこと。Vessの画は良いんだよ。だんだん彼が描いた長編Graphic Novel、Sprits of the Earthの画風に近づいている。因みにこのGNは凄く好き。

それから、中の表紙にBob Laytonの画が載っていたことか。これも結構良い感じ。

それだけ。寂しい。
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2020/10/11

Vessの表紙を堪能、1985年のWeb of SPIDER-MAN Ann 1号  アメコミ タイムマシーン

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大好きな画家Charles Vessが表紙を描くSPIDER-MAN がまだあったようなので、まとめて購入。1冊ずつレビュー予定。まずはWeb of SPIDER-MAN Annual 1号。Vessの画は本当に良いな。この表紙なんて1回限りの使い捨て悪人をVessに描かせている。勿体ない。だけど、ちゃんとした美術品レベルの画になっちゃうんだよね。もう1回SPIDER-MAN描いて欲しいな。短編でも良いから。

筋書きをAnn Nocenti、画をTony Salmonsが担当。Salmonsは知らなかったけど、大ベテランの画家らしい。インクも自分で入れている。デッサンがしっかりしている印象。80年代半ばなのにコマ割りは結構大き目。それをしっかり活かしたアクションシーンが印象的。好きなコマは銃弾を使い尽させるため、左から右に飛ぶSPIDER-MANのシーン。人物描写はベテランらしいオーソドックスな方法。Peterの画なんかRomita Sr.へのHomageな素晴らしい出来。

粗筋。空き巣が入った宝石商。目撃したSPIDER-MANはそれを止めようとする。犯人はロボットの群れ。さらに合体して1体のロボットに変身。神経が壊死していく病気にかかった黒幕である少年と知り合いになったPeter Parker。そして少年を利用してひと儲け企むケチな詐欺師も揃ったところで物語は佳境に向かう。

12ページも使って、この使い捨て悪人との戦いが描かれている。勿体ない。SPIDER-MANの悪人なんて沢山いるのにな。

決して全体の話は悪くない。天才少年と隣人とのロマンス何か応援しちゃったよ。こんな少年がマシンガンとかミニミサイルまで搭載されたロボットを作れるかよと思ったが、インターネットで情報はいくらでも手に入る現代ではもしかして可能かもしれないなとも思える。

ロボットを作った悪人に対してのPeterの台詞。”Too bad the guy’s a thief. ‘Cause I sure am jealous of the mind made this.” 犯人でさえ思い遣るPeterの気持ちがこもった台詞が好き。それから、この間紹介したASM 290号でも描かれているが、SPIDER-MANとしての人生ではない、Peter自信の人生が空虚であるという解釈がここでも使われているのが興味深い。

このケチな詐欺師。ちょっと面白いのは、人格が次々と変化していくところか。演劇のクラスを受講していたようだ。竹中直人の笑いながら怒るオジサンを思い出した。
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2020/10/4

SPIDER-MANもSentinelと戦ったことがある、1990年のAmazing SPIDER-MAN 329号、1987年290号  アメコミ タイムマシーン

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Acts of Vengeance (AoV)の締め括り的話 1990年のAmazing SPIDER-MAN (“ASM”) 329号、時を3年遡った290号をレビュー。

筋書きをDavid Michelinie、ASM 329号の画をEric Larsen、インクをAndy Mushynskyが290号の画をJohn Romita Jr. (“JRJR”)、インクをVince Collettaがそれぞれ担当。添付画像はインパクトのあるLarsenが描いた329号の表紙。

お次は粗筋。329号。正体不明の力はSPIDER-MANに残ったまま。Sebastian Shawが彼を倒すべく立ち上がる。またShawが開発中のSentinelを邪神Lokiが悪戯し3体を1体に合体させた。290号ではPeterがSPIDER-MANであることを再度受け入れたものの、Peter個人の人生には何もないことに気付く。

