2021/4/11

生誕35周年記念号のVenom篇、1992年のAmazing SPIDER-MAN 374、375号  アメコミ タイムマシーン

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1992年のAmazing SPIDER-MAN (ASM)、Venom篇をレビュー。374号、375号について。

筋書きは今回もDavid Michelinie、画をMark Bagley、インクをRandy Emberlinが担当。添付画像は当然ASM30周年記念の375号の表紙。背景は金色でキラキラしているのだがスキャナーで撮り込むと何かピンと来ない色になっちゃう。

粗筋から。子供の頃別れたPeterの両親(?)との関係が修復される中、彼らはVenomに誘拐された。SPIDER-MANは行方を探すためVenomことEddie Brockの過去を新聞社で探り彼に別れた妻がいることを知る。

気に入ったシーンや台詞等を紹介。まず、Venomの何だか凄い怖い台詞。”We could kiss his beating heart just before we devour it.” 当初は単にSPIDER-MANへの歪んだ復讐心だけだったのに、異常な殺人鬼になっちゃったVenom。

Peterの両親にスケートを誘われたMay伯母さんの応え。”I have enough trouble trying to balance household budget. 氷上で体勢を保つのと家計の収支を均衡させるを掛けている。こういう言葉のあやが英語の面白いところ。

ASM 374号の後半部分はアクションまたアクション。見せてくれた。残念なのはSPIDER-MANが戦いのイニシアチブを取れなかったところかな。

続いて375号。SPIDER-MAN誕生35周年記念号で分厚い。残念なのはオマケの話が全然面白くないところ。そりゃそうだわな。限られたページ数でぐっとくるような話作れって方が無理がある。

PeterがSPIDER-MANであることを両親(?)は知らないわけだが、それにVenomが驚くだけでも楽しいが、その後の台詞。”We won’t tell you, either. It would only break your hearts.”もうVenomにとってSPIDER-MANは悪の塊。だからこそこんな台詞が出て来る。

中盤でJ Jonah Jamesonが雇ったWild PackがVenomを倒しに来るわけだが、この辺はページ数稼ぎだな。正直SPIDER-MANとの一騎打ちのはずが興醒め。

元奥さんのEddieに対する台詞が良い。”You’re what you chose to be, Eddie.” これって別にVenomだけじゃなくて、一般的に当てはまるケースは多い。ちょっと良い言葉だな。

最後はお互い干渉しないという紳士協定を結んで終わるところは解せないな。SPIDER-MANが憎いだけで一般人には無害。しかしそれは原則で、脱獄するために看守は殺しちゃうので、放っておいたら何しでかすかわからない。
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2021/4/4

何のためのSpider-Senseなんだ、1992年Spider Slayers篇、Amazing SPIDER-MAN 372、373号  アメコミ タイムマシーン

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1992年のAmazing SPIDER-MAN (ASM)、Spider Slayers篇の最終話をレビュー。372号、373号について。

筋書きは今回もDavid Michelinie、画をMark Bagley、インクをRandy Emberlinが担当。添付画像は373号の表紙を使用。彩色が良いのかなー。何か惹かれる表紙。

粗筋から。Peterの両親(?)がFBIの局員により連れ去られた。それを追うPeterだが、蜘蛛殺しロボット軍団に行く手を遮られる。Black Catの助けもあり、逃れるのだが、両親とPeterの命は風前の灯。

気に入ったシーンや台詞等を紹介。その前に前号で出た巨大ロボットが複数の人物により操縦されていたと思ったが違った。操縦者は多重人格だった。ちょっと意外だったのでここに書き残しておく。多重人格者同士が争い結局自滅する辺りは、最初の頃のSpider SlayerがJamesonとSmythe博士の仲違いで自滅するのをなぞらえている感じがする。

ちょっとBlack Catのコスチュームがセクシーすぎる。良い子達が読んでいるのに。

オマケの話。突然現れた両親に関し納得出来ていないPeterに対して、死に別れた父親がいるFlashがお互い大人として向き合うチャンスだと諭している。Milgromの筋書が良いな。画がもう一歩なのが残念。

