ようやく秋らしくなった。長崎くんちが終わって一週間。今年の長崎くんちは雨に祟られたが、その時の雨をきっかけに季節が移り変わったようである。その後は秋晴れが続いている。
その秋晴れの中、14日・15日にわたって、長崎市の伊良林地区にある若宮稲荷神社の秋の大祭が行われ、国と市の無形民俗文化財にも指定されている伝統芸能「竹ン芸」の奉納があった。「竹ン芸」は、長崎くんちで文政3年(1820)に八百屋町が始めて奉納され、その後、明治30年頃から若宮稲荷神社の例大祭で奉納されるようになった。雄と雌の白狐に扮した二人の若者が約10mほどの竹の上で、命綱なしで曲芸を披露するもので、祭囃子に誘われて竹林で遊び戯れている様を表現しているといわれ、原型は中国の羅漢踊に由来するとされる。なお、演技中演奏されるシャギリは長崎くんちと同じ中尾社中の人が演奏する。長崎くんちのシャギリと同じく長崎県無形民俗文化財に指定されている。また、おもしろいことに、竹ン芸のシャギリは中国由来の明笛・片鼓に日本の三味線が交じって演奏され、いかにも長崎らしい。

若宮稲荷神社

竹ン芸
最初に、子狐の演技が披露される。子狐は、小学生までの子どもが半分ほどの竹の高さで演じるもので、将来竹ン芸の後継者となるそうだ。
そして、雄狐、雌狐の演技。竹の上でいろいろな技を披露する。見ているこちらが肝を冷やす。手拭いや紅白の餅を竹の上から観客に投げる。フェイントをかけたりするから面白い。なお、紅白の餅は縁起物であるから焼いて食べては効果がなくなるそうだ。最後には、狐の大好物であるニワトリが投げられる。
では、竹ン芸の模様を動画でご覧ください(ほぼノーカットです)。
2006年の竹ン芸の記事
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