気に入った台詞、シーン等を紹介。AoVにSPIDER-MANを巻き込んだお陰でPeter Parkerとしての話がなおざりになった感はあるな。そんな中、これまで、PeterがSPIDER-MANとして外に出ることにビクビクしていたMary Jane (“MJ”)が、気分転換に外に出ておいでよとお尻を押すシーンが結構好き。これだよね。彼女との結婚がなかったことにされているが、ちゃんとした人なら結婚していたとしても面白い話は書けるはず。

最後に力を失ったPeterの台詞。”With all that power, I could have stopped Khadafi, (or) ended apartheid.” 2020年の今、カダフィ大佐は既にこの世にいないし、アパルトヘイトも表面的には廃絶された。Peterのこの言い回しはこの当時だからこその使い方だ。

ASM290号。アクションはあるにはあるが、大したことはない。しかし、この当時のJRJRの画が非常に良い。一番好きかもしれない。丁度X-MENの画を終えた後で脂がのっている時代。インクがCollettaというのもプラスだな。そして、優しいMJの表情が凄く良い。もう一つ、SPIDER-MANのコスチュームに着替えるシーンや子供を人質に取った悪人と対峙するSPIDER-MANのシーンも良いかな。Peterの髪の毛が何故か長いのはご愛嬌。

ニューヨーク市長を暴漢から救ったSPIDER-MANへの市長の言葉と居合わせた天敵J Jonah Jameson (“JJJ”)の台詞。”JJJ will print this incident including the city’s debt of gratitude to you, SPIDER-MAN in the Daily Bugle, won’t you, Jonah?” “With pleasure.”作り笑いを浮かべたJJJの表情が素晴らしい。

大切なことを一つ忘れてた。この号のクライマックスは最終ページだった。気になったら検索してね。

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2020/9/27

NEW MUTANTS解散の危機、1985年のNEW MUTANTS 39号、40号  アメコミ タイムマシーン

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引き続き昔のThe NEW MUTANTS (“NM”)を読み続けている。今回は39号、40号をレビュー。

筋書をChris Claremont、39号の画をKeith Pollard、インクをDell Barras 、40号の画をJackson Guice、インクをKyle Bakerがそれぞれ担当。添付画像は39号の表紙で、Arthur Adamsの作品。

Pollardはその昔SPIDER-MANやTHORを描いていた。昔ながらの作風のアーティスト。それ程好みではないのだが、NMのメンバーがHellionsの一員になり全体の集合写真を撮影した1ページが良い。Emma Frostの力でBeyonderとの戦いでのトラウマが取り除かれたが、生気を失ったNMのメンバーとHellionsの活き活きとした表情を描き分けている。もう一コマDaniの下から上に見上げるカットがベテランの実力を見せつけていて凄い。

一方のGuice。今回も凄い画を描いている。AVENGERSとの戦闘シーンは数ページに渡り息も尽かさぬアクションの連続を完璧にこなしている。

粗筋はざっとこんな感じ。NMのほとんどのメンバーはHellionsと合流した。そこで、漸く彼らは生気を取り戻す。一方取り残されたMagnetoはNMの面々をEmmaに引き渡したのは、実はEmpathと裏で糸を引くEmmaのお陰であることを突き止めた。一方Emmaは警察に通報。警察はAVENGERSに支援を求めた。

Empathは嫌な奴であるばかりか、女子ロッカールームに堂々と乗り込む変態野郎だったのがおかしいかな。

NM 39号。NMの窮状を自分自身の手で救えなかったMagnetoが酒に走ったのが彼らしくない。常に自分の力に自信を持っている彼が酒に頼るかな。

続いてNM 40号。笑っちゃうのはAVENGERSが彼等の移動用の飛行機Quinjetに乗り込む前に飛行機を乗り継いでいるところ。そんなことをしている間に悪人が逃げちゃうでしょう。そして、基地のあるニューヨークかEmmaのいるマサチューセッツ州は目と鼻の先。車で向かった方が速くないか?

NamorのMagnetoに対する台詞。”Now mutant, you are in my element.” Elementは水を指している。自分自身もミュータントなはずなのだが、Magnetoをミュータント扱いとは…。この設定は暫く使われてなかったのか?