続いてASM 373号。前月のcliff hunger、食肉加工場でPeterが食肉の表面を焼くオーブンへと送り込むベルトコンベアーに載せられるシーン。1960年代のバットマン的展開だね。

悪いFBI局員は実は二重スパイだったわけだが、事件解決後にそれを揉み消そうと、本物のFBI局員が現れるのも面白い。また、Peterがそれを逆手にとって取引するのも良いな。

二重スパイを殴る時のPeterの台詞。”I’d have trouble pulling my punches against this slimeball.”生身の人間に普段は力を抜いて殴っていることが察せられる台詞。両親の命を危険に晒した悪人に対する怒りも感じる。

ちょっと気に喰わない点が二つ。出だしで表紙の色が良いと褒めたのだが、中身の色がもう一歩。サイボーグ化したSmytheの身体が肌色なのはどうか。強そうじゃないんだよね。

もう一つ、Smytheの秘密基地に潜入した際、突然彼とその部下に囲まれたSPIDER-MAN。ちょっと待て、何のためのSpider-senseなんだ。虎穴に入る前にわかるのがこの力でしょう。
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2021/3/21

Peter Davidの種明かし篇は見どころが沢山、1987年のSpectacular SPIDER-MAN 128〜129号  アメコミ タイムマシーン

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1987年のSpectacular SPIDER-MAN (Spec)、Foreigner篇をレビュー。128号〜129号について。これは買いそびれたAmazing SPIDER-MAN (ASM) 54LRを急いで読みたかったので一緒に買ったもの。

筋書きは今回もPeter David、画をAlan Kuperbergが担当。添付画像は128号の表紙を使用。Kuperbergは上手いんだか下手なんだかわかんない。良いコマもあるのだが、誰を描いているのかわからないコマもあって戸惑う。それから、Silver SableとBlack Catとの区別が付かないのもなにだな。これはKuperbergだけの責任ではない。

まずは粗筋から。Foreignerにアパートを爆破され激怒するBlack Cat。SPIDER-MANも彼に殺人犯の濡れ衣を着せられる。Silver SableはJ Jonah Jameson (“JJJ”)に雇われ、SPIDER-MANを捕らえようとする。

気に入ったシーンや台詞等を紹介。悪人のコスチュームを作り、Foreignerに譲渡した若者に対するSPIDER-MANの質問とその応え。”Where can I find Foreigner?” “In a record store?” 今の若い人には二重にわかんないだろうな。これは悪人と1970年代から80年代に一世を風靡したバンド名を掛けている洒落。ダウンロードがない昔、音楽はレコードから聴いた。ちょうどこの頃はCDが出始めの年代だね。

Spec 128号の表紙にあるようにDAREDEVILがちょこッと出て来る。濡れ衣を着せられた彼を弁護すると提案する。しかしあっけなく断られ、DDも敢えて深追いしない。そんな彼の台詞”Peter and I have changed, perhaps neither of us for the better.”後半部分に前途に悲観的な彼の心が伺える。アメリカ人っぽくないね。

最近のASMに再度現れたSin-eaterがこの当時のSPIDER-MANを冤罪から救う手助けを行ったのは興味深い。

居所を躍起になって探しているSPIDER-MANを後目にBlack CatはForeignerをやすやすと見つけるのには笑える。そしてどうも電話越しにPeterを貶しているのは何故か。種明かし篇は次の129号。

Spec 129号には見どころが結構沢山ある。まずはFlashがBetty Brantを心配してPeterに助けを求めたことで、Black Catを取り逃がしてしまう。その時にPeterは”Why me?”と独り言ちるのだが、場面展開後の警察署でもこの台詞が使われる。Davidは本当に話の進め方上手だな。

Silver Sableが129号で急に仕事を放り投げるのは解せない。ただしちゃっかり経費を差し引いてJJJから貰った前金を返却するのは笑える。

Foreignerが実は強いっていう設定は結構良い。そして催眠術の名手なんだね。そして最後のサゲ(オチ)Silver Sableと元々夫婦ってのにはやられた。ギャフン級。

