2019/12/8

X-MENの設定変更に関する私見、X-MEN 645(1)   アメコミ

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House of X、Powers of Xにて、これまでのX-MENの設定がことごとく覆されてしまった。結構世間では良い評価で、コミックブック自体は凄く売れているみたいだ。しかし、オイラはこの二誌をレビューしなかった。何かDC ComicsのElse World Series的な違和感が拭えないからだ。さらに酷いことに、これからレビューするX-MEN 1号にはlegacy number 645と表示されている。つまり、夏に終わったUncanny X-MENの正当な後継者ということだ。過去の設定が良かったと言っているのでもないし、第一過去の設定が全て良かったと言い切れない。X教授の死、復活。Inhuman族との戦い。Phoenix Forceの憑依。CYCLOPSの死等、酷い設定に枚挙に暇がない。ただ、それもこれもチャラで新しく始まるんですよと言われて、大人しく、そういうもんですかねと素直に受け入れられない。

アメコミは、辛い時期があってもやがて変わると信じているので、頑張って付き合うというのが今のオイラの姿勢。1980年から欠かさずX-MENを読み続けてきたオイラとX-MEN製作スタッフとの戦いだな。 せめて、Age of Apocalypseみたいに短く終わってくれると助かるのだが。

今のところ、全部姉妹誌を買うつもりはなく、X-MEN、MARAUDERS、NEW MUTANTSに絞った。

X-MENの筋書をJonathan Hickman、画をLeinil Francis Yu、インクをGerry Alanguilanが担当。添付画像は645号の表紙。Mark Bagleyによるevery mutant ever variantだったかな。姉妹誌6冊を繋がないと一つの画にならない。その手には乗るか。全部は買いません。

いつものように粗筋。CYCLOPSことScott Summersは父親や彼の率いるStar Jammersを自宅に迎える。弟のAlex、Gabrielも一緒だ。一方、ミュータントを目の敵にしているOrchisは壊滅した基地と犠牲になった人々を弔い、次の一手を打とうとしている。

ScottはJeanと結婚しているのか。子供のNathan (=CABLE)が一緒だ。一方Rachaelも存在している。未来から来た設定はまだ生きているのか?笑っちゃうのは敵役のVulcanことGabriel Summersが良い人になっていることだ。X教授の酷い仕打ちがないからか。理屈では理解できるが…。

Krakoa島の贈り物が超エコ。ベトベトした物質が、洗剤の代わりに、食べ残しを分解して、他の物質に変えてくれる。これは今の人類に欲しいな。ミュータントだけに使わせるのは勿体ない。

Scottの台詞が良かったので紹介。”I held on. (中略) Because I believe in a thing now it’s real.”  Held onは耐え続けて、人類に降参しなかったこと。後半部分は理想郷が実現することを信じていたからみたいな感じ。

1号で敵方、Dr. Gregoryが取り出したのはM’kraan Crystal(のはず)。全ての文明を滅ぼす恐ろしい水晶だ。(お、この水晶で、またこのおかしな設定がチャラになるかな。)
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2019/12/1

Abramsの大いなる責任と力に関する意見が新しい、新シリーズSPIDER-MAN 1、2号  アメコミ

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STAR WARSの監督J. J. AbramsがSPIDER-MANの筋書担当となった新シリーズ2冊を読み終えたので、早速レビュー。

筋書をそのJJと息子Henry Abrams、画をSara Pichelliが担当。PichelliはオイラのSPIDER-MANの担当になってほしい画家ナンバーワンだった。今回ちょっと違うけどそれが実現した。

添付画像は1号の表紙。何か懐かしさもある。1990年代にはこんな凝った表紙が沢山あった。(勿論売りたいがための作戦。)表紙に穴が開いているデザインが非常に気に入った。買って良かった。(いつも注文するときは表紙がどんなだかわからない。今回は大正解。)

