2022/1/10

これまでのSPIDER-MANの集大成、映画SPIDER-MAN No Way Home  アメコミ

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公開日からそう遅れずに今回も映画SPIDER-MAN No Way Homeを観ることができたので早速レビュー。

粗筋から。Mysterioによるイタチの最後っ屁により正体をばらされたPeter ParkerことSPIDER-MAN。そのお陰で友達のMJやNedも志望校MITに行けない。DR STRANGEの魔術により彼の正体を忘れさせようとするが、その副作用から多次元宇宙のSPIDER-MANの敵がぞろぞろPeterの目の前に現れる。

気に入ったシーン、台詞を順不同で紹介。ある程度噂で前の悪人を演じた役者が再度出演するというのは知っていたが、今回の最初の驚きは初代Green Goblin、William Defoeの登場。それも最大級の取り扱い。そして、その後にもう一つの驚き、Andrew Garfieldの出演。Toby Maguireの登場は知ってたけどね。そして彼の演技は非常に良い。特に好きなのはToby版SPIDER-MANの蜘蛛糸を手首から出すことに気持ち悪さを隠さなかったところ。初代の設定の最大の失敗だよね。

驚きはそれだけで終わらない。Netflix版DAREDEVILを演じたCharlie CoxがMatt Murdockとして出演。暴徒が投げ込んだレンガを手で掴み取ったシーンは最高。(ファンサービスが過ぎて何事が起ったかわからなかった観客も多いと思う。)

3人のSPIDER-MANの息が合わず最初は苦戦するものの最期は協力して相手に向かっていくシーンなんかは自然で良い。Ending Creditで使われた曲The Magic Numberの歌詞に”Three, the magic number”というのが出てきてこの曲が本当にこの映画に相応しい曲だと感じた。また、アニメーションも好きだな。

今回のテーマはSecond Chance。ただ敵を倒すのがヒーローなのではなく、人々を救うのがヒーローというMay伯母さんの信条が、一本物語に筋を通したのが良いな。元の世界に悪人を戻せば死んでしまう。元の次元に送り返す前に、敵が悪人になってしまった原因を取り除くという姿勢が新しい。そして非常に好きだな。

このSecond Chanceというテーマは色々な場面で具現化される。以下箇条書きしていく。

・Garfieldが演じた SPIDER-MAN は高いところから落下したGwenを救えなかったが、MJの救出には成功した。
・Tim Holland が演じるSPIDER-MAN は最初の魔法で余計な注文を出したがために混乱を招いたが、次には自分の友達も彼のことを忘れるという魔法で多元宇宙の崩壊を救った。
・Maguireが演じたSPIDER-MANはHolland SPIDER-MANがGoblinを殺そうというのを身を挺して守った。
・MITの入学選考担当の人に直談判する際には何を言うかをリハーサルしなかったが、Peterの存在を忘れたMJと合う時には何を言うかのリハをちゃんとした。
・だけど、友達思いの彼は、自分の存在を告げずに、MJやNedにSecond Chanceを与える。

No Way Homeの意味。これはちょっと悲しい。最期にPeterは文字通り天涯孤独帰る家を持たないのだ。No Way(そりゃない)とも掛かっていると思う。

標題には集大成と書いてしまって、これで最後感タップリ。しかしだ、これは個人的な希望だが、まだ続篇をHollandに演じて欲しいな。結局ボストンには行かずにニューヨークに残ったわけだから。Venomも会いに行くと言っているし。この品質を保てばまだまだイケる。

途中で布石が置かれていたが、自由の女神がCAPT AMERICAの盾を持っているのは笑えた。最終決戦が何故自由の女神なのか。これは映画の版権はSONY (Columbia Pictures)が持っているんだぞという強い意思表示に他ならない。Columbia Picturesのロゴは自由の女神だからね。

With great power comes with great responsibility. という普遍のテーマがAunt Mayの口からでたのはHolland版の特徴だな。結局Ben伯父さんの存在はないんだね。多元宇宙の面白さかな。

ファンサービスは最期のDR STRANGEの予告編まで続く。Scarlet WitchがSTRANGEの出現の理由がWestview(彼女のドラマの舞台)の件だと言う台詞あり。それからか今回の敵は悪に陥った彼自身なのは、同じくDisney+のWhat Ifからの引用。

素直に面白かった。長い時間が気にならない。勝手格付けA。


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2022/1/9

映画ETERNALSの宣伝?、Symbiote SPIDER-MAN Crossroad 4号、5号  アメコミ

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Peter DavidのSymbiote SPIDER-MANの新シリーズがまた始まった。大歓迎。その1〜3号を読み終えたので早速レビュー。