種明かしはそれだけじゃない。そもそも今回の事件Foreignerが仕掛けたのだが、Black CatもForeignerとSPIDER-MANに一泡喰わせようと仕組んでいたことがわかる。おもろい。だけど、焼け木杭に火が付いてSPIDER-MANに再度未練が出てきたこともわかり、ちょっと良い感じ。1987年と言えばちょうどMary JaneとPeterが結婚する年であり、それを盛り上げるための伏線だったりするんだよね。
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2021/3/7

Black CatとMary Janeの女同士の戦い、1992年のAmazing SPIDER-MAN 370、371号  アメコミ タイムマシーン

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引き続き1992年のAmazing SPIDER-MAN (ASM)のSpider Slayers篇をレビュー。中盤の 370号、371号について。

筋書きをDavid Michelinie、画をMark Bagley、インクをRandy Emberlinが担当。添付画像は370号の表紙を使用。Scorpionとの戦いの図。BagleyとEmberlinによるもの。

粗筋をサラッとお浚い。Tinkererのアジト前でSPIDER-MANは、ScorpionとAmoeba型ロボットと一戦を交える。次の号ではAmoeba型ロボットのそもそもの製作者Strommの弟子が服役している施設に出向いたSPIDER-MANとBlack Catが巨大ロボットと戦う。

気に入ったシーンや台詞等を書き綴る。何もせずにいることに嫌気がさしたBlack Catが復活したのは必然か、偶然か。個人的にこのキャラが好きなので嬉しい。また、彼女がSPIDER-MANを助けるべくリーダーシップを発揮するシーンはさらに好印象。Scorpionの尻尾の電流でAmoeba型ロボットを仕留め、さらにScorpionも電流が逆流して一石二鳥の図ね。

当たり前なんだけど、あくまで悪役の中心はロボット軍団で、前回のElectroや今回のScorpionは端役なのは残念だね。

オマケの話での、Ben伯父さんの墓前で死んだ彼にPeterの明晰な頭脳を誇らしい気持ちでMay伯母さんが語った台詞が一番良かった。”He (Peterのこと) had Richard and Mary’s intellect that was sure. But Ben, he had your heart.”

続いてASM 371号。Black Catのアクションシーンに1ページまるまる使われている。眼福。Bagleyの描く彼女は凄く良いな。

新しいコスチュームを見せびらかしに来たBlack Catにお冠なMary Janeに対するBlack Catの台詞。”Looks like I’m not the only cat around here!” 女性同士の喧嘩をcat fightというがそんなニュアンスがこの台詞に込められている。

Peterがワザとなのか、突然現れた両親に過去の出来事を話し、両親と思われる人物のボロを引き出しているシーンが良いな。Michelinie初めからこの両親が怪しいことを匂わせている。
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2021/2/28

日本の二人の作家が挙げた最高の美徳、1992年のAmazing SPIDER-MAN 368、369号  アメコミ タイムマシーン

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新しいアメコミの到着が遅い中、別の小売Milehighのお得なセールで買った1992年のAmazing SPIDER-MAN (ASM) 368号、369号をレビュー。

筋書きをDavid Michelinie、画をMark Bagley、インクをRandy Emberlinが担当。添付画像は369号の表紙を採用。BagleyとEmberlinによるもの。Electro、Spider Slayerとの対決は迫力がある。

次に粗筋。死んだはずのPeterの両親突然現れた。Peterは戸惑っている。そんな彼の前にSPIDER-MANの命を狙うロボット軍団が現れる。ASM 369号ではロボット軍団に加え、刑務所を出たばかりのElectroも街で大暴れ。

