久しぶりに記事を書きます。最近多忙なためなかなか記事が書けませんでした。
さて、今日前長崎市長・故伊藤一長氏が、凶弾に倒れて丸一年が経ちました。長崎市長選の最中のに起きた事件。全国を震撼させた事件でした。犯人の城尾被告は死刑を求刑されました。しかし、公判中は犯行は認めたもののその動機については語られることがありませんでした。なぜ、現職の長崎市長が殺されなければならなかったのでしょうか。城尾被告は、殺すつもりはなかったと言っていますが、真相は本人しかわからないでしょう。たとえ、衝動的に銃口を前市長に向けて発射したとしても許せることではありません。現職市長を殺害するという卑劣な犯行、また長崎市長選の最中であり、長崎市民にも多大なる迷惑をかけました。この事件は行政対象暴力の最たるものといわれました。
昨日、伊藤前市長の遺品が公開されました。銃弾で開いた小さな穴が開いたスーツと、「縁起がよい」と選挙戦の度に履いていたというスニーカー。スーツに開いた2つの五ミリ程度の銃弾が貫通した極小さな穴が伊藤前市長の命を奪ったのです。伊藤前市長の妻・十四子さんが「これこそが事件なんだから多くの人に見てもらいたい」(長崎新聞2008.4.17朝刊より引用)とスーツの公開に踏み切ったそうです。映像で見る限りホントに小さい穴でした。しかし、その小さな穴の直径しかない銃弾が伊藤前市長を死へと追いやったのです。銃というものは本当におそろしいものです。
昨年は、同じ日に米国で銃乱射事件が起こり、町田市で立てこもり事件が発生し、機動隊の方が殉職しました。また、昨年末には、同じ長崎県である佐世保市で、スポーツクラブで散弾銃を乱射、二名の方が犠牲になりました。銃による犯罪はなかなかなくなりません。日本にも銃がありふれているのかと怖くなることがあります。まず、不法に所持されている拳銃を無くさなければなりません。それには、暴力団を弱体化させ、壊滅させないとならないでしょう。また、外国マフィアとの銃の密売ルートを断たなければなりません。
まもなく、伊藤前市長の事件をきっかけに、建てられることとなった「いのちの碑」が除幕されます。伊藤前市長も天国で命の大切さを訴えていることでしょう。まもなく除幕されるこの碑の前で、伊藤一長という偉大な長崎の政治家が銃撃されたことを、そして銃の怖さを、命の大切さを長崎市民は思い出すでしょう。暴力はこの平和都市・長崎に似合いません。モニュメント建立のために、目標金額以上の募金が集まったことは、平和と暴力追放を願う長崎市民の総意の表れだと思います。
一周忌の今日、事件現場となった長崎駅前のビルの前で、伊藤前市長の遺族や関係者の人たちが、冥福を祈りました。50人ほどの支援者の方々が集まり、事件が起きた時刻に黙祷が捧げられたそうです。
長崎をよくしたいという気持ちで頑張ってこられた伊藤前市長、志半ばで凶弾に倒れてしまいましたが、その遺志を継ごうと多くの人たちが立ち上がりました。私も、微力ではありますが、ブログで長崎のことを書き綴っています。現職の田上市長も、さすが伊藤前市長のブレーンと言われたほどの企画力と行動力でがんばっておられます。後世にも、この事件を忘れず伝えていかなくてはなりません。真の平和とは、暴力のない安全な世界が訪れることです。長崎のみならず、日本中ほぼ毎日のように、殺人事件のニュースが飛び込んできます。世界に目を向けると、未だに紛争が絶えません。銃も兵器です。そして究極の兵器が核兵器です。紛争がなくなり、兵器がこの世になくなるのはいつのことになるのでしょうか。実現するには今後何十年、何百年、もしかしら何千年とかかるかもしれません。永遠に実現できないかもしれません。しかし、少なくすることは可能だと思います。それが、真の平和への第一歩だと思います。
最後に、伊藤一長前長崎市長のご冥福を祈り、暴力のない安心して生活できる長崎になるよう願っています。
FC2 Blog Rankingに登録しました。よろしければクリックお願いいたします。今後の更新の励みになります。


0