筋書きをPeter David、画をGreg Land、インクをJay Leistenがそれぞれ担当。添付画像の表紙は、4号の表紙。SPIDER-MAN のコスチュームに注目してほしい。そうETERNALSのIkarisのものを一部借用している。Landの手によるもの。

次に粗筋。3号の最期に異形のHULKとSPIDER-MAN を攫ったのはETERNALS の宿敵Deviants。そしてHULKの額にあったNorn Stoneと呼ばれる石を奪いに来たのはNornの女王Karnilla。5号ではHULK、ETERNALS のIkaris、SPIDER-MAN が彼女と戦う。

David、Land、Leistenの制作陣が前回担当したKing in Blackと連携した話はそれ程ワクワク感がなかったが、今回はよりDavidが主導権を持って作られたんじゃないかな。話が面白い。唯一Marvelが介入したように思えるのが、ETERNALSの登場か。ちょうどこの号が発売したタイミングは映画ETERNALSの公開時期。正直ETERNALSが出て来なくても話は成り立つと思うが、映画の宣伝だからしょうがない。

気に入った台詞をいくつか紹介。まずはHULKとKarnillaの会話。”No one can separate it from me.” “How fortunate that I am not no one.” 中学で習う単語で全て構成されているような台詞なのだが、HULKの自信やKarnillaの唯我独尊的な言葉が好き。

Karnillaの暴走を止めようとしている3人に対するKarnillaの台詞とそれに対するHULKのコメント。全然相手の言っている皮肉が通じてないのが良い。”A human, an eternal and a thing of some sort.” “Not thing. Thing is stupid orange rock guy.” HULKは当然FANTASTIC FOURのThe THINGのことを言っている。

ことが全て片付き、落ち着いたところでのIkarisとHULKの2コマ。HULKが突然Ikarisを横に突き飛ばすシーンあり。これは映画AVENGERSでTHORを突き飛ばしたHULKのシーンへのHomage。前にも書いたが映画のこのシーンは唐突過ぎてあまり好きじゃないが、この話の中ではIkarisにちょっといらついているHULKが説明されているので腑に落ちる。単純に作者が面白いなと思って入れるのと、どうしてそういうシーンになるのかが考えられているのとで全然違う。

その他全能の神ODINに対するIkarisの皮肉とそれに対するODINの応えも面白いが、書くほどでもないか。
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2022/1/1

なんちゃってコミコン2022 Adam Hughesサイン本2冊  アメコミ

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アメコミましておめでとうございます。

今一番巧いなと思う現役のコミックブック・アーティストと聞かれたらAdam HughesかMike Mayhewと答えると思う。勿論、その時の気分によっては違う人を答えるかもしれないし、描く対象によってはこの人のこのキャラみたいな好みもある。

さてDynamic Forcesの年末セールで買ったHughesのサイン本が到着したので、新年「なんちゃってコミコン第一弾として紹介。

まずは、Amazing SPIDER-MAN 802号(1号)のArtist Variantの中でもタイトルのないvirgin sepia color variant。この図柄は紹介したか忘れたけど、2018年に出版されたSpectacular SPIDER-MAN 300号のconvention variantと対になる。Specの方はGwenの写真。一方のこれはBlack Catからの着信画面?。中の台詞も含めよく出来ている。

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次は、2019年のBLACK CAT 1号のComic Sketch Art.com variant。こちらは中身を読んでいないので、話はわからないのだが結構評判が良い。そして、この1号には優れたvariantが多数存在する。売ってしまったがArtgerm、上述のMayhewの他、喉から手が出る程欲しいJ Scott CampbellのMucha Homage Variant。今回勢いでHughesのものを入手してしまった。安売りに弱い。1冊だけ買って高い送料を負担するのも悔しかった。

実際のアーティストに会ってサインが貰えるのはいつになるかな。

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2021/12/19

Art Adamsの表紙が非常に良いぞ、Amazing SPIDER-MAN 879号、880号  アメコミ

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今月はAmazing SPIDER-MAN (ASM)が2冊しか来なかった。しまった。ASM 78BEYがない。Nick Spencerが担当から離れたら、ちょっとASMへの熱い思いが薄れているからかな買い忘れた。ま兎に角ASM 879 (78)号、880 (79)号をレビュー。

