今日広島市は、世界初の核兵器が投下されて63回目の原爆祈念日が訪れました。私も、テレビで広島の平和式典の生中継を見ながら、原爆投下時刻の8時15分に長崎市の行政防災無線のサイレンを合図に1分間の黙祷を捧げました。聞くところによると、広島、長崎の原爆投下時刻にサイレンを流す自治体は少ないと聞きます。全国の自治体が、広島、長崎、終戦記念日には、必ずサイレンを流すようにして欲しいと思います。今日本が平和であるのは、広島、長崎の犠牲者、そして太平洋戦争で戦死した方たちの屍の上に成り立っていることを忘れてはいけないと思います。
今回の広島の平和式典では、多くの外国の来賓が訪れていました。今年は、核保有国である中国も初参加したそうです。核保有国の中ではロシアは何年か前から参加していたそうですが、その他の国は参加していないそうです。中国が参加したのは喜ばしいことですが、原爆を落とした当事者の米国が参加していないのは残念でなりません。今だ、原爆が戦争を早く終わらせたという考えが根強いのでしょう。しかし、核兵器は非人道的なのです。国連の国際司法裁判所でも、核兵器は国際法に反するという勧告がだされました。去年凶弾に倒れた伊藤前長崎市長が、黒焦げの少年の写真を涙ながらに訴え、原爆の実相を訴えました。
核保有国は、直ちに核兵器を廃棄すべきです。核兵器がある限り、また広島、長崎の惨劇が繰り返される可能性があるのです。核兵器を全廃すれば、二度とその惨劇が繰り返されることはないのです。
全国の自治体から核廃絶を訴え、そして国を動かし、ましてや世界中に核兵器を訴え核廃絶が実現するように、市民レベルで核廃絶の運動をしていかねばならないでしょう。
被爆者の平均年齢は75歳を超え高齢化が進んできました。しかし、原爆症と認定された人はわずか1%にすぎないそうです。長い間、原爆の後遺症で苦しんでいる被爆者の方々の援護を、国はしっかりやっていただきたいと思います。
明日、午後8時より、NHK総合で前回の記事で紹介した故ジョー・オダネル氏を描いたドキュメンタリー「解かれた封印〜米国カメラマンが見たNAGASAKI〜」が放送されます。ぜひ、ご覧いただきたいと思います。
2008広島平和宣言
FC2 Blog Rankingに登録しました。よろしければクリックお願いいたします。今後の更新の励みになります。


0