疑惑を深める長崎県庁裏金問題、先日記事で、私的流用はあまり報告されていないと書いたが、徐々に私的流用と疑われる事例が報告されている。
24日に発表された
物品調達等外部委員会報告書のなかの、不適切な使途として指摘された資料を見てみると、
どう見ても私的に使われたとしか思えないものもある。
長崎土木事務所の、ペンセット、ビジネスバック、ネクタイ、ストッキング、パターマット、ゴルフボール、ビール券、平戸牛セット、チャンポンセット、ゴルフクラブ、米、入浴剤、ボストンバック。大瀬戸土木事務所を含む預けを利用した他部署への支援。判明しているだけで、\4,314,918もの公金が不正に流用されている。
また、農村整備課・政策企画課にあたっては「預け」からの飲食店への支払い及び着服があるとして調査中である。
長崎新聞の記事によると、平戸牛セット、チャンポンセットは、《当時の会計担当者は「自治体職員の研修機関である自治大学校に派遣された職員から『県産品を持ち寄るパーティーがあるから』と頼まれ、贈った」と説明したが受け取ったはずの職員は「覚えていない」》そうだ。17万以上の高級食材を受け取ったのであれば普通は覚えているものである。
公表された「不適切な使途」に挙げられた物品は、そもそも業務には関係ないものが多い。また、ネクタイ、ストッキングなどは、普通の企業であれば個人で購入するものだ。
裏金があった28業者のうち、調査に協力したのはわずか5社、全体のたった1割である。
外部委員会は警察みたいに捜査権限がないので、ぎりぎりで調査をしていたそうだ。
業者と会計担当者が口裏会わせをし、証拠隠蔽を行っていることは、調査に協力しない業者の多さから想像がつく。
外部委員会は「会計担当者と業者が口裏を合わせ、資料の提出を妨げている可能性も否定できない」としている。
私は、少ない給料の中から1円でも安く生活しようと努力しているのに、県民の大事なお金を職員が私腹を肥やしていることに、怒りを感じる。
全国的に発覚している公務員の不正行為、公務員は町の暮らしと発展に奉仕するという精神をもってほしいものである。奉仕という気構えがあれば、公金を無駄に使うことはできないはずだ。
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