879号の筋書をKelly Thompson、画をSara Pichelli、Jim Toweが、880号の筋書をCody Ziglar、画をMichael Dowlingが、担当。添付画像は、Art Adamsが描いた879号通常版の表紙。Variantを買うことが多いのだが、この通常版の表紙は非常に良くてこちらを選んだ。

次に粗筋。Morbiusに噛まれたBen Reilly。その毒に苦しむ彼は自宅の警備装置で敵を退散させる。Beyond Corporation によりBenとチームを組まされたColleenとMistyは逆にBeyondを探る。880号ではBeyondの取締役の家でKravenがSPIDER-MANを待ち伏せ。

いつものように、好きなシーンや台詞等を紹介。まずは、Pichelliの画。前回も書いたが良いね。Black Catの登場シーンが無茶苦茶良い。一方のTowe、後半の数ページを描いているがもう一歩。ASM 880号のDowlingはMike Mayhewみたいに緻密な画を描く人だな。結構良いぞ。特に良かったのはBenがSPIDER-MANのマスクを被ろうとしているコマ。下から上に見上げているアングルからBenを描いている。相当上手くないとこんな画を描けない。

前述のCATのシーン。彼女が訪れたことでPeterが目を覚ます。それに気付いたMary Janeは、彼女が立ち去るのを引き留める。このシーン良いな。過去CATに対し良い思いは持ってないMJ。そうでありながらの彼女の対応。Peterの回復に一縷の望むを見出したいのか、余裕なのか。

Morbiusの攻撃に今にも気を失いそうなBenの台詞。”Oh God. Don’t faint, Reilly. Even if Morbius doesn’t kill you, the embarrassment will.” Benの冗談はPeterのものより落ちると思うのだが、気恥ずかしさで死ぬわけはないがこの台詞は好き。

続いてASM 880号。BenがPeterの病室に立ち寄り悩みを打ち明けるシーンは面白い。”Am I going about this SPIDER-MAN thing the right way?” BeyondがSPIDER-MANの権利を手に入れ、Benがそのコスチュームを着ているが、Ben自信が自らの存在意義に疑問を持っている。

後半はKravenとの戦いとなる。Kravenに苦戦している意図的なのだろう。長年SPIDER-MANを続けているPeterとクローンのBenとでは経験が違う。Beyondの優れた技術を詰め込んだコスチュームだけでは足りないのは頷ける。
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2021/12/5

Peter Davidの話は楽しい、Symbiote SPIDER-MAN Crossroad 1号から3号  アメコミ

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Peter DavidのSymbiote SPIDER-MANの新シリーズがまた始まった。大歓迎。その1〜3号を読み終えたので早速レビュー。

筋書きをPeter David、画をGreg Land、インクをJay Leistenがそれぞれ担当。添付画像の表紙は、2号の表紙。1号はErnanda Souzaのvariantを買ったのだが、もう一歩だったのでLandの表紙。

粗筋。1984年に発表されたThe Incredible HULK 301号から始まるArc (一続きの話)で語られたCrossroads Dimension (“CD”)に飛ばされたSPIDER-MAN。そこでHULKと遭遇。2号では取り残されたBLACK CATがDOCTOR STRANGEの助力を得る。3号では異形のHULKとSPIDER-MANがさらに別のやつらに攫われる。

Davidは長い間HULKを担当していたが、1984年当時の担当者はBill Mantlo。結構名作みたいだな。

気に入った台詞やシーンを紹介。最初の山場は大統領に扮したChameleon。それを防いだばかりか、大統領の居場所まで突き止めたSPIDER-MANはなかなか楽しい。PUNISHERがライフルで狙っていると思い込ませるため、遠くからBLACK CATにレーザーポインターを照射させたのはナイス。

ところでLandが描いたChameleonのマスクは結構カッチョ良いな。今後色々なアーティストがこのデザインを使うこと間違いなし。

BLACK CATにわざわざ博物館襲撃の時間を教えたMoondarkなる悪人。これがSPIDER-MANをおびき寄せる罠なのも良い。SPIDER-MANも襲撃時間について “That’s exact.”と彼女に怪しいことを伝える。彼女も”I was thinking the same thing.”と答えるのだが、それだったら最初から怪しいことを最初に伝えるべきでは。

