2020/2/16

Hickmanの台詞は面白い、X-MEN 4号、5号   アメコミ

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今月はX-MEN が順調に2冊到着したので、まとめてレビュー。その4号、5号について。前回書いたようの公式にLegacy Numberを使用していないので、今回からLegacy Numberの使用をやめる。

筋書をJonathan Hickman、4号の画をLeinil Francis Yu、インクをGerry Alanguilanが担当、5号はR. B. Silvaが画を担当。。添付画像は、5号のEarth X variantを採用。Amazing SPIDER-MANの表紙をよく描いていたMarcos Martinの作品。Martinのデザイン力はピカイチだな。しかしやっぱり人物がもう一歩かな。顔が茄子なのが気になってしょうがない。

粗筋から、4号は、スイスのダヴォス会議で、各国リーダーや財界の著名人らと会食するXavier教授、Magneto、Apocalypse。その裏では彼等を亡き者にしようと暗殺部隊が奇襲をかける。続いて5号。懐かしのChildren of the Vaultが再始動。X教授はミュータントを人工知能金庫Vaultに送り込む。(それだけ)

いつものように、気に入ったシーンや台詞等を紹介。まずはYuのコマ割り。昔Frank Millerが使った手法の応用なのだが、効果的なので記述しておく。9コマを使い、主にMagnetoと各国のリーダーとの会話を進行させていくのは良いな。

Krakoa島がつくる薬を全世界的へと売る商売についての中国大使の批判とMagnetoの回答。これは気が利いている。大使”For some of your drugs the weekly regimen is necessary.” M “(前略)Armaments, universal debt and planned obsolescence are (中略) three pillars of western prosperity.”完全に3つの柱の内最初の二つは中国の戦略への当て擦り。3つ目は直接の回答。薬を週一で改良することで商品が陳腐化することを防いでいる。これは西欧諸国の繁栄から学んだ教訓。

もう一つ、青銅器時代の崩壊に関する質問に対するApocalypseの回答。”Tell us what caused the collapse.” “Me.” 大爆笑。

現代社会への批判や皮肉は面白い。だけど、それをX-MENに期待していないんだけどな。

続いて5号。全体的に何にも起こらない。唯一買いなのは昔からX-MENを担当している。Silvaの画。特にSentinelのスクラップがVaultの上に鎮座する姿がえらいカッチョ良い。

何とかするんだろうが、Vaultの中で時が異常に早く過ぎていくことに、どう対処するんだろう。

英語が面白かったので会話を一つだけ紹介。恐らくCYCLOPS ”Synch, your ability to copy another mutant’s power will act as a redundancy.” Synch “Feels like an insult.” Redundancyを二つの意味に使っているのが味噌。CYCLOPSはSynchをバックアップとして機能させること意図している。それをわかった上で、Synchは重複しているので無駄みたいにとっている。台詞は面白いんだよねHickman。
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2020/2/11

ラスボスKindred、自分の手を汚さないつもりか、SPIDER-MAN 837(36)、838(37)号  アメコミ

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最近の習慣、アメコミの束が来たら自動的にAmazing SPIDER-MAN (“ASM”)を読む。最初は838(37)号を読み終えたので、先月読んだ837(36)号と合わせてレビュー。(Legacy Numberとカッコ内はSpencer後の号数。)

筋書をNick Spencer、837号の画をOscar Bazaldua、838号の画をRyan Ottley、インクをCliff Ruthburnが担当。

添付画像は837号のTony Daniel による表紙。故Steve Ditkoの描いたSPIDER-MANへのHomage。

粗筋をサラッと。SymkariaのKarakov女伯爵の差し金によるDr. Doomの暗殺未遂により、Doombotがニューヨークを大暴れ。それをSPIDER-MAN が食い止める。838号は次へのつなぎの話。泥棒や恐竜化した人間の暴走を食い止めるため、SPIDER-MANは奇策に出る。その目的はMary Janeとのビデオデート。

次に好きなシーンや台詞等を順不同で紹介。前号終わりのCliff Hungerはなんてことはないオチで終わった。占い機械Clairvoyantの占った未来の選択肢の一つじゃん。