CAPTAIN AMERICAがこれまでも悪人をAVENGERSに迎え入れていることを例に挙げ、   Magnetoの過去の所業に目をつむり更生した彼を受け入れた後半の台詞が良かった。(長いから原文は書かないけど。)

それから、最後のEmmaの台詞。”I concede you this victory. But the dice will roll again.”如何にも悪人らしい。潔いようで潔くない。
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2020/9/22

SternはKingsleyを使い倒している、1980年のSpectacular SPIDER-MAN 47号、48号  アメコミ タイムマシーン

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調べてみたらまだまだRoger SternのSPIDER-MANがあったので、買ってみた。1980年のSpectacular SPIDER-MAN (“Spec”) 47号、48号をレビュー。

筋書きをRoger Stern、画をMarie Severin、47号のインクをBruce Pattersonがそれぞれ担当。添付画像は47号のものを採用。Al Milgromの作品。Prowlerの放つ鋭利な刃物がカッチョ良い。実は中身のアクションより断然表紙のこの姿が良い。Severinの画はアクションはともかく、女性の画が活き活きしていて素敵だった。48号の表紙はFrank Millerの作品だが、もう一歩だった。

筋書をサラッと紹介。ファッション業界のデザイナー宅に強盗が入る。警察はSPIDER-MANを疑う。一方、彼は現場近くの壁の傷からProwlerを疑う。しかし、Prowler正体HobbieはProwlerとしての活動を休止している。(彼が誰なのかはそれほど重要ではない。)

気に入った台詞、シーン等を順不同で紹介。ちょっと面白い表現があったのでこちらから。今回の事件の黒幕Belladonnaの毒ガスにより気を失ったProwlerを見たSPIDER-MANの一言。”The Prowler is on the ropes already.” ちょっと考えればわかるけど、ボクシングから来た表現だね。ノックアウト寸前みたいな感じか。

もう一つBelladonnaの台詞。”I’m certain your demise will not cause too much mourning.”悪人らしく辛辣な一言。悪評が先行するSPIDER-MANの死を悲しむ人はいない。

次にSpec 48号。話としてはこっちの方が面白い。力の限りBelladonnaの罠から抜け出しみたら、彼女はビデオモニターに映った姿だった。1960年代のテレビシリーズみたいだ。真犯人に中々辿りつかない。

また、BelladonnaをDesireeと思い込んだSPIDER-MANを姉だか妹のBelladonnaが上手くRodrick Kingsleyの元へ誘い出したのは流石。悪い奴は知恵がないとね。しかし、こんなに頭が回るんだったら、Kingsleyの悪巧みで姉妹の商売が傾いちゃうのはどうかな。真っ当な商売で成功できるんじゃないかな。それを言ったらアメコミの悪人の頭が良い方の奴らはみんなそうだな。

それにしてもSternはKingsleyを使い倒しているな。しかしこの当時の彼は、ただの情けないチンピラデザイナーだった。後にそんな彼をHobgoblinに仕立て上げるとは。
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2020/9/6

Guiceに対する評価が変った、1986年のNEW MUTANTS 46号、47号  アメコミ タイムマシーン

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手に入った順に読んでいるThe NEW MUTANTS (“NM”)レビュー。今回は46号、47号をレビュー。

筋書をChris Claremont、46号の画をJackson Guice、インクをKyle Baker。添付画像は46号の表紙で、Barry Windsor Smithの作品。43号の構図を前回褒めたんだけど、人数が増しても良い構図で描くな。ただし、Kittyの画だけ好きじゃない。

一方、中身を描いているGuice。X-FACTORの最初の方は彼の画だった。その頃の彼の画はもう一歩ピンと来なかったが。今回のNMの画は非常に良い。インクのBakerとの相性が良いんだろう。Guiceへの評価鰻登り。

丁度この話は1986年のX-MENを中心としたイベントMutant MassacreでMorlocksがMaraudersに襲われX-MENが助けに行った直後の話になる。傷ついたMorlocksの面々を介護する懸命の努力をするNM達だが、どうも力不足。そんな時にニューヨークに住むShanの兄弟達との連絡が途絶えた。後半は忘却界と過去とを行ったり来たりしながらMagusから逃げるNM達。