2号はDevil Dinosaurが出現。そもそもこれ存在は知っていても良く知らないキャラなんで感動が少ない。相棒はMoon Girlじゃないんだ。

そもそもHULKがこの次元に飛ばされたのはDOCTOR STRANGEのお陰ってことで、彼を登場させたのは上手い演出。

Moondarkなる悪人が狙っていた石がSPIDER-MANやHULKに力を与える設定も面白い。昔このブログでレビューしたAmazing SPIDER-MAN #328号でのシーンを思い出す。この時もCAPTAIN UNIVERSEの力をSPIDER-MANが一時的に得たんだったよね。

この石のお陰なのか、Bruce Bannerが変身したのは前述の通り異形の姿、Guilt HULK。流石にHULKをこれまであまり読んでないのでわからん。

SPIDER-MANのマスクをBLACK CATが持ち歩いているのはちょっと変態チックで面白いな。変だと思っているかどうかを散々DOCTOR STRANGEに尋ねる件も良し。流石Davidだ。

Sarcastic (皮肉)に関するSPIDER-MANとMoon Boyの会話もDavidが紡ぐ話の面白いところだね。それを説明すると全然面白くなくなるんだけど。
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2021/11/28

今回はJoe JuskoのGreen Goblinの表紙、Amazing SPIDER-MAN 877号、878号  アメコミ

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Beyond Corporation篇のAmazing SPIDER-MAN (ASM)は続く。ASM 877 (76)号、878 (77)号をレビュー。

877号の筋書をZeb Wells、画をPatrick Gleasonが、878号の筋書をKelly Thompson、画をSara Pichelliが担当。添付画像は、Joe Juskoが描いたVariantの表紙。通常版は大好きなArt Adamsが描いたものなのだが、どうもつまらない。それに引き換えJuskoの表紙は良いね。前回X-MENで紹介した表紙も良いのだが、Green Goblinのも味がある上に上手い。

次に粗筋。U-Foesとの戦いの最中に敵の一人から放射性の毒物攻撃を受けたPeter。その場に居合わせたBen Reilleyは病院へ彼を運ぶが、Peterの身体の状態は良くない。一方BenはU-Foesと対峙する。878号ではBenを監督する上司が登場。最後にはMorbiusが出現。

いつものように、好きなシーンや台詞等を紹介。今回もGleasonの画が非常に良いな。彼の描くAunt MayやMary Janeが素晴らしい。一方のPichelliも負けず劣らず素晴らしい。
特に良かったのはDr. Kafkaの診察を受けるBen。1ページを縦に5つに割り、Benを下から上に見上げるアングル、正面、横顔、最後に、2人を見渡すアングル。表情を描き、結末を一気に説明している。この原画欲しい。Marvelのアーティストの中で高く評価しているアーティストだけのことはある。(オイラは何様か。)

今回のSpider-senseの使われ方はナイス。Peterの命の危ない状況なので当然Spider-senseは点灯しっぱなし。じゃー、前回この放射性の毒物を浴びた時には、Spider-senseが効かなかったのかと突っ込まざるを得ない。

Beyond CorporationとBenとの接点MarcusとBenの同居人Janineとの会話。”He (=Ben) is coming back. “ “His uniform is.”大した会話ではないのだが、Marcusは追跡装置がついているコスチュームをもってBenだと認識している。これPeterと入れ替わるっていう将来の話の伏線であって欲しい。

Peterの病状について説明を渋っている担当医師に対するMay伯母さんの怖い発言。”Then he’s not very much going to like his life for the foreseeable future.” 勇ましい。

相変わらずのハイテクSPIDER-MANは好きになれない。仮面ライダーとかと同じように玩具会社との契約上必要な設定なのか。

MarcusやBenの上司、Maxineがちょっと気になるな。Thompson、Pichelliと女性制作陣が、強面の女性上司を絡めてきた。規則を守らずコスチュームを脱いで、マイクをオフにしたことが数度あったことに対するBenに対する叱責。”I can’t have you taking off your suit and turning off your comms whenever it strikes your fancy.” 単純な単語だけど英語の表現は面白い。それにしてもBeyond Corpの目的は何なのかな。

Peterの病状が回復に向かわぬシーンで外からBlack Catが覗き込む2コマ。これからの話の布石であることを熱望。

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2021/11/26

なんちゃってコミコン2021 Busiekサイン本とMayhew超美麗バリアント  アメコミ

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まずは、Kurt Busiekのサイン本。彼の作品を初めて読んだのはMARVELS。その後の彼のMarvel作品はあまり読んでいない。その中の一つがUntold Tales of SPIDER-MAN。話は悪くないらしい。いずれ読んでみようかとお気に入りに入れていたらサイン本を発見したので購入。Certificate of Authenticity(本物で証明書)が付き。最近また彼のThe MARVELSなる作品が発表されている。出版速度が遅くてそれまでの話を忘れちゃうのが難点。

