●正直意外だった
(これを書いている)つい数時間前、東京都議会で「青少年健全育成条例改正案」が反対多数で否決されましたよ。
もちろん議会で民主党が多数派であったことが直接の理由だったわけですが、推進派を腰砕けにしてその主張を後退させたのには、ネット上から始まった反対運動が大きな影響を及ぼしていたように思います。
正直意外でしたね。
昔からオタクという人種は、普段はなんやかやと偉そうなこと言いながら、建設的なことはなにひとつできない、今様のヒッピーのような集団(てかそもそも集団を組めない群れ)だと思っていたので、今回のような整然とした政治活動ができるとはまったく思っていなかったのです。
それが、議会で議案を否決させるだけの力をもつに至るなんて……。
いや、日本の民主制、民主主義もまだ希望がもてるのかしら、と思ってしまったくらい。
とはいえ、現段階ではまだ今回のような例はレアケースなんではないかと私は疑っています。
民主制なんていう面倒な政体、日本人にはまだ100年早いし、ましてオタクには一億年早い。
おそらく(もなにも都知事殿はやる気満々だ)条例推進派は、次の機会をすぐにも狙ってくるでしょうし、そのときも今回のように切り返せるか。いや、もっと踏み込んで、自分たちの権利を守る法律をさえ作れるか。
まだまだこれからではあります。
一応私も微力を(ほんとに微々たるもんですが)尽くすつもりですが、さて我々に民主制は本当にふさわしいでしょうか、どうでしょうか。

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