この頃から、MagnetoとNMの面々との間には大きな溝が出来ているのが印象的。そんなMagnetoのRobertoに対する叱責。”DaCosta, had that module been damaged, your carelessness would have cost lives.” 高校ぐらいで勉強する仮定法過去だね。それから、名前じゃなくて苗字で呼ぶところもポイントかな。

後半でWarlockの父Magusの襲撃に会うのだが、この辺の息も尽かさぬ展開はアメコミならでは。前半は退屈だったが、後半は結構楽しめた。

過去は何と1300年頃のスコットランドにタイムスリップ。スコットランド出身のRhaneが歴史上のスコットランドの英雄Robert the Bruceと親交を深めるのが印象的。日本では鎌倉時代末期。

Robertoが単身Illyanaの救出に向かったことに対するRobertoのコメントとそれに対するIllyanaの応え。R ”I’d have done the same for any new mutant.” I “What mattes chum…is that you did it for me.” 何か十代の青春テレビドラマみたいな台詞がキュンと来るね。
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2020/8/30

DAREDEVIL自己認識の危機の克服、1996年の348号〜350号  アメコミ タイムマシーン

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NEW MUTANTSに飽きてきたので、昔アメコミ仲間から推薦されたDAREDEVIL(“DD”)の348号〜350号をレビュー。

粗筋をJ.M. Demattais、Ivan Valez, Jr.、画をCary Nord、Ron Wagner、インクをBill Rainhold、Al Williamsonがそれぞれ担当。Demattaisは、昔SPIDER-MANを担当していたね。ゲストペンシラーのNordの作品を検索してみたけど、えらく上手いな。まだ、この1996年当時の画はまだ発展途上段階だったんだな。350号のWagnerより好き。

これまでの経緯はわからないが、娼婦を死に追いやった記憶を拭い切れず、抜け殻のような状態のMatt Murdock。昔からの仲間、Karen PageやFoggy Nelsonでさえ手に負えない。その彼の前にMattの師匠Stickが現れる。

気に入った台詞やシーンを紹介。DDの正体を知っていたKarenに対して怒りをぶつけたFoggyの台詞。)K ”I thought you hated me.” F “You need me now. Matt needs me. I’ll hate you later.” Foggyの優しさ全開のこの台詞は大好き。

Mattの頭の中で起こっている出来事なのか、実際の出来事なのかがちょっとわからなかった部分もある。349号では、Stickが突然DDの視界から消えてさらに何だかわかんない。盲目なので視界ではないが、彼の特殊なレーダーからStickが消えた。と思ったらまた現れる。そんな時のMattのモノローグは詩的だ。”How do I track a mystic warrior dancing through shadows before I was born.

349号でちょっと好きなのはMattがKarenにキスしようとするが、拒まれたこと。騙されていたのだから当然なのだが、漫画だからと言ってそれですんだら現実的でなくなる。そして、この拒絶が伏線で、350号で上手いこと収まるのが良いな。

350号では娼婦の死にも向き合う。彼女の元同僚の娼婦Donna。彼女はもし5千ドルが手元にあったら、ニューヨークから出ていくみたいなことをMattに嘯く。Mattが自分の気持ちに向き合い自分を取り戻した最後には、彼女の手元に5千ドルが届けられている。ここも素敵だ。

MattがDDとして戦った悪党についてのStickのコメントも良い。”Believe it or not, most heartless and cruel of them are capable of acts of decency and kindness.” どんな悪党だって、時に立派な振る舞いや親切心をみせることだってあるみたいな感じ。

出だしから、Matt、Karen、Foggyとコアの3人が登場して大満足。特に350号は読み応えがあった。NetflixのDDシリーズが3シーズンで終わりなのが本当に残念。この1996年のDDを読んで改めて思ったね。後半Foggyが登場しないのはちょいと寂しかった。