Dr. Doomの自尊心に訴えたSPIDER-MANの台詞。”You really wanna let them manipulate you like that?” SpencerはDoomをわかってるな。人に操られるなんてDoomの最も嫌いなことだからな。

Doomを説得してDoombot軍団を立ち退かせたSPIDER-MAN。ところが、Doombotは行きがけの駄賃に、ニューヨークの公共施設を破壊して行った。このシーン解せなかった。こんな子供じみたいことDoomがするわけないじゃん。今回一枚上手だったのは女伯爵Karakovだ。暗殺未遂はDoombotのネットワークをハッキングするための手段だったんだ。だから、最後にSPIDER-MANに攻撃をしたのは、何者かにしてやられたことに地団太を踏んでいる表現だったんだね。面白い。

この女伯爵のSILIVER SABREを殺さずに立ち去る際の台詞、”I couldn’t bear for you to miss what comes next. 怖すぎる。自分の勝利を確信した彼女の良い台詞だ。

前述の通り、838号はつなぎ。

前半はJ Jonah Jameson (“JJJ”)。昔JJJの下で働いていたNorahからのネットメディアへの誘いに俺はnewspapermanだと嘯いていた彼だが、金額を提示された途端に言った台詞。”I`m in.” JJJは金にも弱いのか。(笑)

その前のシーン。ネットメディアには責任とか、ジャーナリズムとしての倫理観がないと批判したのも束の間、Norahに記事のためには、悪人をも作り上げる彼の姿勢に対する厳しい批判もあったな。JJJはどこ吹く風だが。Spencerに予習は怠りない。

物語の最後はPeterとMJのビデオデートで終わるわけだが、その彼が寝落ちする前の台詞が素敵。”To be here with her for no particular reason. That’s dream come true.”そうわかる。何か目的があってデートするわけじゃないんだよね。

最後はSpencerが担当してから登場しているラスボス、Kindred。死んだはずのSin-eaterを蘇らせた。(こいつの登場は既に発表されていたから知っているけど。)前にレビューしたことのあるDeath of Jean Dewolffの犯人ね。それにしても、Kindredは自分の手を汚さないつもりか。がっかりだね。
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2020/2/2

Boom Boomはただの変態ストーカーか、NEW MUTANTS 3号、4号  アメコミ

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1〜2号でRod Reisの画に驚きベタ褒めしたNEW MUTANTS。3号でいきなり画の担当が変った。もうちょっと付き合うけど、このまま大人しく読み続けるわけじゃないぞ、Hickmanを始めとするX-MENの製作スタッフ諸君。

筋書をEd Brisson、3号の画をFlaviano、4号の画をMarco Faillaが担当している。添付画像は4号のもので前回ベタ褒めのReisの作。デザインも良いな。ミュータントBeakとAngelの農場に謎の文字が描かれている。

粗筋から。Krakoa島に来ないミュータントのBeak、Angelの農場を訪問したARMORを始めとする、若いミュータント達。そこに待ち受けていたのは中米の架空の国から来た悪い奴ら。彼等の狙いはKrakoaの作る薬を強請り取ること。人質となったミュータント達は反撃に。同時に帰宅が遅れた連中を心配したBoom Boomも農場に到着。

気に入ったシーンや台詞等を順不同で紹介。3号から農場に到着した時のARMORの台詞。”The last thing they need is WOLVERINE showing up on their doorstep, freaking everyone out.” ただWOLVERINEを出汁に冗談を飛ばしていると思いきや、悪い奴らになすすべもなく屈服した時のミュータントの一人がその台詞に応えた。”This is why they always send WOKVERINE first.” Brissonのユーモアのセンスはなかなかだ。

4号でのSageのBoom Boomに対する当て擦り。”Not all of us like change our code names like our underwear.”その後彼女はBoom Boomのミュータント名を片っ端から言い始める。確かにBoom Boomは名前を変え過ぎだな。これ可笑しい。

Boom BoomがSUNSPOTの部屋で何をしていたのかが気になる。(作者Brissonの狙い通りオイラは彼の罠に引っかかった。)ただの変態ストーカーじゃないだろうと思うが。

