今日の長崎の日中は比較的涼しく感じた。だんだん秋の気配を感じるようになった。
さて、今日は
一昨日の記事お伝えした祟福寺で行われている中国盆の最終日、朝から寄進者からのお供え物である「十錦菜(セッキンサイ)」が供えられる。この十錦菜は、とうがん、きくらげ、しいたけ、さといも、にんじん、たけのこ、麩(ふ)、揚げ豆腐、凍豆腐、金針菜(きんしさい)が供え物で、そしてご飯、ナツメ入りスープ、中華菓子2種類と参拝に来た華僑の方に配られるもの、この14種で一組だそうで、皿にすると3000皿程になるそうだ。

十錦菜
また、午後になると、精進明けのお供えが準備される。豚、鶏、魚介類などが並べられ、仙人の姿に細工が施された鶏なども供えられる。

精進明けのお供え物

仙人の姿に細工された鶏
夕方6時ごろから読経が始まり、間に中国獅子舞も披露される。今日は残念ながら仕事であったので、中国獅子舞の撮影は間に合わなかった。
そして、午後10時ごろ中国盆最大のみどころでもある金山銀山が僧侶たちの読経の中、一斉に燃やされ、爆竹が鳴り響き火柱が立った。炎は3、4mあがっただろうか、祟福寺の境内に立ち上る炎とともに中国盆の間、祟福寺に集まっていた全世界の精霊たちは金山銀山をお土産にあの世へと帰っていった。熱気がすごかったが、金山銀山が燃えていく様は幻想的であった。

燃やされる金山銀山
その後、火災を防ぐため、消防によって祟福寺の建物に放水された。しかし、祟福寺の大雄宝殿を含め長崎市最古の木造の建物、この長い間炎を使う行事があるにもかかわらず一回も消失したことがないのは、仏様のおかげであろう。放水された後水で濡れた境内の石畳がとても美しかった。
この後、中国盆が終わって二日後(今年は9月11日)に補施(ほーぜ)と呼ばれる行事がある。これは山門から境内に竹線香を刺し、道しるべとする。体が不自由で中国盆に間に合わなかった精霊たちのための供養である。
古くから中国とゆかりの深い長崎、中国でさえなくなった古い伝統が今でも受け継がれているのは、華僑の人が信仰心の高さとやさしさを持っているからであろう。
では、今日の中国盆の模様を動画でごらんください。
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