気に入ったシーンや台詞等を順不同で紹介。つい先日石原慎太郎の本の宣伝で読んだが、彼と三島由紀夫が最高の美徳とはという質問に対し期せずして同じ見解を示した。それが「自己犠牲」。まさにそれを具現化するかのように、ロボットから自分を助けてくれた一般人を助けるべく、SPIDER-MAN が身を賭して戦うシーンが、ASM 368号のハイライトかな。

ASM 368号のSPIDER-MANの独り言。”I’ve gotta find time to work adamantium into my webbing formula! Assuming of course I live that long.”彼の放った蜘蛛糸がロボットに簡単に切られたことに対して言っているのだが、よく考えると無茶を言ってる感が楽しい。

オマケの話では、彼の両親の話を新聞で独占取材させてほしいとPeterに依頼するJ Jonah Jamesonの話が載っている。相変わらずのJJJ節も面白いし。Peterに自分の非礼を詫びる彼が珍しいと感心させて、実は裏で取材を進める彼の狡猾さも楽しめ悪くなかった。

ASM 369号。この時点でも別れたBlack CatとPeterそして、結婚相手のMary Janeとの変な関係が続いている。Black Catとしての活動停止中のFeliciaへのPeterの台詞と、それに対するFeliciaのモノローグ。”There’s nothing you can do.” “That’s the last time you’ll say that to me.” そもそも最初のPeterの台詞が失礼なのだが、Feliciaの台詞が不敵で良いな。その後に彼女は何かをTinkererから手に入れるシーンもあり、今後の展開に期待ができる。

また、Peterはこのロボット軍団を陰で操っているのがTinkererだと疑っている一方で、Feliciaが彼と取引している対比も良いな。

それにしても、この当時のASMは非常に面白いな。X-MENを主に追っていたけど、ASMも守備範囲に入れとくべきだった。しなかったお陰で今それを堪能できるのだから怪我の功名か。

オマケの話。刑務所でPeter両親が出現したことを聞いたHarry。彼が拘束具を破壊するシーンと、最後にそのニュースを今後に活かすことを想像し笑うシーンが良いね。
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2021/1/17

Mary Janeはこの頃から戦士だった。1990年のAmazing SPIDER-MAN 338、339号  アメコミ タイムマシーン

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Sinister Six篇の最終2話、1990年のAmazing SPIDER-MAN (ASM) 338号、339号をレビュー。

筋書きをDavid Michelinie、画をEric Larsen、338号のインクをMike Machlan、339号のインクをRandy Emberlin、John Romita Sr.他。どのページがRomitaかわからん。添付画像は338号のものを使用。Larsenの画にAl Gordonがインクを入れている。Sinister SixとSPIDER-MANはなかなかの迫力。因みに338号の1ページ目の構図も結構好き。真ん中にロケットをはさんで、Sinister SixとSPIDER-MANが対峙する図。

まずは粗筋。Doctor Octopus の狙いは科学目的のロケットに毒を乗せ地球全体にばら撒くこと。それを阻もうとするSPIDER-MAN。

気に入ったシーンや台詞等を順不同で紹介。今回のちょい役は、FANTASTIC FOURのReedとTHOR。ReedはMJの背景のテレビに映っているだけ。THORはもう少し活躍していた。

ASM 338号のSPIDER-MANの台詞。”I only had to face them one-on-one.” ASM Annual 1号でSinister Sixと戦ったSPIDER-MANの回想。読んでいないのだが、当時のSPIDER-MANが彼等と戦い勝てたのは1対1で戦ったから。読もうと思えばすぐにでも読めるけど、何となく紙で読みたいんだよね。因みにHobgoblinはその当時は存在していなくて、Craven the Hunterが昔はSinister Sixの一員だった。

それから、毒薬を調合しているDoc Ockの陰でちゃっかり毒をくすねているHobgoblinが楽しい。そしてそれがASM 338号の最終ページのCliff Hungerで使われているのが憎い演出。