次に粗筋。SPIDER-MAN (=Peter Parker)は街で暴れまくる悪党Cadaverousとその家来と戦闘中、妻Mary Janeを悪党に殺されてしまう。その10年後ぐらい、二人の息子であるBenは、高校では問題を起こしまくり。彼は父親のコスチュームを屋根裏部屋で発見する。

いつものように、気に入ったシーンや台詞を書いていく。まず校長先生のBenに対するコメント。”Fourth time I’ve seen you this week. It’s Tuesday.” Benの問題児感たっぷり。

クラスが一緒になったFaye ItoとBenの会話。F “Most people afraid to do the right thing. Y’ever notice that?” B “Yeah.” Benは彼なりに正しいことをしているつもりで問題を起こしていた。そんなBenにとって我が意を得たりなFayeの言葉だったのだろう。

2号での父Peter、子Benの断絶を表すBenのPeterに対する評価。”He didn’t leave you (May伯母さんのこと) and me. He left everyone.”彼の(SPIDER-MANとしての)責任をも放棄したってことが言いたい。その後Peterの右手首から先が失われているのがわかる。放棄したくて放棄したのかその辺は2号が終わった段階ではわからないな。

仲良くなったFayeを家に迎えるにあたり、SPIDER-MANのコスチュームを燃やしちゃうのが面白いね。その後にコスチュームの控えは沢山あること教えるMay伯母さんも面白い。歳をとってユーモアのセンスが向上したのか。

また、Fayeが社会に対する抗議のための落書きを行っていのだが、そのためにコスチュームを着ているのも良いね。そのコスチュームがBATMANの敵役だかパートナーだかのCAT WOMANのそれに似ているのも良し。これはPichelliのアイディアか。

Fayeの責任と力に関するコメントが好きだったので最後に紹介。”You don’t have great responsibility because you have great power.” 逆なんだよって言っている。これ作者Abramsの意見だと思うけど、成程と感心してしまった。

蛇足。読んでて、笑ったら唾がコミックブックにかかってしまった。ショック。
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2019/11/24

眼福Sienkiewiczの画が凄い、NEW MUTANTS 新作  アメコミ

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当初は全然買う気がなかったが、中身の画までSienkiewiczが担当している知って俄然買う気になったNEW MUTANTSの新作を読んだので早速レビュー。後から買ったので定価だ。$4.99は高いな。

筋書をなんとChris Claremont、画はSienkiewiczが担当している。普通の表紙はSienkiewiczなのだが、へそ曲がりなので、Martin Simmonsの描くvariant。結構この人の画良いじゃない。NEW MUTANTSの面々をよく理解して描いていて好印象。この人有名みたいだな。

粗筋から。NEW MUTANTS の一員でTechno Organic、Warlockが恐怖に怯え彼の分身が仲間たちを襲う。さらに分身感染したMAGIKは我を失いDarkchildeへと変身、残ったDoug、Rahne、そしてWarlockへと矛先を向ける。

最近のClaremontの作品はもう光を失ってしまいあまり面白くなかったのだが、今回の話は、非常に面白かったな。DaniとRahneとの友情、そして、強力なDougとWarlockの友情をあらためて確認できた。X-MENやNEW MUTANTSの設定を熟知した彼だからこそ、細かいチーム間のバランスを描けているんだろう。中途半端なKittyの存在や、ValkyrieとしてのDaniの役割なんかを再確認できたのも良し。

いくつか好きな台詞を紹介。Darkchildeと化したIllyanaへのShanの挑戦的な台詞。”I’m Vietnamese, Illyana. My people thrive on challenges.”アメリカ人のClaremontだからこの台詞を使ったのだろうな。彼女の台詞は的を射ている。しかし、アメリカ人には効果的な台詞かもしれないが、ロシア人Illyanaに通じるだろうか。

最後のサゲ(=オチ)も面白かった。戦闘の結果、X-MENの当時の本拠地X Mansionや周りが破壊されたことをX教授へ弁解する必要があるNEW MUTANTSの面々。Warlockの提案。”Self suggests another visit by the Impossible Man.” 変なキャラImpossible Manを出すとは。
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2019/11/17

