今日から長崎港の夏を彩る「ながさきみなとまつり」が始まった。飛翔クルーズ、花火大会などのイベントが、明日まで開催される。
さて、今日は、ながさきみなとまつりの記事を書こうと思ったが、今日の午後2時より、長崎放送で「広島・長崎を伝えたい〜ある市民ジャーナリストの軌跡」と題するドキュメンタリーが放映されたので、このことについて触れたい。
ある市民ジャーナリストとは、当ブログで7月17日に書いた
記事で紹介した「
被爆者の声」のCDを編集された元長崎放送記者・伊藤明彦さんのことである。伊藤さんが編集されたCDは自費製作され、平和関連施設などに寄贈、埼玉県の長崎出身のコピーライターの方により、インターネットでも公開されている。
伊藤さんは、「本当の核の抑止力はヒロシマ・ナガサキの被爆の実相を、
私たちがより克明に、より具体的に知り、核兵器不再使用、核兵器廃絶の意志を固め、広げることの中にこそある。」とおっしゃっている。
番組の中で、「被爆者の声」を聴く会のシーンが、映っていた。あまりにも被爆者の方の語る声が生々しいので、聴いている方は被爆当時の状況が目に浮かぶのだろう。とてもつらい表情でテープを聴いていた。私も実際テープを聴いて、被爆当時の地獄絵図が目に浮かんだ。
そして、高校生平和一万人署名の活動をしている高校生たちがテープを聴くシーンが映った。高校生は目にいっぱいの涙を浮かべながら聴いていた。若者がこの「被爆者の声」を聴いて、核の恐ろしさを知り、平和のありがたみがよくわかるだろう。それだけ、実際に被害にあった被爆者の証言は、核の恐ろしさを伝えるのであろう。
番組の中で、ある自治体の平和資料館が伊藤さんが自らCDの寄贈を申し出たにもかかわらず、寄贈を断り、また、以前に送った被爆者の声のカセットテープを紛失したというシーンがあった。テレビに出ていた資料館の人の釈明を聞いていると、いかにも役所的な釈明にしか聞こえなかった。
日本国内でも、被爆地とその他の地方の原爆の知識や捉え方はこうも違うものかと思った。長崎の小中学生は毎年8月9日は平和学習の日として登校日となっている。私は、ここで、核の恐ろしさ、平和の大切さを学習した。8月6日あるいは8月9日を全国的に核を考える平和学習の日として、子どもたちに学習の場を設けてもよいのではないかと思う。
「被爆者の声」は、有志の方により、英語の翻訳も編集中だと番組内で聴いた。英語に翻訳されているかたの話によると、アメリカでは、原爆が太平洋戦争を終結させるために必要だったと考えている人が多いということを語っていた。そういうアメリカ人にこそ、この「被爆者の声」を聴いて欲しい。核兵器は人類を滅亡させる負の道具であることをわかって欲しい。未だに、原爆の後遺症で苦しんでいる人のことを知っているのか。
私が参加しているブログランキングサイト「
にほんブログ村」に『「被爆者の声」を後世に伝えよう』というトラックバックテーマを登録した。少しでも多くの人にこの「被爆者の声」を聴いていただきたいと思ったからである。小さな力ではあるが、核の恐ろしさと核廃絶を後世に訴えていきたいという主旨からである。ご協力お願いします。

0