Reisの描く宇宙篇を楽しみにしていたものの、画の担当どころか、話が続いてさえいない。肩透かしを食ったオイラ。前回の続きが気になる。何だこの話の展開の仕方。
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2020/1/26

ヒーロー達が親愛なる隣人役を買って出た、Friendly Neighborhood SPIDER-MAN 37号、38号  アメコミ

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発売日が伸びていたFriendly Neighborhood SPIDER-MAN (FNS)38号が到着したので、37(13) 、38(14)号をレビュー。(Legacy Numberとカッコ内が2019年再発売してからの号数)

筋書きをTom Taylor、37号の画をKen Lashley、Todd Nauck他、38号の画をLashleyとMarguerite Sauvageが担当。添付画像は38号の表紙。何となくこちらを選んだ。

まずは粗筋から。37号。前号で命を狙われたSPIDER-MAN。裏で糸を引いていたニューヨークの地下にあるUnder Yorkを支配するCarrickへ、FANTASTIC FOURの力を借りSPIDER-MANが反撃に出る。38号。May伯母さんの手術の夜。何者かがニューヨークを停電にする。May伯母さんの手術でそれどころでないSPIDER-MAN。

いつものように、気に入った台詞やシーンを順不同で紹介。今回のLashleyの画のインクを誰が入れているかわからないが、いつもの細かい線を極力なくして、極めてアメコミ的な画に仕上がっている。これも良し。FNS 38号でもその技法が踏襲されているのだが、カラーで陰を補っているのだが、SPIDER-MANの顔にそれを使うとどうもしっくりこないな。

次にSPIDER-MANの台詞。もう駄洒落。”Under York has an underground?”地下世界にも地下組織が存在するの?みたいな感じ。

ReedとSPIDER-MANが科学知識を駆使し相手の武器を無効化する装置を開発。その後にhigh five (日本ではハイタッチね)ならぬ”Science Five”と叫びhigh fiveを行う。これが実は伏線。側で見て不愉快に思っていたJohnnyに、物語の最後で”Science Five”をやらせる物語の進め方はナイス。

38号はTaylorが仕掛けた伏線であるMay伯母さんの癌を最後に拾っている。Peterが子供の頃、May伯母さんに言われた言葉、”I promise I’ll be here when you wake up.”をMay伯母さんの手術後にPeterが口にするラストは良いね。

物語なので、そう簡単にそれをさせない。Peterを病院に戻すため、ニューヨークにいるヒーロー達がSPIDER-MANの代わりに親愛なる隣人役を買って出る姿が良いな。

May伯母さんの主治医の台詞、”I can offer you an uncomfortable chair. And coffee is terrible. But it’s free.”にはニヤッとした。アメリカのコーヒーって不味いのは本当に不味い。

もう一つ。Captain Stacy、Jean Dewolff等、警察官でありながらSPIDER-MANの理解者であったキャラを殺してきたMarvelがまたもや警察官の協力者Sebbens警部を登場させた。Taylorの功績は大きい。FNSはまたもや終わってしまうのだが、他の作家がこの設定を踏襲してくれると良いな。Peterの妹Theresaのように使われ過ぎは良くないが。

ページ数の関係でしょうがないのだが、そのSebbens警部が犯人と特定されていない人の住所をSPIDER-MANに教えるのはどうかと思う。ここが唯一のこの話の欠点。
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2020/1/19

Leinil Francis Yuが良い仕事をしている、X-MEN 646(2)号、647(3)号   アメコミ

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X-MEN 647 (3)号が到着したので、前号646号と併せてレビュー。

筋書をJonathan Hickman、画をLeinil Francis Yu、インクをGerry AlanguilanとYuが担当。細かい線が、しつこく描かれていない部分はYuがインクを入れているからかな。添付画像は、647号のものを採用。Yuの作品。個人的にEmmaが好きだからの選択。

粗筋から、646号。Krakoa島は謎の島へ近づいている。謎の島を探るべくCYCLOPS、その娘Rachelと息子CABLEと共に上陸する。そこで出会ったものは化け物とSummonerなるミュータント。そして、647号で、X-MENはHordecultureなる科学者の集まりがX-MENと対峙することとなる。