Norman Osborneの悔しい表情が印象的、SPIDER-MAN 831(30)、832(31)号  アメコミ

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いつものように、アメコミの束から最初に読むのはAmazing SPIDER-MAN (“ASM”)。その832(31)号を読み終えたので先月読んだ831(30)号と合わせてレビュー。(Legacy Numberとカッコ内はSpencer後の号数。)

筋書をNick Spencer、画をRyan Ottley、インクをCliff Rathburnが担当。添付画像は    832号のMary Jane (“MJ”) Variant。Greg Smallwoodの作品。MJの笑顔が非常に良いな。大好き。今回はAbsolute Carnage (“AC”)の話と連動して話が進んでいる。ACに全く興味を覚えないため買っていない。VenomだけじゃなくてCarnageも人気があるのかね。

さて粗筋。ASMに出て来るCarnageはNorman Osborn。自分の孫のNormieとEddie Brockの息子を狙っている。(理由はACを読めばわかるんだろうな。)それを防ごうとするSPIDER-MAN。

Normanとの戦いとPeter Parkerの回想シーン、謎の悪人KindredとNormanとの関わり(Kindredのモノローグが大半)が交互に語られる手法は良いのだが、ASM 831、832号共話の密度が粗い。

Normanの邪悪さが他の悪人を凌駕するのは、彼がPeterやその周りの友達の純粋な心を奪ったことというKindredの分析は面白い。

もう一つ、KindredはNormanが決してPeterを殺すことはないと予言する。その一方で、831号の最終ページでは、SPIDER-MANは倒されてしまっているシーンで終えるのは面白いな。予言で敢えて読者のドキドキを奪っているような。

ASM 832号では、光文社版でも紹介されたHarry Osborneの麻薬中毒の回想シーンが出て来る。当時のPeterの恋人はGwen。最近Gwenの人気を煽っているのか露出度が高い。NormanのPeterに対する嫌悪なのか、832号で語られているように嫉妬なのかが凄い。

そんなNormanの瀕死のPeterの前での勝利の雄叫び。”Question ain’t if I get to kill you. It’s how long I let the killing last.”超残酷。しかし、Symbioteが止めたのか、Kindredが止めたのか、上記のようにNormanはPeterを殺せない。それに対するNormanの悔しい表情が描かれたシーンが好きだな。Ottleyの画をそれ程好きではないが、このシーンはよく描けている。

さて、KindredのNormanに対する台詞が以下。”It’s the least I can do for the man who made me who I am.”(itは記憶喪失のNormanの記憶を戻すこと。)この台詞からKindredはやはり、Carlie Cooperだな。
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2019/11/3

また感涙、Friendly Neighborhood SPIDER-MAN 35号、36号  アメコミ

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最近は品質でAmazingを脅かしているFriendly Neighborhood SPIDER-MAN (FNS)。35(11) 、36(12)号をレビュー。(Legacy Numberとカッコ内が2019年再発売してからの号数)

筋書きをTom Taylor、35号の画をJuan Cabal、36号の画をPere Perez、インクをJay Leistenが担当。添付画像は35号の表紙。

先月も紹介したBring on the bad guys variant.今回はSPIDER-MANの最初の敵、Burglar。Greg Hildebrandtの作品。彼(同業の双子の兄か弟がいて亡くなっている。)はこれまでもMarvelの表紙を1970年代から沢山手掛けてきた。そういう意味では貴重な表紙。しかし、彼のSPIDER-MANはあまり好きではない。

いつも通り粗筋。35号から。Marvel夏のイベントWar of the Realmsの余波から街にトロルが溢れている。SPIDER-MAN ことPeterは退治した後バタンキュー。Mary Jane (“MJ”)はもう一人のトロルに出くわす。続いて36号。川の上の船が火災に。乗客を助けるため船上で活動するSPIDER-MANは刺客に銃撃される。

