今日は、土用の丑の日。私も、この暑い夏を乗り切るために鰻丼を食べました。皆様も体調には十分ご注意ください。
さて、今日は長崎市の市民劇団・劇団しっぽくパラダイスの定期公演をメルカつきまちホールに見に行ってきました。実は、この劇団は、つい最近まで知らなかったのですが、私が所属している松が枝町自治会で老人部の部長をされているK崎さんが出演されるということで興味がわき見に行ってきました。会場に行くと松が枝町自治会長の堤会長と広報のS村さんも来られていて、一緒に観劇しました。堤会長は、脚本・演出の松原一成さんをはじめ、団員の方とも親しいそうです。ちなみに、松原さんは一昨年の長崎くんちの万才町の演し物で登場した「長崎万歳」を作詞された方だそうです。
劇団しっぽくパラダイスの上演の前に、第一部として「大道芸一代男」が演じられました。これは、福岡の「九州大道芸劇団」の団長である伊賀守さんが、一人で南京玉簾・ガマの油売り・バナナの叩き売り・猿回しを全部一人で披露するものでした。伊賀守さんの芸の魅力は、お客を飽きさせない話術。なんと、着替えまで舞台上で行われました。会場は最後までずっと笑いが絶えませんでした。
第一部が終わると、いよいよ劇団しっぽくパラダイスの上演、演目は、創作劇「多花志(たかし)−芝居と舞踊で綴(つづ)る花物語」。花屋の店主と客との物語を春・夏・秋・冬と4つのシーンに分けて、オムニバス形式で綴られ、各シーンの合間には花をテーマにした日本舞踊(曲は琉球調でした)がありました。
春の場面では、先述したK崎さんが卒業式で、全部違う種類のクラスの人数分の花を買いに来た小学校の先生という役で登場。SMAPの「世界にひとつだけの花」の歌声も披露されました。
主人公・花屋の店主・多花志は、お客さんの注文にそのお客さんの想いも一緒に花束に込めるという心優しき店主とお客との物語でした。クライマックスの冬の場面では、夏に訪れた兄に頼まれて、癌で入院していた兄の友人の妻が葬式の会葬御礼を言いにきたシーンで、多花志が3年前に妻と子供、そしておなかの中にいた子供の3人が事故に逢い、家族を失い、その事故現場の前に、亡くなった妻や二人の子供のもとにずっと花を見ていられるように花屋を開店したことを話すシーンでは、感動で涙があふれてきました。
人情味あふれる創作劇、とても感動しました。長崎で唯一定期公演を行っている市民劇団・劇団しっぽくパラダイス。団員の方は、プロではなく一般の方々。演出の松原さんは大浦の方で、今日の劇の中でも大浦小学校が出てきたりして、長崎弁で語られるしとても親近感を感じました。
劇団しっぽくパラダイスは年に何回か公演があり、野外公演も行っているそうです。劇団しっぽくパラダイスの舞台は、長崎に暮らす人間の日常を人情溢れる芝居を通して、現在わたしたちが忘れかけている何かを感じ取れると思います。出演者の方々感動をありがとうございました。
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