言葉の通じないSummonerとCYCLOPS達。”What are these sounds you’re making.”我々人類の使う言葉が非常に耳障りなのか。好きだなこういう自己否定。

CABLEはアホなのか親愛の印に手榴弾を渡す。いやアホそのものだ。だから、Summonerとの諍いに発展する。

もう一つ興味深いのは何故かX教授に従順なApocalypseが密かにSummonerと密会したこと。類は友を呼ぶのか。楽しみだ。別にSummonerに興味はないが、Apocalypseが大人しくしているのはつまらない。

647号。Yuの描くSebastian Shawがえらくカッチョ良い。Byrneが描いた彼も好きだが、Yuのも良いな。金持ち的な優雅さと邪悪さが一人の人物の中にある様子が上手い。その彼の台詞。敵方のHordecultureをWhoredecultureと揶揄している。駄洒落なのだが、女性の科学者の集まりであるHordecultureを売春婦と称しているのがShawらしい。

敵方はs-word、p-wordを連発していて、アメリカ人でないオイラは面食らったかが、sはshit、pはpissだな。敵方がEmmaの着ている衣装を見て言った言葉。”She dresses like an s-word with a serious p-word problem. You need to wash yourself.” それを聞いたEmmaは赤面してしまう。この時のEmmaをYuが上手く描いている。良いぞ。

両号とも、これからの話の伏線の紹介に終始している。伏線の紹介だったら、Powers of XとHouse of Xでやって欲しかったな。

それから、いつの間にかLegacy Numberをやめてしまった。いまさらどうしてくれる。次号以降なくなっていたら、このブログでも使うのやめるか。
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タグ: Xメン アメコミ X-MEN

2020/1/12

スパイ小説みたいな展開は大好物、Amazing SPIDER-MAN 835(34)、836(35)号  アメコミ

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今月も、アメコミの束から最初に読むのはAmazing SPIDER-MAN (“ASM”)。その836(35)号を読み終えたので、先月読んだ835(34)号と合わせてレビュー。(Legacy Numberとカッコ内はSpencer後の号数。)

筋書をNick Spencer、835号の画をPatrick Gleason、836号の画をOscar Bazalduaが担当。相変わらず、アクションシーンに関しては、Gleasonの画に問題はない。というより凄い。しかし、Peterとその友達の顔はもう一歩だな。人物に関してはBazalduaの方がまだまし。一方Dr. Doomの画がスッキリし過ぎていてもう一歩。

添付画像は836号のTony Daniel による表紙。Danielって昔BATMAN描いてた人だよな。Doombotの群がSPIDER-MANに襲いかかる図は凄い。下手にvariant買わなくて正解だった。

まずは粗筋から。ChameleonとSymkariaのKarakov女伯爵が結託し、Dr. Doomが暗殺された。(後にやっぱりDoomではなく彼のロボットだということがわかる。)一方未来から来たSPIDER-MAN 2099は、SPIDER-MANに漸く会うことができた、未来の崩壊の原因は現代にあることを告げるために。SPIDER-MANは、実妹TheresaとChamelleonを追い詰めたが。

次に好きなシーンや台詞等を順不同で紹介。まずは、ASM 834号も銃声”Blam”が使用されたが、835号でも使用されている。何か上方落語の小拍子のような役割(前の話と次の話の継ぎ目)を果たしている。

それから、未来と現代の共通項を上手く使っていて感心する。即ちDr. Doom。

彼の台詞が笑っちゃうので紹介。大犯罪が行われたと大袈裟に言うのだがそれは何かということ。”The visage of your eventual ruler desecrated.” SPIDER-MANがDoombotの顔を外したことを、未来の人類の支配者の顔が首から外されたみたいな感じに表現する。何様だ。

続いて、836号。ChameleonがSymkaraのKarakov女伯爵とその敵Silver Sableと両天秤にかけているのも面白いのだが、裏切りは彼の専売特許ではなかった。Karakov女伯爵もChameleonの隠れ家の情報を敵方に売っていた。裏切り合戦が面白い。スパイ小説みたいな展開は大好物。