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次はAVENGERS and X-MEN Axis 1号のvariantで、Mike Mayhewの作品。彼の作品を入手するのが大変。Midtown Comicからだともう少し安く手に入るのだが、Midtownは送料が無茶苦茶高い。しょうがないのでMilehighの50%オフセールで買ったもの。Mayhewの画が上手いことあるが、デザインが秀逸。AVENGERSのSCARLET WITCHとX-MENのPOLARIS、異母姉妹(今その設定で合ってたっけ?)がトランプのハートのクィーンとして描かれている。

それはそうと、アメリカでは本当のコミコンが再開し始めているようだ。行きたいー。
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2021/11/21

往時のX-MENのアーティストを彷彿される画、X-MEN 3号、4号   アメコミ

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すっげー面白いとまでは言えないが、X-MENが漸くまともなレベルまで復活してきた。今回はそんなX-MEN 3号と4号をレビュー。

筋書をGerry Dugan、3号の画をPepe Larrazが、4号の画をJavier Pinaがそれぞれ担当。添付画像は4号のvariant、Joe Juscoの作品。彼はcorner boxのみを描いて作品として売っていることで有名。(corner boxとは、1960年代から少なくとも1990年代まではあったcomic bookの表紙の左上にある小さなコマ。その中に登場人物が誰だかが一瞬でわかる仕組みとなっている。メンバーが頻繁に変わるヒーローチームものには便利。)

粗筋から、3号ではベトナムのダナンに宇宙線が到着。駆け付けたX-MENの前にHigh Evolutionaryが現れ、戦闘に突入。4号ではX-MENでは初登場かな。NightmareがCYCLOPS、Jean、X23の夢の中に潜り込み悪夢を楽しむ。

3号から。High Evolutionary。相変わらずの思い上がり野郎。人類を去勢する爆弾を持ってきやがった。笑う。

一緒に戦っていたが、撃墜されたSUNFIREを救ったSYNCHの台詞、”Shiro and I aren’t doing so hot.” 文字通り燃焼しきれなかったとイケてないとの掛け言葉だね、

もう一つ。じゃんけんで負けたCYCLOPSのJeanに対する質問。”Are you peeking when you do this?” peekはテレパスであるJeanがCYCLOPSの考えていることを覗いているってこと。おもろい。

良かったのは、Larrazの画。RogueやPolarisの陽気な表情が光っている。ちょっと残念なのはSUNFIREのお面みたいなマスク。安っぽいな。

続いて4号。Pinaの画も無茶苦茶良い。パッと見でX-MENのアーティストとして合格。これだよ。最高峰のアーティストのみが描ける誰しもがあこがれた王座が昔はX-MENだった。特に良いのは、Jeanの夢の中でEmmaに嫌味を言われるページ。(やはりこの二人は仲悪いんだな。)

この話の背景として、DR. STRANGEが死んでいる。現在継続中のミニシリーズDeath of DR. STRANGE参照。(読んでいないので何が起こっているかわからず。)天敵のいないNightmareが張りきっちゃっている。

NightmareのCYCLOPSの悪夢の分析が面白いので紹介。”He must be fearsome because most of others fear failing him.” X-MENのメンバーの大部分はCYCLOPSの期待に応えられないかもしれないことを恐れていて、そんなメンバーの気持ちが彼にとっては一番怖いみたいな感じか。

次の話までのFill-in(つなぎ)かもしれないが、最後にJeanがNightmareを手玉に取って彼に悪夢を植え付けたサゲ(オチ)は面白かった。

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2021/11/17

後半の裏切りが良いな、映画ETERNALS  アメコミ

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漸く映画ETERNALSを見終えたので早速レビュー。前回のShang Chiと言い、ゆっくりとだがエンタメ界が動き出しているのが感じられる。

ETERNALSの原作はコミックブック1冊ぐらい読んだくらいで、正直全くと言って知らない。したがって、原作と違うから云々と言う幻滅感がない。それが幸いした感じ。話としては面白い。

ETERNALSの間で、彼等の使命に対する考え方の違いやCelestialsの一人Arishemに対する忠誠心の違いがそれぞれで、仲違いする様は良いな。正義とは何かを問う授業と何か似ている。これまでの正義のスーパーヒーローものとは一線を画す。