その前から伏線はあるので先は読めたが、Sandmanの裏切りも見逃せない。

ASM 339号はどうも肩透かしだった。Doc Ockの蒔いた物質は毒じゃなかったはずだけど、結果有毒でDoc Ockの持つ解毒剤が必要みたいな中途半端な展開。

Doc Ockの長い脚との戦闘シーンは誰が描いても映えるのだが、Larsenの描くそれも結構良いな。どの足がどこにあるかさっぱりわからんが逆にそれが活きている。

物語の半分はPeterの妻Mary Janeを独り占めにしたい変態野郎Johnathan CaesarとMJの一騎打ちと思いきや伏兵が現れて一気に物語が終焉する。MJはこの頃から問題点に立ち向かう戦士だった。面白いのは結局買った拳銃は使わず、MJはメイスとハンドバッグで犯人を倒すところかな。
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2021/1/10

Sinister Six中盤戦、1990年のAmazing SPIDER-MAN 336、337号  アメコミ タイムマシーン

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Sinister Six篇の続き1990年のAmazing SPIDER-MAN (ASM) 336号、337号をレビュー。

筋書きをDavid Michelinie、画をEric Larsen、336号のインクをMike Machlan、337号のインクをTerry Austinがそれぞれ担当。添付画像は337号のものを使用。Larsenの作品なのだが、インクは何とWalt Simonson。大好きなアーティストの一人がインクを入れているのは嬉しい。本当は鉛筆も彼が描いてくれたらもっと良いのだが。X-MEN Legendという雑誌で奥さんLouisと組んでまたX-MENを描いてくれるらしい。楽しみ。

まずは粗筋。KingpinがVultureを雇いカジノ王Traskを殺害を試みる。Kingpinと組む他のヤクザは裏でChanceを雇いその殺害計画を助ける。それを阻むSPIDER-MAN。337号ではDoctor Octopusとその指示を受けるSinister Six達の計画が始動。

気に入ったシーンや台詞等を順不同で紹介。まず、DR. STRANGEがちょい役で出演。人間そのものを称えるのではなく、その所有物を褒めることで称えるような人々を悲しむ姿が面白い。Michelinieの考えをSTRANGEに代弁させているんだね。

ASM 336号の最後は、May伯母さんが心を寄せているNathanの死で終わる。彼は自分の死期が迫っていることを知り、全財産をカジノ王の死に賭けている。結局そういう人にはお金は行かないのだが、上記のように物質的な幸せを否定する作者の考えは終始一貫している。

ASM 337号でもゲスト出演あり。NOVA。ただし、前号のSTRANGEと同じで、物語の進行とは関係なく通りすがり。

337号のクライマックスは前半の1ページ。窓を割って暴れまくるHobgoblinを襲うSPIDER-MANの図。コマのないページをSplash Pageって言うんだけど、結構こういうページにこそアーティストは心血を注ぐ。だから読者が圧倒されるような迫力が出て来る。

最終ページのDoc Ockの台詞を紹介。”And Earth will belong to Octopus alone.” 笑っちゃう。Sinister Sixを組んでも結局こいつは自分以外の奴らのこと何に考えてない。それでこそ、Doc Ock。仲間への憐憫なんてない。それから、全ての計画は彼がたてている、仲間のことなんて信用していない。彼がリーダーである間は、Sinister Sixってそもそも長続きしない宿命なんだね。

ちょっと、細部は違うけど、Dan Slottが書いたDoc Ockが衛星を使って地球の温度を上る計画もこの話と似ている。いずれも、全世界を脅迫しているしね。
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2021/1/3

Terry Austinのインク、1990年のAmazing SPIDER-MAN 334、335号  アメコミ タイムマシーン

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引き続き1990年のDavid Michelinie、Eric Larsen時代。Amazing SPIDER-MAN (ASM) 334号、335号をレビュー。

筋書きをMichelinie、画をLarsen、334号のインクをMike Machlan、335号のインクを何とTerry Austinがそれぞれ担当。添付画像は334号のものを使用。Larsenの作品なのだが、インクはAustin。Austinは1980年代にJohn Byrneとタッグを組んでX-MENのインクを担当していた彼だ。背景の仕上げ何かはX-MEN時代の彼の作品を彷彿とさせるね。