この時期MarvelはMalibu Comicsを買収していてその宣伝がMarvel各誌で行われているのが懐かしい。Malibuのキャラはいつの間にか消えちゃった。
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2020/8/9

ギャング抗争フィナーレ、1986年のAmazing SPIDER-MAN 287号、288号  アメコミ タイムマシーン

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1986年のギャング抗争の最終回、Amazing SPIDER-MAN (“ASM”) 287号、288号をレビュー。

筋書きをJim Owsley、287号の画をEric Larsen、インクをArt Nicholas、288号の画をAlan Kupperberg、インクをJim Fernがそれぞれ担当。添付画像はASM 287号の表紙。Kyle Bakerによるもの。この人PLASTIC MANで有名な人らしい。Marvelだと、DEADPOOL。Deodato風な画を描く。もっとMarvelに作品を遺してほしかった。288号のSteve Geigerの表紙も非常に良かった。

粗筋。Kingpinの帰還の情報はギャングだけでなく、彼を憎むDAREDEVIL(“DD”)の元にも届く。SPIDER-MANは彼を倒そうと企てるが、DDに一杯喰わされる。そしてKingpinは街で2つの計画を実行に移す。

気に入った台詞、シーン等を紹介。DDが一騒ぎ起こしてSPIDER-MANを引き付け、Kingpinを無事ニューヨークに戻したことに対する見解。”We’ll nail him (Kingpinのこと) one day. But it’s got to be legal. Or it means nothing.” 法律家の彼らしい台詞でカッチョ良い。

HobgoblinがThe Roseを裏切っちゃうのも良いのだが、彼が情報を手土産代わりにKingpinにすり寄るのが良いな。また、土産であるThe Roseの正体をKingpinが既に知っているのも良し。

Hobgoblinの正体はこの号を読めば、Rodrick Kingsleyだとわかるのは収穫。(正体知っているから成程ねとなるのだが。)Mary Janeが実はHobgoblinの正体に近づいていたのも良い伏線だな。使われなかったとしても。

続いてASM 288号。笑ったのは、Black CatとMary Jane (“MJ”)の喧嘩。MJのCatの新しい髪型に対する皮肉。”Nice haircut. You use gardening shears or sharp rock.” 前者は演芸用の裁ちばさみ、後者はもっと原始的な石のナイフ。この1年後にPeterとMJは結ばれるわけだが、二人の関係はまだしっかり固まっていない。

結局SPIDER-MANはDDに良いように使われ、Kingpinにも利用され何だかなな終わり方。Kingpinの台詞。”You face an undefeatable foe, SPIDER-MAN. Accept it as others have.”その後、DDにも辛辣な台詞を投げつけ、勝者感を印象付けている。

気に喰わないのは、インクのNicholasだな。折角のLarsenの画がベターっとした仕上がりにされ、迫力不足。286号の画も途中からグタグタになったし。

もう一つ、Peter癇癪を起してタクシーのドアを蹴落としちゃうシーン。彼らしくない無分別な態度はいかがなものか。
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2020/8/2

ギャング抗争継続中、1986年のAmazing SPIDER-MAN 285号、286号  アメコミ タイムマシーン

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1986年のギャング抗争、Amazing SPIDER-MAN (“ASM”) 285号、286号をレビュー。

筋書きをTom DefalcoとJim Owsley、画をAlan Kupperberg、インクをJim FernとArt Nicholasがそれぞれ担当。添付画像はASM 285号の表紙。Mike Zeckによるもの。Zeckと言えばPUNSHERっていう期待値が定着しちゃった後の作品。得意な画だけに大迫力。構図が凄いんだな。

次に粗筋。前号レストランでThe Arrangerに襲われたHammerhead。彼は同じギャングのRoseに近づき、反撃を企てる。The Roseは別の考えがあるらしい。一方この号からPUNISHERが本格参戦。SPIDER-MANが必死に止めるが意にも介さない。