まずは、35号。Peterの眠そうな台詞。”Trolls live in the dark. Your Friendly Neighborhood SPIDER-MAN, not so much.”これが、その後のMJの活躍の伏線になるとは。

昔からMJを知っている人が頷くPeterのMJに対する絶対の信頼の言葉。”MJ doesn’t stand around. MJ lifts the people around her.”困った人を遠巻きに見ているだけでなく、手を貸してあげる。もしくは、その人の気持ちを明るくするみたいな感じか。オイラはこの台詞に涙してしまった。

もう一つ寝ているはずのPeterがMJを助けたと思いきやMiles Moralesだったのも良いな。

次にFNS 36号。SPIDER-MANが助けを求め知人の警察官に連絡する手段は公衆電話。それもコレクトコール。携帯世代に通じるか。だけど、携帯世代も公衆電話を使えないと災害時に困るな。

ちょっと腑に落ちないのは、SPIDER-MANが命を狙われるのは3度目。用心しろよ。

そして、笑ったのは銃撃の犯人とSPIDER-MANの会話。S “I’m going to bite you.” 犯人 ”Youdon’t do that.” S ”I do. But it’s a secret. Because I’ve eaten everyone who knows it.”彼の冗談にしては、凄く知的。駄洒落じゃない。もしかしたら、これまで聞いた彼の冗談で一番面白いかもしれない。

物語はニューヨークの地下にある世界Under Yorkでの戦いへと進む。ちょっとFANTASTIC FOURの力を借りるのが許せないけど。

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2019/10/20

最後のページの悲しいシーンは辛い、Amazing SPIDER-MAN 829(26)、830(29)号  アメコミ

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今月もアメコミの束到着後に真っ先に読んだAmazing SPIDER-MAN (“ASM”)の830(29)号と先月読んだ829(28)号のレビュー。(Legacy Numberとカッコ内はSpencer後の号数。)

筋書をNick Spencer、829号の画をKev Walkerの画を、インクをJohn Dellが担当、830号の画をFrancesco Mannaが担当。添付画像は829号のRyan Ottleyの作品。よくあるこんなシーンは本編にないよ的なやつ。

粗筋から。Kingpinが探し求めるお宝を持つBoomerangをBeetle率いる女性だけの悪の組織Syndicateが攫った。Beetleの秘密を偶然知ったSPIDER-MANはBoomerangを救助に向かう。830号では映画の主役に選ばれたMary Janeとの暫しの別れを惜しむPeter、だが運命は彼をMJに別れの言葉を告げさせない。

ASM 829号から。後の伏線となるBeetleのRandyに対する台詞が面白かった。こいつはどうやら弁護士らしいのだが、法律の穴を使って悪事を働くから、犯罪者じゃないと言い切る。

それから、Boomerangを攫ったことを責められたBeetleのRandyに対する台詞。”You are complaining about your roommate.”それに対してRandyは、”That’s the other roommate.”これPeterのこと。さらに、その会話をPeterは屋上から聞いている。爆笑。

最後のサゲ(オチ)の気が利いている。Beetleは彼女の法律知識を使って、自分が襲ったMay伯母さんの施設への罪滅ぼしのため、市からの補助金を引き出した。そして、彼女の父親Tombstoneの部下を再建のために送ったのもナイス。何やら、SPIDER-MANとBlack Catのコンビに次いで、犯罪者とそうじゃない人のカップルが生まれたようだ。

映画の台詞を練習するPeterが天井からぶら下がって相手をしているのは、説得力に欠けるが面白い。

May伯母さんのところへ行くPeterがMJに”I’ll be right back.” と言った後のMJの台詞。”I can’t believe you just jinxed us like that, Tiger.”面白い言い回し。Peterが何か約束すると、その約束はかなわないことを指している。この場合、すぐ戻ると言ったので、彼は戻ってくることはできない。そして、その通りに物語は進む。

Peterもそれは良く分かっていて、MJとの関係をMay伯母さんに相談する。彼女のアドバイスは良いな。”You keep trying.”そして、Peterが事件に巻き込まれなかったらするはずだったこととは、プロポーズだ。事件に巻き込まれてしまうこのサゲ、悲しいけど面白いな。"Maybe some other time."が最後のモノローグ。