そんな全体像をスパイであるTheresaがSPIDER-MANに説明するのだが、これないとだめかな。個人的にはSPIDER-MANがわからないまま踊らされ最後に種明かしされる方が面白いと思う。

Peterの大学院の友達が開発したClairvoyantなる機械がここで重要な役割を果たすわけだが、まさか、この機械を使ってSPIDER-MAN 2099の人工知能パートナーLylaの助けを得るとは思わなかった。ここはナイス。

ASM 836号の最後はDoombotの一つにSPIDER-MANとTheresaがレーザー攻撃にあったところで、終わる。Cliff hungerとしてはマズマズかな。
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2019/12/22

このタイトルには付き合う、Reisの画力のお陰で、NEW MUTANTS 1号、2号  アメコミ

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X-MENの新設定に対するモヤモヤ感を克服して、NEW MUTANTSの1号、2号を読んでみた。このタイトルにはLegacy Numberは付かないのか。

筋書をEd BrissonとJonathan Hickman、画をRod Reisが担当している。添付画像は2号のもので、同じくReisの作。1号は先月にX-MENのレビューで紹介したEvery Mutant Ever Variant(これまでのミュータントが全て網羅されているカバー。)

粗筋から。Shi’ar星系の異星人の妻を娶ったCANNONBALLことSamを地球に連れ戻すべく、NEW MUTANTSの面々は宇宙海賊の船に乗って宇宙へと向かった。退屈な旅行の憂さ晴らしに、惑星に降り立った彼らはそこで、その星の宝を盗み、御用となった。裁判にかけられ有罪となるもSamの妻の力で許されるが、条件を突き付けられた。

いつものように、気に入った、シーンや台詞等を順不同で紹介。まずは、Reisの画。スゲー上手い。何この人。特にRhaneの表情が良いな。1号で彼女が頭上を見るシーン。完璧。また、元々GENERATION XのメンバーだったMONDOに、Krakoaが憑依するシーンなんかも良い。この人はインクも一人でやっている。カラーは違うのかな。今までアメコミ読んでいて気づかなかったけど、Reisはスクリーントーン使っている。他の人はどうなのかな。総評として、この人の画がなかったら、Hickmanの話はクソだった。設定自体はクソなんだけど。

Hickmanの新設定には、相変わらず馴染めないな。アウェイ感タップリ。何でSamは結婚しちゃったの?

SamとRobertoの会話は凄く楽しい。元々NEW MUTANTSは青春もの的な要素が売りだったが、その売りはHickmanも踏襲している。金持ちでビジネスマンであるRobertoの金持ち、仕事できる自慢も楽しい。そして何よりも楽観的だ。

宇宙弁護士の宇宙は広いから時間がかかるという言い訳に対する、そんなRobertoの文句。”Yeah space is big. But I’m big. So you better haul ass to space court because I need satisfaction.” 普通これを年若いRobertoから聞いたらムカつく。

もう一つ、宇宙の言葉で書かれたトランプだかなんだかを時間つぶしに賭けに使っているメンバー達。カードに書かれている意味を知っているのはDougのみ。Daniは彼に肘鉄を喰らわせ無理やり彼女の勝ちを宣言させるシーン。笑える。

宇宙ものはあまり好きではないのだが、付き合うことにする。全てReisの画力に依拠する。

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2019/12/15

DCから引き抜かれたGleasonが良い仕事をする、SPIDER-MAN 833(32)、834(33)号  アメコミ

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いつものように、アメコミの束から最初に読むのはAmazing SPIDER-MAN (“ASM”)。その834(33)号を読み終えたので、先月読んだ833(32)号と合わせてレビュー。(Legacy Numberとカッコ内はSpencer後の号数。)

筋書をNick Spencer、画をPatrick Gleasonが担当。GleasonはDCで活躍していた人みたいだな。巻末の編集後記で編集長のNick Loweが彼をライバル社から盗んできたと書いていた。良い仕事するね。Gleasonの画はまずまずかな。彼の描くMary Janeはセクシーというよりは可愛い感じだ。彼のアクション・シーンは結構見ごたえがある。特に好きなのは、833号で、建物から脱出した彼が、空を飛べず落下するシーン。1ページの中でその落下を描く技はなかなかだ。

