6月7日
「石に言葉を教える」的な相手に会ってしまうと、つい親切心が働いていろいろやってしまいそうになる。というか、時々はやってしまう。
ところが実際にはそれは「小さな親切余計なお世話」というやつで、感謝されるどころか、逆に(その相手ばかりでなく)回りじゅうから恨まれる結果になってしまう。
いやもう、いい加減身に染みていてもいいはずなんだが、どうしても治らない。
この「小さな親切〜」のおかげで何度痛い目を見たことか……。
とりあえずこの先の目標に「分をわきまえる」というのを掲げておく。
賢者さまでもあるまいに、誰かになにかをしてあげられる、などと思うこと自体がおこがましいのだ。
せいぜい迷惑にならないように、こそこそしているのが分というものだろう。
ていうか別に好きでしゃしゃり出ていくわけじゃあない。許されるなら、しばらくといわず引きこもっていたいのだ。ちくしょうめ。
と、結局ここではタイトルを明かせないまま、アニメのシナリオ仕事脱稿。まだ監督チェックが残っているが、なんかくるかなあ?
なんにしても1クール分ではあっという間に終わってしまうわ。
新宿でひどい目に遭う。
なるほど、これも私の「分」というものか。ちくしょうちくしょう。
そのまま蔵前まで打ち合わせに、なんと久々の小説の仕事である。
打ち合わせの現場では、なんでもないような顔をしてはいたものの、だいぶんひさびさのことなので、ちょっとプレッシャーである。
まあ、こんなプレッシャー、昨日までのそれにくらべたら屁のようなものだ。なんといったって書きゃあいいんである。こんな楽なことはない。
さらに池袋にいって打ち合わせ。昨日までの「ひどい有様」からようやく生還したので、遅れていた段取りの確認をしに。
夜中ようよう戻ってきて、書き仕事。書き仕事ができる幸せ!
(単に、楽ができる場所にきたなあってだけかもしれんけど)
てなことをしていたら、ヒロポンから電話。長話になる。いろいろと気を遣わせてしまって申し訳ない限りだが、基本的に、分をわきまえていない自分が悪いのである。もちろんそれがわかっていたからと言って、どす黒いなにやらがなくなるものでもないんだけどさあ。悪は悪なりにやっていくしかないということで。
かえって気が楽になった部分もあり、さて、書き仕事に没頭〜、と思ったらもう0330。明日(もう今日)の打ち合わせに備えて寝ないといかんじゃん。
移動途中でシュリーマン自伝『古代への情熱』を買う。
マンガのようなひとだなあ、シュリーマン。

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