今回久し振りにSPIDER-MANの仇敵の一人Chameleonが登場。そして、Peterの妹TheresaもSHIELDのスパイとして再登場。個人的に彼女の存在は非常に良いと思っているので大歓迎。話的にはChameleonの話は続くはずなのだが、次の話はCarnage篇だ。正直あまり期待できない。
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2019/10/6

1982年の黒いコスチュームの試験作品、Sensational SPIDER-MAN 0号  アメコミ

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何も考えずに買ったSensational SPIDER-MAN (“Sym”) 0号を読み終えたので、レビュー。0号と告知されたのに、御覧のように実際は1号と印刷されている。さらに言えば、この黒いコスチュームの中心の蜘蛛のシンボルは、Bagleyが表紙に描いたような色でなく、赤。試作品なので、いろいろ違うな。何だかSPIDER-MAN 2099のコスチュームを彷彿とさせる。というよりMiles Moralesのコスチュームか。

黒いコスチュームは、当時の編集長Jim Shooterに、ファンの一人Randy Schuellerが売り込んだアイディア。この作品は1982年にそのアイディアを元にPeter Davidが創り上げ、画をRick Leonardi、インクをVictor Olazabaが担当。オマケの話をTom DeFalco、Ron Flenz、インクをSal Buscemaが担当。

粗筋を手短に紹介する。刑務所を脱獄したFirebrandなる悪党が、元妻の元を訪れた。SPIDER-MANはこの悪党の放った炎で背中を焼かれる。FANTASTIC FOURのReedは、彼を治癒し、新しいコスチュームを彼に贈った。それが黒いコスチューム。オマケでは、SPIDER-MANと同じように自分の思慮の浅さから伯父さんを失ったPeter少年とSPIDER-MANの交流。

まずは画。この作品仮に1982年に日の目を見ちゃうと、紙と印刷が悪いんで見劣りがするだろうな。今回の作品色は後から付けたんじゃないかな。無茶苦茶綺麗。逆にLeonardiの味がぼんやりとしちゃってる。

次にDavidの台詞をいくつか紹介。Reedの”I threw it together.”とPeterの “It would take me weeks to sew something like that”.が駄洒落になっている。Throw togetherは短い時間にものをこしらえるの意。英語は面白い。

Daily Bugle社の屋上にヘリコプターを軟着陸させた後のSPIDER-MANの台詞。”Never thought Daily Bugle would be good for something.”こんなに嫌いなのに経済的にこの新聞社に依存しなければならないPeterが、可哀そう。

結局、助けたFirebrandの妻の子Ritaに嫌われるは、思ったようにコスチュームを使いこなせないはで、これをReedに返しちゃうのがサゲ(=オチ)。どうもこの話にドラマが足りなかったな。お蔵入りになったのも頷ける。1984年に実際にお目見えした黒いコスチュームにはさらに設定を増やして非常に面白くなったね。2019年になっても、その設定を使ってSymbiote SPIDER-MANなる話が出来ちゃうほどだ。

オマケの話はそれ程ではない。ページ数も短いし。そんな中、Peter少年のSPIDER-MANに対する質問が印象的。”You’re talking about the guilt, man. 中略 Does it ever go away?”  SPIDER-MANはこの質問に対し答えない。また、質問した少年も期待していないだろう。苦い。
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2019/9/29

SPIDER-MANはマスクを被った瞬間人格が変わる、Friendly Neighborhood SPIDER-MAN 33号、34号  アメコミ

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先月、今月とFriendly Neighborhood SPIDER-MAN (FNS)が2冊も届いた。33(9) 、34(10)号をレビュー。(Legacy Numberとカッコ内が2019年再発売してからの号数)あと1冊残っている。