気に入った台詞、シーン等を紹介。The RoseのHammerheadに批評。”That man is stuck in an Edward G Robinson’s film.” オイラは知らなかったが、Robinsonと言えばギャング映画に何本も出ていた俳優。(詳しくはWikiを読んで。)要は昔ながらの手法に拘り新しいギャングのあり方を学ばないことを皮肉っている。

ギャングを撲滅するためなら関係ない人間が巻き添えになってもしょうがないというPUNISHERのやり方に対するSPIDER-MANの批判とPUNISHERの応え。”What’s the difference between you and them?” “The difference is I’m right and they are dead!” 彼らしい。

SPIDER-MANの蜘蛛糸を外すためコスチュームの袖を切り取ったPUNISHER。次のコマから片方の袖がない彼に笑った。

続いてASM 286号。偶然知り合った女性の質問とThe RoseことRichardの応え。”Have you ever had anyone killed?” “No one who didn’t deserve it.” Richardの応えは実は人の生き死にを彼が決めていて凄く傲慢。Kupperbergの描く彼の表情も病的。それでその女性が納得しちゃうのもな。しかし、この台詞は最終2ページの伏線。Richardは正当化して何の罪もない警官を殺してしまう。この苦い終わりが好き。

残念なのはインクが途中から替わった途端に品質が落ちたこと。非常に良いシーンなのに。

もう一つ話として面白い点。Kingpinの妻で、Richardの妻が薬漬けで記憶がないこと。Richardは知らない。恐らくThe Arrangerの差し金だろう。

PUNISHERの放った毒ガスでSPIDER-MANがホームレースの人と枕を並べて寝ていたシーンも好きかな。
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2020/7/26

DaniとSamにスポットライトを当てた、1985年のNEW MUTANTS 41号、42号  アメコミ タイムマシーン

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筋書をChris Claremont、画をJackson Guice、41号のインクをTerry Austinが42号のインクをKyle Bakerがそれぞれ担当。添付画像は42号の表紙で、Barry Windsor Smithの作品。この頃のSmithは結構Marvelの作品に画を描いていた。優しい画を描く人だね。今回感心したのはBakerのインク。42号の話のようにアクションより人と人との繋がりがメインの場合は彼のインクの方が映える。

粗筋から。ValkyrieとなったDaniは故郷であるコロラドの町へ帰郷していた。そこで出会ったのは幼馴染みのPat。彼は自動車事故で瀕死の重傷。42号ではSamが故郷に帰る。その当時恋人同士であったLila Chenyを連れて。

残念なのはPatとDaniの間で起こった感情のもつれの原因を知らないこと。もしくは読んだのだが、忘れてしまったこと。Daniの幻影を映し出す能力で、PatがDaniを愛していると同時に憎んでいる二つの感情を抱いていること。凄く良いシーンで好きなのだが、過去がわかっているともっと感情移入できるんだけどね。

Daniがモールで買った赤いドレスがPatの事故で汚れ、破れてしまったことを現在のPatとDaniの関係に例えている台詞。”The stains can be cleaned. The rips repaired maybe good as new. What about us?”

死神との対決の中でPatとDaniは和解するのだが、話はハッピーエンドで終わらない。だからこそ、この話は良い話になるんだよね。ヒーローがいつも勝つとは限らない。苦い終わり方でないと作り話でも信憑性がなくなる。Daniにとって救いなのは優しい両親がいること。

一方のSamは父親を亡くしているものの母親は健在。漫画でよくある独り言を母親が聞いてそれに対して答えるシーンあり。普通そんなに独り言は言わない。

発見したのは、当時のNMで最年少メンバーはRobertoだったこと。Rhane、やDougより若いんだ。へー。

Samの弟Joshの歌声がDAZZLERに力を与えるシーンがこの話のクライマックスなのだが、せめてそのシーンはもう少し大きなコマで表現してほしかった。

気が利いている台詞は冒頭のアクションシーン。敵の飛行機を撃破したAmaraを飛びながら受け止め、発したSamの台詞。”Sweetheart, you think ah’d let you down?” 気持ちを踏みにじるみたいな時に使う、let down。文字通り彼女を地面に落としてしまうという意味と掛けている。
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