前回Larsenの画をWalt Simonsonに譬えたが、コマ割りやそもそもSPIDER-MANの描き方はそのままTodd McFarlaneの描き方を継承してるな。ASM 334号の1ページ目のElectroがコマをはみ出して描いてるところなんか、McFarlaneて言われてもおかしくない。勿論細部の描き方の個性は違うわけで、よく見りゃ違うけどね。

続いて粗筋。Dr. Octopus (Doc Ock)は再びSinister Sixを結成しようと、昔組んだゴロツキElectro、Hobgoblin、Sandman、Mysterioを勧誘。勧誘の場に居合わせたSPIDER-MANだが、警備員の命を危険に晒したDoc Ockの計略に引っかかり、彼を見逃すしかなかった。

いつものように、気に入ったシーンや台詞等を順不同で紹介。今回も、設定から。Electroは、空を時速225 kmで飛べる。つまらん知識だな。

Electroが現れた現場に居合わせたSPIDER-MANに対するElectroの台詞とそれに対するいつものSPIDER-MAN節。”You ! It’s always you.” “I’d never date a guy whose face is covered with lightning bolts.” 彼のマスクをからかっているのだが、そうだよね彼のマスクはあまりセンスが良くない。また、最初の台詞はShockerも335号で使っている。

もう一つASM 334号で笑ったシーン。IRON MANの突然の訪問と一瞬の後に去った彼に対する大学の職員、学生に対しその後現れたSPIDER-MANに対する無関心な態度。その後Peterは結構落ち込んでいるのが、同じように落ち込んだMary Janeに対する思いやりを示す独り言でわかる。

Sinister Sixに引っ掛けて6話完結。前半の4冊を読んで全然飽きない。そこが最近のアメコミとの違いだな。

Black CatがMary Jane (“MJ”)と結婚したPeterへの腹癒せにFlashとデートしていることに対する、Mary Janeのコメントとそれに対するPeterの返答。”You’re smarting a little because your ex-girl coming on to your best friend.” “I’m worried about Flash. That’s it. Well mostly all.” Smartは気分を害するみたいな意味で使っている。Peterも元カノの行動に完全には冷静じゃない様子が伝わる。

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2020/12/31

SpideyファンのFlashの言葉が好き、1990年のAmazing SPIDER-MAN 332、333号  アメコミ タイムマシーン

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1990年のDavid Michelinie、Eric Larsen時代のAmazing SPIDER-MAN (ASM)を読み始めた。ASM 332号、333号をレビュー。

筋書きをMichelinie、画をLarsen、インクをMike Machlan他がそれぞれ担当。添付画像はASM 332号の表紙。Larsenによるもの。Larsenの画の遠近法の出し方はWalt Simonsonっぽい。ASM 333号でSPIDER-MANがトンネル深くへと這い進むコマが好き。Larsenは後にSavage Dragonを描き始めるのだが、断然画が進化した後の時代の方が良いな。

次に粗筋。かつてMary Janeを誘拐した変態Jonathon Caesarが刑務所を出た。SPIDER-MANを目の敵にしている彼は、殺し屋StyxとStoneを再び雇いSPIDER-MANを狙う。一方、Venomも刑務所を脱獄、SPIDER-MANを狙う。

いつものように、気に入ったシーンや台詞等を順不同で紹介。まずは、設定から。放射線を浴びた蜘蛛に噛まれたことから、Peterは特殊な力を手に入れた。(後にもう少し複雑な設定が加わる。)宇宙から来たSymbiote の力は関係ない。VenomはSymbioteからその力を手に入れているようだ。ちょっと言い訳がましい。SPIDER-MANの力を増幅させてもよさそうなもんだ。

この当時テレビシリーズに出演中のMary Jane。彼女はPeterをスタジオに誘い、パリのセットで食事をする。 その時のPeterの台詞。”But somehow it seems a little…well…flat. Sort of like this soda.”この台詞は気が利いている。パリのセットが写真なので、平面であるってのと、ソーダの気が抜けているという意味でflatを使っている。掛け言葉は面白いね。