筋書きをTom Taylor、33号の画をKen Lashley、Juan Cabal、34号の画をLashley、Luca Marescaが担当。添付画像は34号のBring on the bad guys variant cover。Variantの名称だけでもカッチョ良い。それだけじゃないWill Slineyの描くKindredがこれまで見たどのアーティストの描くそれより優れている。迷うことなくこの表紙を選んだ。

いつものように粗筋から。ホームレスのための施設の出資者は、裏では犯罪者からの資金で賄われていた。それを取り仕切るのがHelminth。何と80年前から生き続ける化け物。彼は人々の絶望を吸って生きている気も悪いやつ。一方、Peterのアパートに住むThe RumorことMarnieのオリジンが語られる。ある意味彼女も化け物。ProwlerことHobbieが敵の手に落ちた一方、Peterは一計を案じてHelminthの組織に挑んだ。

Marnieが大日本帝国の超人計画の実験台とは。眼の色は青じゃん。そんな彼女にProwlerが歳を聞くとすかさず、SPIDER-MANは、”We don’t ask that question.”と囁く。この辺はTaylorのウィットを感じるね。

話を戻すと、彼女は何故か大日本帝国軍のためには働かず、アメリカで生活していて、(その辺は解せない。)強制収容所に入っていたことも語られた。日本人ではないTaylorが米国の黒歴史を語るのも新鮮。良かったこういう人がいて。なんでも過去はなかったことにする日本の政治家や論客に爪の垢を煎じて飲ませたい。

CAPTAIN AMERICAと旧知の仲だったりするのも良いね。忘れていた(もしくは今回初めて語られたかな)彼女には透視能力もある。それを知ったCAPが星条旗の盾で下半身を隠すシーンが面白い。Marnieの台詞、”It’s OK, soldier. I can’t see through your shield.”が笑える。

FNS 34号でも気に入った台詞がある。まず、Helminthの攻撃に耐えて反撃に出た後のSPIDER-MANの台詞。”You underestimated the power of my cheerful optimism.”いつも彼が楽観的だとは思えないが、戦いの場では楽観的。SPIDER-MANのマスクを被った瞬間人格が変わるよね。

もう一つ、IRON MANとしてではなく、資金的に協力したTony StarkのHobbieへの熱い勧誘メッセージ。”Want to invent a better system with me?”こう言われてNOとは言えないよね。

個人的に今回のように、頭で敵を倒すやり方は好みだな。(他力本願ではあるが。)

TonyがPeterの才能を適切に評価している台詞も良かった。
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2019/9/23

表紙を見て想像した展開とは違った方向に進んだ、Symbiote SPIDER-MAN 4〜5号  アメコミ

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Symbiote SPIDER-MAN (“Sym”) 4、5号を読み終えたので、早速レビュー。

筋書きをPeter David、画をGreg Land、インクをJay Leistenがそれぞれ担当。件の添付画像の表紙は、中身と同じでGreg Landが描いている。Sym 4号の表紙。

粗筋をサラッと紹介。MysterioはBlack Catを脅して手に入れたSPIDER-MANのコスチュームの一部、SymbioteをKingpinの部下に届けた。そこで、ひと悶着。その後Symbioteを纏ったMysterioは、ニューヨークの地下鉄でSPIDER-MANと再度対決することに。

まずは標題の件から。この表紙を見た時には、SymbioteがMysterioを襲ったのかと思ったのだが、中身は違ったね。それは、Mysterioに憑依することになった。逆か。流石David。

さて、そのDavidの台詞をいくつか紹介。まずはBlack Cat (“BC”)とMysterioとの会話。BC “You better never cross this black cat’s path again, Mysterio.” M “In England that would be good luck.” BC “Fine go to London.” ちょっとウェッブ上で確認してみたけど、イギリスの一部では黒猫は幸運の象徴と見られているみたいだ。へー。BCの減らず口も気に入っている。

BCの脅し通り、SPIDER-MANとの戦いにBCが参入すると形勢が逆転するのが良いな。彼女の台詞”Oh bad luck for you.” 形勢が逆転と書いたが、ほぼBCだけでMysterioを倒している。バットを使って殴るのは、野球場が出てきた時に、昔からアメリカ・アニメで使われた常套手段。