一方、添付画像は834号の2099 variant。今年出版された表紙の中で3本の指に入る出来栄え。Miguel Mercadoって人の作品。833号のMahmud Asrarが描いたMary Jane (“MJ”) Variantより、こっちを選択した。

気に入ったシーン、台詞を順不同で紹介。まずは、悪の複合企業Roxxon社が再登場(複合企業ってピンと来ない訳だな〜。)。この会社はASMに出て来る悪役の中では顔がない不気味な悪役。顔がないと言えば、再度Chameleonが登場。よくわからないInfinity Formulaなる薬剤をこれまた懐かしい悪役Foreignerと取引していた。良いねこういう忘れ去られたキャラ達の復活は。

復活と言えば、善玉Silver Sableも登場。Foreignerと戦うSPIDER-MANを銃で撃って制止した。次号につなぐ、Cliff Hungerとしては効果的なんじゃないかな。

Roxxonの社員がSPIDER-MAN 2099を捕まえて何をするのかと思ったら、彼の知識を使って、未来の技術を知り儲けようと企んでいる。流石悪の複合企業だけのことはある。

ASM 834号へ移る。まずは、Spencerのコマ割りを褒めるべきか。銃声と共に薬きょうが飛び出すコマ。誰が撃たれたかは次のページまでわからない。次のページではまたもやGleasonが良い仕事をしてくれた。Sableはロボットで、弾丸はTheresaが撃ったもの。ロボットが、破壊される様子を1ページ使って描いている。凄い。

その後のSPIDER-MANのTheresaへの質問が好き。”You did know she was a robot, right?” Theresaが知っていたかわからんね。

かろうじて生きているSableの故郷Symkariaと隣国でDr. Doomの治めるLatveriaの間の緊張状態はまだまだ続く。一触即発の状態を作っているのがChameleonだ。彼らしい悪巧みで良い。そして、彼がSableのために商売していると同時にライバルのKarkov女伯爵とも取引している。彼の狡猾さの描かれ方は良いな。これまでのChameleonの話の中で一番好きかもしれない。

気に入らない点。あー、またしても他の作品へと続くイベントだった。Absolute Carnageで気が済まなかったと見える。ASMだけで話が展開するんじゃなくて、2099 AlphaやOmega、Venom 2099等、沢山読まないと話の繋がりがわからない。しかし、ASMしか絶対読みません。

それから、伏線が多過ぎるな。
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2019/12/8

X-MENの設定変更に関する私見、X-MEN 645(1)   アメコミ

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House of X、Powers of Xにて、これまでのX-MENの設定がことごとく覆されてしまった。結構世間では良い評価で、コミックブック自体は凄く売れているみたいだ。しかし、オイラはこの二誌をレビューしなかった。何かDC ComicsのElse World Series的な違和感が拭えないからだ。さらに酷いことに、これからレビューするX-MEN 1号にはlegacy number 645と表示されている。つまり、夏に終わったUncanny X-MENの正当な後継者ということだ。過去の設定が良かったと言っているのでもないし、第一過去の設定が全て良かったと言い切れない。X教授の死、復活。Inhuman族との戦い。Phoenix Forceの憑依。CYCLOPSの死等、酷い設定に枚挙に暇がない。ただ、それもこれもチャラで新しく始まるんですよと言われて、大人しく、そういうもんですかねと素直に受け入れられない。

アメコミは、辛い時期があってもやがて変わると信じているので、頑張って付き合うというのが今のオイラの姿勢。1980年から欠かさずX-MENを読み続けてきたオイラとX-MEN製作スタッフとの戦いだな。 せめて、Age of Apocalypseみたいに短く終わってくれると助かるのだが。

今のところ、全部姉妹誌を買うつもりはなく、X-MEN、MARAUDERS、NEW MUTANTSに絞った。

X-MENの筋書をJonathan Hickman、画をLeinil Francis Yu、インクをGerry Alanguilanが担当。添付画像は645号の表紙。Mark Bagleyによるevery mutant ever variantだったかな。姉妹誌6冊を繋がないと一つの画にならない。その手には乗るか。全部は買いません。