後半のIkarisの裏切りなんて無茶苦茶良い。彼が酷いやつってわけじゃなくて彼の使命感からの行動だし、裏切ったのは彼以外のETERNALSの面々だからね。そしてSersiと対面し、自分の行動に涙するシーンは素敵。彼の最期は昔のSUPERAMANの話でSmallvilleを守るロボットが最後に太陽に突っ込んで自滅する話を彷彿とさせる。

SUPERAMAN繋がりで、Phastosの子供がIkarisをSUPERAMANと混同しているシーンは好き。ワザとSUPERAMANっぽく演出しているよね制作陣は。ケープは纏っていなかったと子供に説明するシーンはDCの連中に言っているんじゃないかな。

今回の物語の中心Sersi。綺麗な女優さんだな。Shang Chiと言い中国系の俳優が席巻している。

Gilgameshに馬鹿にされた若く見えるSpriteが、意趣返しに彼を赤ちゃんの姿にした上Gilga-Messという名札を付けたシーンが良い。Mess混乱、汚れといった感じか。

この映画で使われた曲ではPink FloydのTime、ForeignerのFeels Like the First Timeが良かった。後者は、ETERNALSの面々の一つの使命が終わると、記憶が消され、また初めてな気持ちで次の任務を迎えることの隠喩か。

Ending Creditの途中登場したErosとPip。ネタバレを踏んでしまったのでわかっていたが面白い。また最後に出てきたEbony Blade。本編でこの名前が出てきてオヤッと思ったが、まさか本物が出て来るとは。BLACK KNIGHTじゃないか。

最大の欠点は、ETERNALSの敵方のDeviantsの姿。Shang Chiの敵と同じじゃない。新鮮味が全くない。そろそろ普通の勧善懲悪なMarvel映画が観たい。

評価B--。
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2021/11/14

超美麗Gleasonの表紙、Amazing SPIDER-MAN 876号  アメコミ

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まずはGleason。前号の表紙も彼が描いたものを買ったが、今の彼のデザイン力は素晴らしい。同じようなデザインの表紙は、856(55)の通常版もある。そのデザインをさらに進化させたのが、この876号の表紙。細かい部分まで考えられていて超美麗。表紙だけでなく中身の画も非常に良いな。Gleasonがインクまで入れているらしく、それが彼が思う完成形なんだなと思った。

と御用達から到着したアメコミの束から、最初に読んだのはAmazing SPIDER-MAN (ASM)。御覧の通りまずはASM 876 (75)号をレビュー。今日は短め。

筋書をZeb Wells、画をPatrick Gleasonが担当。添付画像は、Patrick Gleasonが描いたVariantの表紙。

続いて粗筋。Kindredとの対決の最中に命を奪われたHarry(のクローン)を思い中々立ち直れないPeterの前に、別のSPIDER-MANが現れた。Empire State大学での爆発事故の現場に向かった。SPIDER-MANはそこで、自分自身の分身と共に犯人グループと戦うが…。

いつものように、好きなシーンや台詞等を紹介。

最初の遭遇時にPeterをまいたBen Reillyの言い訳。”They could have been listening.” "they”と敢えて使うことで、クローンSPIDER-MAN出現の黒幕が明かされる流れは、読者を惹きつけるに十分。

その後のPeterの質問とBenの応え。”You’re asking me to share SPIDER-MAN with you?” ”I’m not asking.” Benが勝手に決めたことでPeterの許可を伺っているわけじゃないみたいな意味。昔からこいつは自分勝手な酷いやつなので、あまり不思議じゃない。またその黒幕Beyond CorporationがBenに金を与えていることも面白い。

昔Peter(元々Doc Ockが憑依した)起こしたParker Industriesの資産(知財)を買収しているのがBeyondで、資金力があるという設定は興味深い。

しかし、Superior SPIDER-MANやその後のPeterのSPIDER-MANの資金力や技術力を使ったハイテクSPIDER-MANの二番煎じなのは否めない。またSPIDER-MANの一番の魅力はPeterの知恵を使った戦術であって、ハイテク兵器じゃない。James Bondシリーズじゃないからね。

ASM 876号の定価は$5.99。前号の約$10までは行かないがお高い。ページ数の7割は本編なので、まだ許せるか。オマケにはNETFLIX版Marvelで活躍したMisty KnightとColleenも登場している。彼女らとクローンSPIDER-MANが絡む。興味なーい。

Spencer終了後の新しい門出はあまり期待できないな。オイラのこの気持ちを裏切って欲しいなWellsに。
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