Sym 3号ではもう一つ、ニューヨークの7番地下鉄の上でのMysterioの台詞”Now we have a ball game.”本当に残念なのはニューヨークに住んでなったこと。きっと住んでいたらこの地下鉄がマンハッタンからクイーンズ地区まで走っていて、New York Metsの本拠地Shea Stadiumを通ることがすぐわかる。そしてニヤリとするんだろう。Mysterioの台詞が活きてくるんだよな。丸の内線で東京ドームネタを使うのと同じ。

Sym 4号は80%MysterioとSPIDER-MAN、BC との戦い。さらに、Peterの意識は途中からなくなって、ほぼSymbioteだけで戦っている。MysterioはSymbioteを纏っているのか、それを察知しているのが不思議。

Mysterioは特撮で野球場に恐竜を出現させる。球場のお客は新しいSpielberg監督の映画の宣伝じゃないかと推測する。Symbioteが登場したのは1984年。その9年後にSpielbergはJurassic Parkは世に送り込む。そういったことを頭に入れて、作者のDavidはギャグにしている。 また監督はYankeesのファンだからMetsのゲームを台無しにしたんだみたいなことも言っているな。本当にファンかどうかは知らないけど面白い。(東京に住んでいても巨人ファンとヤクルトファンが分かれているように、ニューヨークでも2つのチームのファンは分かれている。)

最後にSymbiote SPIDER-MAN will return.という台詞で終わるのは面白い。実際Davidはもう1冊Absolute Carnage Symbiote SPIDER-MANという作品を担当することを予告しているんだろうな。
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2019/9/16

本物であってほしい、John Romita Sr.他のサイン本  アメコミ

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去年の夏以来表紙だけの話を書いていなかったので、比較的最近手に入れた自慢のサイン入りコミックブックを紹介。

最初はオイラをアメコミの魅力へと引き寄せた偉大なアーティスト、John Romita Sr. (JRSR)のサイン。彼が表紙を描いたSpectacular SPIDER-MAN (“Spec”) 259号の表紙。もうこういう時代のアーティストは鬼籍に逝かれた方ばかりの中、存命中に手に入れられて嬉しい。本当は、Midtown Comicsのセールで、別のJRSRのサイン本を買いたかったのだが、値段が結構したので迷っているうちに、売り切れてしまった。そして、Dynamic Forces (“DF”)では、注文を受けておいて、在庫がない始末。やっとこさ3番目のサイトで注文が確定できた。

漸く手に入れたものの、このサイン、本物には見えるが確証はない。本物であってほしい。本当はComic Guarantee Company (“CGC”)の鑑定書が欲しいところだな。

本題とは関係ないが、この話(Spec 259号〜261号の続もの)を読みたくなったので、今度ちゃんと買う。(サイン本は手垢をつけたくない。)

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次にJRSRの子供John Romita Jr.のサイン入り。多分他にも彼のサイン入りのコミックブックを持っているはずなのだが、覚えていない。Peter Parker SPIDER-MAN 95号。スタイルは全然違うけど(というより自分の味を手に入れるまでには結構時間がかかっている。)、彼の味も悪くないな。DCに移籍したのが残念。

ちなみに、これは昔読んだことがあるが内容を全然覚えていない。


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最後は、オイラの最近のお気に入りアーティストGreg Landのサイン。特にこのAmazing SPIDER-MAN 16HU号の表紙はお気に入りの中でも今年の最高傑作だと思っているので、その上にLandのサインがあるのは嬉しい。

Landはまだ若いので慌てなくても良かったのだが…。上記DFでJRSRのサイン本と一緒に注文したもので、これだけが来た。そして、送料が半端なく高い。送料が高いことを知っていたさ。しかしだ、ついでに買ったものが来て、本命に逃げられた。アメコミを集めるってことはこういうことだとは知っているけど。

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