いつものように粗筋。CYCLOPSことScott Summersは父親や彼の率いるStar Jammersを自宅に迎える。弟のAlex、Gabrielも一緒だ。一方、ミュータントを目の敵にしているOrchisは壊滅した基地と犠牲になった人々を弔い、次の一手を打とうとしている。

ScottはJeanと結婚しているのか。子供のNathan (=CABLE)が一緒だ。一方Rachaelも存在している。未来から来た設定はまだ生きているのか?笑っちゃうのは敵役のVulcanことGabriel Summersが良い人になっていることだ。X教授の酷い仕打ちがないからか。理屈では理解できるが…。

Krakoa島の贈り物が超エコ。ベトベトした物質が、洗剤の代わりに、食べ残しを分解して、他の物質に変えてくれる。これは今の人類に欲しいな。ミュータントだけに使わせるのは勿体ない。

Scottの台詞が良かったので紹介。”I held on. (中略) Because I believe in a thing now it’s real.”  Held onは耐え続けて、人類に降参しなかったこと。後半部分は理想郷が実現することを信じていたからみたいな感じ。

1号で敵方、Dr. Gregoryが取り出したのはM’kraan Crystal(のはず)。全ての文明を滅ぼす恐ろしい水晶だ。(お、この水晶で、またこのおかしな設定がチャラになるかな。)
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2019/12/1

Abramsの大いなる責任と力に関する意見が新しい、新シリーズSPIDER-MAN 1、2号  アメコミ

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STAR WARSの監督J. J. AbramsがSPIDER-MANの筋書担当となった新シリーズ2冊を読み終えたので、早速レビュー。

筋書をそのJJと息子Henry Abrams、画をSara Pichelliが担当。PichelliはオイラのSPIDER-MANの担当になってほしい画家ナンバーワンだった。今回ちょっと違うけどそれが実現した。

添付画像は1号の表紙。何か懐かしさもある。1990年代にはこんな凝った表紙が沢山あった。(勿論売りたいがための作戦。)表紙に穴が開いているデザインが非常に気に入った。買って良かった。(いつも注文するときは表紙がどんなだかわからない。今回は大正解。)

次に粗筋。SPIDER-MAN (=Peter Parker)は街で暴れまくる悪党Cadaverousとその家来と戦闘中、妻Mary Janeを悪党に殺されてしまう。その10年後ぐらい、二人の息子であるBenは、高校では問題を起こしまくり。彼は父親のコスチュームを屋根裏部屋で発見する。

いつものように、気に入ったシーンや台詞を書いていく。まず校長先生のBenに対するコメント。”Fourth time I’ve seen you this week. It’s Tuesday.” Benの問題児感たっぷり。

クラスが一緒になったFaye ItoとBenの会話。F “Most people afraid to do the right thing. Y’ever notice that?” B “Yeah.” Benは彼なりに正しいことをしているつもりで問題を起こしていた。そんなBenにとって我が意を得たりなFayeの言葉だったのだろう。

2号での父Peter、子Benの断絶を表すBenのPeterに対する評価。”He didn’t leave you (May伯母さんのこと) and me. He left everyone.”彼の(SPIDER-MANとしての)責任をも放棄したってことが言いたい。その後Peterの右手首から先が失われているのがわかる。放棄したくて放棄したのかその辺は2号が終わった段階ではわからないな。

仲良くなったFayeを家に迎えるにあたり、SPIDER-MANのコスチュームを燃やしちゃうのが面白いね。その後にコスチュームの控えは沢山あること教えるMay伯母さんも面白い。歳をとってユーモアのセンスが向上したのか。

また、Fayeが社会に対する抗議のための落書きを行っていのだが、そのためにコスチュームを着ているのも良いね。そのコスチュームがBATMANの敵役だかパートナーだかのCAT WOMANのそれに似ているのも良し。これはPichelliのアイディアか。

Fayeの責任と力に関するコメントが好きだったので最後に紹介。”You don’t have great responsibility because you have great power.” 逆なんだよって言っている。これ作者Abramsの意見だと思うけど、成程と感心してしまった。

蛇足。読んでて、笑ったら唾がコミックブックにかかってしまった。ショック。
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