Venomの正体Eddie BrockはPeterがSPIDER-MANであることを知っている。May伯母さんのところまで押しかけてPeterの行方を聞いている。May伯母さんは機転を利かせた。Peterはいないが、警察官が大勢いるセントラルパークにいると嘘を付く。ナイス。だけど、嘘だとばれて、伯母さんのところに再度行くことを恐れ、公園まで決着を付けに行くPeterは素敵だな。

助言を求めたようとしたPeter に対するFlashのコメント。(実際に尋ねる前に)I always keep trying ‘cause I know Spidey wouldn’t give up just because the (恐らくtheyが正しく、その前に出てきたproblemsを指す) going tough.”この一言でPeterは吹っ切れる。Spideyファンの彼だけに客観的な観察が好きだな。

StyxがVenomを倒してしまった後に恍惚状態になっちゃう場面が面白いね。そもそもSPIDER-MANを倒すことが目的だったのに。もうそんなの彼の中では関係ない。
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2020/12/6

Vess, Adams & Mignola眼福な一冊、1986年のWeb of SPIDER-MAN Ann 2号  アメコミ タイムマシーン

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前回のWeb of SPIDER-MAN Annual 3号に続いて、大好きな画家Charles Vessが表紙を描くSPIDER-MAN シリーズ。Web of S-M 2号を読み終えたのでレビュー。またまた、凄く素敵な表紙。しかし、今回はちょっとケチをつけたい。SPIDER SignalはSPIDER-MANのベルトから投影されるから、SPIDER-MANの背景にそれがあるのは変だ。

筋書きをAnn Nocenti、一話目の画をArthur Adams、二話目をMike Mignola、インクをGeof Isherwoodがそれぞれ担当。この制作陣の豪華さ恐るべし。そして、Adamsの画はオイラが好きな時代のもので、ますます好み。Mignolaの画はインクと色のお陰かおどろおどろした感じが薄れ好印象。

次に粗筋。一話目は、NEW MUTANTSのWARLOCKがニューヨークに実際の生活を学びにニューヨークへ来た。そこで科学者の実験のモルモットとなり大暴走。SPIDER-MANが巻き込まれる。二話目。Peterが、夢の中で強迫観念に押し潰されてしまう。

そもそもWeb of S-Mは、SPIDER-MANとMarvelのヒーローとが共闘して悪に立ち向かうシリーズMarvel Team Upの後継作品。前のシリーズを意識した作品なんだろうな。だからWARLOCKと共闘させている。

今回のWARLOCK の冒険のきっかけは、テレビ漬けの彼に対してIllyanaが放った言葉。”You are getting this ridiculous warped moronic view of the world. You’ve got to get out and learn from real life.” 物語最後のサゲ(オチ)も気が利いていて、テレビニュースでSPIDER-MANが酷評されているのを聞いた彼が、Illyanaの言ったことは本当で、テレビは観ないと宣言するシーン。

テレビからの情報を鵜呑みにして、テレビ漫画マッハGo Go Goの車が実在の車と信じ変身したり、テレビショーの名司会者に変身するのは楽しい。

動物実験する側に立ち若者に説教したSPIDER-MANが、暴走するWARLOCKを使い小銭を稼ぐ自分に辟易としたり、暴走のきっかけとなる実験を行った科学者もWARLOCKの無私の思い遣りを見て反省するあたりは作者Nocentiのメッセージなのだろう。

二話目はただただMignolaが上手いんだなと感じさせるだけ。Hobgoblinなんか凄い迫力。話は大したことはない。

Kingpinが夢の中で語るPeterと彼は同じ穴の狢である理由。”Your world like mine, is built on an empire of lies.” 詩的。

この話で二つ好きなのは、夢から覚めても怒られるコマ、それから、悪夢を見ても忘れてしまって口笛を吹いちゃうSPIDER-MANのコマかな。珍しくPeterが楽観的。
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